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「女のいくさ」とは言葉と仕草 『冬姫』

2019-12-06 08:10:00 | 歴史から学ぶ
@「女のいくさ」、戦国時代の女の立場は、男の戦いに勝つための戦術・戦略的な道具でもあった。 「武家の女は槍や刀ではなく、心の刃を研いでいくさをせねばならない」、「女のいくさ」であった。 それはこの小説にある信長の次女「冬姫」で如実に物語っている。 父信長の意志を想い「心の刀を研いで」自分の置かれた生き様を必死に、しかも賢く、穏やかに生き抜いた人だったのか。 「女のいくさ」は女同士の戦いには醜い争いを仕掛ける罠が多く、心理的に、しかも精神的な苦痛を側面から味わせる微妙な仕掛け策(心の刀)も多い。 現代、発信する「言葉」は、それこそ賢く選び抜き、誤解を招かない、しかも分かり易い言葉(できれば短い)を使い相手に通じる必要がある。 感動する言葉、涙する言葉、一言で納得できる言葉など、良い言葉(言い回し)をいつでも発信できる様に熟知しておく事が必要だ。 「言葉で人は変わる」。 「一言既に出ずれば駟馬も追い難し」である。

『冬姫』葉室麟
  • 織田信長の二女、冬。その器量の良さ故に、父親に格別に遇され、周囲の女たちの嫉妬に翻弄される。戦国の世では、男は戦を行い、熾烈に覇権を争い、女は武器を持たずに、心の刃を研ぎすまし、苛烈な“女いくさ”を仕掛けあう。その渦中にあって、冬は父への敬慕の念と、名将の夫・蒲生氏郷へのひたむきな愛情を胸に、乱世を生き抜いてゆく。自ら運命を切り開いた女性の数奇な生涯を辿る歴史長編。
  • 「武家の女は槍や刀ではなく、心の刃を研いでいくさをせねばならない」と父の信長から聞いて育った。親子、兄弟であろうとも乱世での別れは辛い。どれほど嘆こうとも涙を振るい、人のために生きようとする、生き抜くことが「女のいくさ」と悟っていた。
  • 「人を恨まず、憎まず、お互いを思いやって生きていける国をこの地に築きたいのだ」は信長の夢であり、それを引き継いだ思いを夫である蒲生氏郷に寄り添い、冬姫はその思いを貫いた。
  • 「女のいくさ」は様々な人物との争いとなっていた。 信長の正室濃姫、妹のお市の方、家康の側室五徳、信長の側室鍋、さらにお市の方の3人の娘など多くが冬姫への「女のいくさ」は続いた。
  • 信長の人質であったキリシタン信者の氏郷は信長の娘、冬姫を嫁にもらったのは、信長が子孫繁栄を夢見ていたのかもしれない。それをお市の方は3人の娘に同じ様な命「お市の女のいくさ」を下していたのかもしれない。茶々は秀吉の側女となり、秀吉を手なづけ自分の子を出世させるための周りに工作を尽くしていたとも言える。茶々はその為信長の直系である冬姫を始末する為に、蒲生氏郷を会津(42万石)に移封させ、伊達政宗に一揆を起こさせ蒲生を殺害させ、蒲生家を滅亡させようともした。 茶々の「女のいくさ」は母であるお市の方が遺した子孫繁栄ではなかったのか。