新型インフルエンザ対策を真剣に始めようとしているみたいです。
記事は今日の日経新聞(夕刊)。
新型インフルエンザに備えて、発症を防ぐ効果があるとされる「プレ
パンデミックワクチン」を、医療関係者や検疫官など6000人を対象
に接種する、というものです。
政府は、「プレパンデミックワクチン」を2000万人分備蓄している、
ということですが、以前ブログに書きましたが、国立感染症研究所
の専門員の方によると「全然足りない!」んですよね。
「誰も免疫を持っていないのだから、一部の人が接種してもあまり
意味がない。国民全員に投与する必要がある!」と、おっしゃって
いました。
日本は、この事前接種が行なわれれば世界でも初めての試みだと
豪語していますが、スイスでは、国民全員分の「プレパンデミック
ワクチン」を用意しているとのことですから、自慢できるほどのこと
ではないのです。
繰り返しになりますが、日本は「パンデミックワクチン」の具体的な
生産計画は全くないし、「プレパンデミックワクチン」の備蓄量は
2000万人分、全国民の6分の1に過ぎません。
国民全員分のワクチンを作る費用は約1700億円で、パンデミックが
起こった場合の経済的被害は最初の1年で20兆円と、第一生命研究
所が試算しています。
だったら感染症研究所の方がおっしゃるように、ワクチンを国民全員
分用意すべきだと思います。
国の対策はまだまだ甘い!
私たち国民も、「新型インフルエンザは必ず来る。すでに秒読み段階」
という意識、ないですよねー、ほとんど。それではまずい!と思います。
皆さん、ぜひ、食料、水、日用品、マスクの備蓄をお願いしますね。