ちょっと気になるいい事、言葉、最新技術

書籍、映画、旅、最新技術から選んだ心に残るもの。速読者向けは、青文字表示。内容は小学生でも理解できる表現使用

日本のデジタル化(DX化)へのポイントとは

2023-12-11 12:29:04 | 経営・リーダーシップに必要な事
@日本のデジタルスキルは20年前から低迷、デジタル競争力ランキングでは世界64カ国中35位(2023年)と過去最低順位に凋落。人材のデジタルスキルやデータ活用においては、ほぼ世界最下位レベル。日米のIT投資額の比較でも大きな差が開いており、1994年には1.4倍の差が、2016年にはその差が4倍に拡大。その要因は、IT導入における日本経営のリーダーシップ不足、およびコスト削減や効率化を優先したIT活用のみ。その対応には5項目が必須となる。
1、情報を盲目的に受け入れず、論理的に分析する「批判的思考」
2、具体的な状況から一般的な原則や概念を抽出する「抽象的思考」
3、情報を系統的に整理し一貫性のある結論を導き出す「論理的思考」
4、事象の背後にある本質を探る「深い洞察」
5、事象を異なる視点から考察する「多面的な視点」
日本は「レガシーシステム」での長短(良いものは壊れにくい、最新化への時間が掛かる)が現れた状態だが、スキルの遅れは世代を超えて急速に改革が必要だ。


正しい日本語・文章作りにルールを知る『ていねいな文章全集』

2023-12-11 07:42:15 | 人生を「生かす」には
「書くことは考えること、考えたことを伝えること」これからの時代、SNS、Xなどメール活用でもっと書くことが多くなるのではないだろうか。その時に必須なのが「正しい日本語」だ。ひと言のSNS、短いメール、長いエッセイ、論文など誤解されない、心が通う文章の作法が必要になるが、この書はとても参考になる。
『ていねいな文章全集』石黒圭
「概要」「手紙やメールや作文に困ったときに開いてほしい、”家庭の語学”な1冊です。」本書では、国立国語研究所の教授が、「雑な文章」を「ていねいな文章」へ書き換える方法を108課目、すべてbefore→after形式で徹底解説します。
Part① 「不正確な文章」を「正確な文章」へ。
    「正しい日本語」とうり→とおり、うっとおしい→うっとうしい、きずけた→きづけた
    マネージャー→マネジャー、モニタ→モニター、ネールサロン→ネイルサロン
    ホットドック→ホットドッグ、シュミレーション→シミュレーション
    「送り仮名」当った→当たった、捕えた→捕らえた
    皆様振るってご参加ください→皆様、奮ってご参加ください
    ポイントを的確に抑える→ポイント的確に押さえる
    「・」は語単位の短い要素を結ぶ時、「、」は句単位の比較的長い要素を結ぶ時
    「/」は英語の「OR」に相当する
    「ー」ダッシュ、「・・・」リーダー、「:」コロン、「~」チルダ
    回答が期待される問い:「質問」「疑問」「設問」
    解決が期待されるテーマ:「課題」「難題」「案件」
    意見交換の対象となる考え:「議論」「論点」「争点」
    厄介で不都合な出来事:「トラブル」「障害」「事件」
    「ら抜き言葉」決めれる→決められる、考えれる人→考えられる人
    「さ入れ言葉」休まさせていただきます→休ませていただきます
Part② 「わかりにくい文章」を「わかりやすい文章」へ。
    「。」がない文章は箇条書きなどに利用
    「、」長い文章の時、「が」「」し」と連用中止の時
    人物の名前で利用する「現」「前」「元」は前よりも前についていた人すべて
    外国語(カタカナ)、専門用語の意味を理解
    「オノマトべ」の正しいカタカナ(韓国語、ベトナム語も多い)
    「ビジネス・オノマトべ」コツコツ、きちんと、どしどし、テキパキ、しっかり
    「直喩」「隠喩」よう、みたい、あたかも、いわば、まるで
    文書構成基本3つ「頭括型」「尾括型」「両括型」(言いたいことを配置する)
    「なぜなら」「つまり」「中でも」で理由を考える文章構成
Part③ 「不快な文章」を「配慮のある文章」へ。
    LGBTQへの配慮:ビジネスマン→ビジネスパーソン、お相手の方、パートナー
    高齢者・障害者・人種差別・学歴差別用語に注意
    尊敬語:いらっしゃる、なさる、召し上がる、下さる、ご覧になる、お求めになる
    謙譲語:いたす、伺う、いただく、申し上げる、差し上げる、いただく、お目にかかる
    メールのBCCの役割:複数の受取人が互いに知らない場合
    拒否・拒絶表現:至難の業、厳しい、極めて困難、出来かねます、致しかねます
    請けあい表現:なんとか、おそらく、できるかも、対応可能
    謝罪文:事実の確認、真摯な反省、再発防止策の提示(3つの要素)
Part④ 「退屈な文章」を「工夫を凝らした文章」へ。
    論文・レポートでは「私」をさけ、「する」「なる」にする
    「モノ」が主語なら「に」、「コト」が主なら「で」
    対象の「を」、限定の「で」、原因の「の」の原則
    「です」「ます」の丁寧型、「だ」「する」の普通型は混ぜない
    「思う」より「思われる」、「考える」より「考えられるが安易な表現
    推量表現:そうだ、らしい、~ようだ、~みたいだ
    「しかし」の文章でも使える「確かに」「勿論」