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「人間不信」が招く現代の孤独『人間失格』

2020-04-17 07:57:13 | 人生を「生かす」には
@「人間不信」 孤独が長く続くと人を信用、信頼できなくなる、いやむしろこの主人公のような信じれるのは自分一人でいいのだと境地に立つことかもしれない。 大人になり切れないまま自分の殻に閉じこもってしまうことだろうか。 最近の若い人の「孤独」とはこんな人生を送っている人もいるのかも知れない。だたし親が裕福でその家にいれば仕事も仲間も無くとも十分満足な暮らしと考えるのだろうか。 人として生まれてきた以上、多くの出会いを作り、挑戦し、楽しみ、また苦労するのも「人生」だと思う。 人間ができるこを敢えてしないのは最も侘しく、寂しく、悲しい。

『人間失格』太宰治 (著名な小説を現代社会に照らし合わせる)
主人公の「葉ちゃん」、学生の頃はウブで心の優しい男の子、頭もよく優秀な好青年だったのだろう。親の仕事柄(代議士なのか)学生の頃までは金銭的な苦労は一切なく、成績も優秀で、何不自由なく暮らしていたがいつも孤独だった。だが田舎から東京に出てきた時点から人生が変わり始める。世間知らずで幼い時から優秀で知能が高いからつい相手の気持ち、行動を先読みして自分なりに納得する癖がつく。それは周りに友を寄せ付けない孤独を愛する人格へと変わる。親からの仕送りが途絶えた時点から、それが酒で悪酔となり、女の尻目に生活をすることが自分の世界だと悟る。果てには女と心中をするが自分だけが生き残り、悔やむ。が、時が経つとまた同じような生活を繰り返す、「孤独」を愛し「人間不信」となり深酒から酒中毒となり、自分を破滅に導いていった。 正に自分で自分を「人間失格」とまで追い詰めた