@世界を旅すると必ず「日本について話が聞きた」と聞いて来るが、案外日本をうまくまとめて語ることができない。外国人の方が以外によく知っていることもあるが、日本人として知っておくべきことがあるとこの書を読んでみた。 意外だったのは「世界最古」が日本にも多々あることだった。土器・漆器・建物・陵墓だ。 秦の始皇帝陵を訪問した時には凄いと思ったが広さから日本の仁徳天皇陵が断然大きいことに愕然、(今まで比較したことがなかったから)それに出雲大社の建物の高さが木造で96mもあっという話。日本の「凄さ」を改めて知ると外国人にもっと自慢、賞賛してもらえそうだ。
外国人とのコミュニケーションであなたの会話を盛り上げ、相手にとても嬉しく思ってもらえるのは、その国の自慢話、有名人物、特産物・食べ物だ。「盛り上がり」を約束できる!
『日本人が知らない日本』伊勢雅臣
- 国際人ではなく、国際派日本人を目指す
- 「日本を自分の言葉で語れるか」
- 日本を知らない日本人が多い・凄いところも判らない
- お国の自慢話ができない
- 「日本らしさ」
- 「擦り合わせ=QCサークル」信頼性・性能・コストを追求
- チームワークの凄さは他国を圧倒させる(個人は控えめ)
- 「勿体無い」精神のある「ものの本来あるべき姿」
- 「言語を覚える」
- 日本語・中国語・アラビア語は2000時間要する
- フランス語・スペイン語等は600時間
- 「国際派日本人になるため」
- 小学校で言語能力、論理的思考を鍛える「論語」が一番
- 中学・高校で英語の文法を学ぶ
- 社会人で専門分野を勉強する
- 「クールジャパン」
- 日本食=数百年かけた専門の技術と伝統がある
- スクランブル交差点での傘の群舞(お互いの譲り合い声)
- 恩や義理人情=大きなる和の国=美徳
- 小さな世界企業1000社(ボーイング供給35%日本企業)
- 地球上最も礼儀正しい民族・日本人の微笑
- 「日本文明」の凄いところ
- 世界最古の土器=1万6千5百年前のものが発見されている
- 中国揚子江では1万4千年前
- 日本の土器は煮物の用途としても最古
- 世界最古の漆器・函館の垣の島から発見されたのが9千年前
- 巨大建造物は出雲大社の現在は24mだが当時48mあった
- 一説では96mあった説もある
- 世界最大の陵墓=仁徳天皇陵
- 全長486m・高さ34m・総面積は34万5480m2
- 秦の始皇帝陵は11万5600m2
- エジプトクフ王ピラミッドは5万2900m2
- 最古の木造建築=法隆寺5重塔・高さ32m・総重量1200T
- 1300年の歳月・千年を生かす木の工夫と特別な構造
- ブロンズ像=奈良の大仏 高さ57m
- 世界最古の博物館=正倉院(756年)
- 日本文明の源泉「皇室」=「万世一系」
- 日本料理(素材のままを独特の味にする技)
- 龍安寺の石庭(自然)とベルサイユ宮殿の庭園(幾何学的)
- 伊勢神宮(20年ごとに行う「遷宮」作り替え)
- 富岡製糸場は300釜を19万円の設備費をかけて建造
- 諏訪の中山社は100釜を大工・鍛冶屋で19百円
- 「自助」「互助」「扶助」の三助(殖産興業と生活向上の追求)
- 「外国訪問、3つの工夫」
- その国の言葉「こんにちは」「ありがとう」を覚えること
- その国の食べ物、飲み物を賞味すること
- その国の誇りとする人物を知ること
- 「日本人による人種差別偏見をなくす行動」
- 国際連盟設立の際の政府の提案「世界中の人種差別をなくす」
- 米国ウイルソン大統領の採決で承認されず
- 米国で黒人の暴動がその後起きる
- ユダヤ人と日本人=人種差別を受ける
- ユダヤ難民を救う・満州安江大佐とリトアニア杉原領事
- (1万8千人を受け入れ、6千名にビザ発給)
- 「戦争・祖国を守ろうと捧げた」
- 自分の家族を守るために命を捧げた「美しい心」
- 日本のため、家族のため、愛する人のための笑顔を見せて写真を撮った姿「最後の純一なる心底」
- 戦後の昭和天皇の巡行3万3千km、数百日、数万人
- 戦災孤児を訪れた時の言葉・父・母ともに戦死と病死
- 「お寂しい」に対して「いいえ、私は仏の子です。仏の子は無くなったお父さんもお母さんもお浄土にいったらきっともう一度あうことができるのです。・・・」と答えた
- 「日本書紀」「古事記」は日本人の「心の拠り所」
- 「日の丸」国旗は徳川斉昭が「日本総船印」として使ったのが最初
- 1860年日米通称条約後の渡米でも日の丸が使われた
- 「日本語」
- 思いやりのある社会を作っている
- 相手の目上、目下への配慮がある言語
- 「人作り」「人の和」
- 貝原益軒の「養生訓」人生の術