ちょっと気になるいい事、言葉、最新技術

書籍、映画、旅、最新技術から選んだ心に残るもの。速読者向けは、青文字表示。内容は小学生でも理解できる表現使用

「見る、診る、観る、看る、覧る、廻る、視る」を知る

2018-01-31 09:16:03 | 人生を「生かす」には

@人間の情報収集は80%が視覚からである。「見る、診る、観る、看る、覧る、廻る、視る等」の本質を知ることは重要だということだ。人は本能的に「ミル」をビジュアル化し、記憶し、言葉に変化する。ここで言いたいのは「ミル」をどのように言葉に変換し、相手に伝えているかである。同じ物を見てもそのときの地域・場所環境により、全く違う表現が派生する場合がある。言葉の表現の重要性はテキスト文化(メッセージ)している現代に最も重要で大切だと感じる。最近富に見苦しいのが「食のレポート」TV番組などでレポーターが言う一言に最初から失望感が出てしまう。「うまい」は多分当たり前だがそれをどのように表現してTVを見ている人に伝えるかの努力が足りないと思うからである。

話が戻るが、特に気にしないで見るのが「見る」と「視る」、「視る」は「見る」より少々長めで何かを知りたいとか判断したいときのモード。「診る」と「看る」は医者と看病する人を主に指すなど日本語には外国人にも理解しにくい難しさ(発音は皆同じ)が多く隠されている。因みに孔子の人物の見抜き方の「ミル」は「視・観・察」である。「人の行動を視る、次に動機を観え、さらに何に満足しているか察すること」とある。 日本語の表現はいたって多種多様で外国語の語数の域を遥かに超えている。日本語は敬語、謙譲語、擬音語、擬態語など表現力を敏感に伝える美しい言語だと思うが、うまく使いきれていないのが残念だ。例として、「しとやか」「さらさら」とか「わびさび」などいろいろな表現ができる日本語はとても素晴らしいと思う、なのでもっとこういった言葉を使うように心がけたい。

  • 「見方」を変えるだけで記憶力・想像力が劇的に上がる「見る技術」
  • 人の入手する情報の80%は視覚から得る
  • 5つの知覚(見ることの重要性)
  •             端部の知覚
  •             空間の知覚
  •             相互関係の知覚
  •             明部と暗部の知覚
  •             全体の知覚
  • 左脳が言語モードを理解し、右脳が視覚モードを理解する
  • 言語モードとは
  •             逐次処理・言語的・分析的・象徴的・抽象的・時間的・理性的・計数的・論理的・直線的
  •             言語モードで気づいたことはビジュアルに変換する
  • 視覚モードとは
  •             並行処理・非言語・具体的・類推的・非時間的・感情的・空間的・直感的・全体論的
  •             視覚モードで気づいたことは言葉に変換する
  • 言語モードの限界
  •             例として「螺旋階段」を説明する→「見た方が早い」となる
  • 人は「見るだけ」でも能力が向上する(脳が動きだす)
  • 人は「見ること」で記憶力を上げることができる(脳でビジュアル化)
  • 人は「思い込み」をする、それは周囲の環境からデータの本質を見間違えるからだ(環境を常に意識していれば間違いは起こらない)
  • 見るスピードを速くする方法は「慌てて情報を見ないこと、ゆっくりと見る」(映像を紙の上に書く場合、映像を見て紙を見ないで書く)
  •             逆さにして映像を描くことで先入観をなくし的確な映像として捉えることが可能
  • マジックは「物の見方」を逆手に取っている(無い物を見せる)
  • 「禅的思考」=無をみることの発想
  •             日本的な間「床の間・間が悪い・隙間など」
  •             「無い部分(間)」を作る
  • 「俯瞰的思考」=全体を一度に見る
  •             マッピング(全体を一枚の紙に表す)
  •             森を見て木をみる思考(メモをいつでも用意しておく)
  • 「思考形態は一つでは無い」
  •             見続ける(錯覚にだまされず・固定概念を取り外す)
  •             不思議だと思い見る、何か足ら無いと見る       
  •             だた見つめる、何かを創造する、よく見る
  •             目を閉じる→新たな発想

「権力と欲」の世界

2018-01-29 09:10:01 | 歴史から学ぶ

@東北の雄藩、庄内藩・会津藩。幕末ではどちらかというと会津藩の方が徳川時代を最後まで守り続けた武士の生き様(歴史)を読み取ることができる。がこの庄内藩でも11代藩主忠篤、廃藩置県後も酒井家は大地主・事業家として引き継がれている。江戸時代は多くの諸藩が参勤交代・幕府からの普請・自然災害(洪水・不作・疫病)等から財政難となり改革を試みている。庄内藩も例外ではなく農民への重税でついには「欠落」(農民が村から逃げ出す)ことも度々ある。重税の裏にはいつもながら中間搾取している者が必ずおり商人との密約も多い。厳しくなればなるほど権力を欲に変え贅沢三昧するが、最後にはお上から罰せられ切腹となっている。人はだれしも「権力」を欲しがり、手にした者は「欲」、それ後次第に「貪欲」になってしまう傾向があり、現代でもそれは変わってはいない。

ビジネスでは法に守られた「既得権」(市場独占保守)なるものもその一つだろう。「自由」は誰もが参画でき、新たな仕法でビジネスができるはずだが、日本は既得権で守られた規制等で新参者は排除される仕組みが延々と続いている。よって日本の「時代遅れ」がどんどん出現し始めている。この「時代遅れ」現象(長期政権で大きな波が立たない、平和ボケ=延々と同じことを繰り返しても構わない事)はいつまで続くのか心配である。

  • 戊辰戦争で最後まで戦った江戸幕府時代の藩、譜代・庄内藩・酒井家
  • 元々山形藩最上家が改易となり信州松代より酒井家が入り統治する
  • 18世紀には財政難となったが、藩校「致道館」による人材育成から寛政改革後も酒田の本間家により乗り切る
  • 酒井忠勝29歳当主は新潟上越(越後高田)から1594年に庄内13万8千石に転じた。先んじて家老等が庄内に入り鶴岡・亀ケ崎の二つの2城・土地台帳を調べた。家臣の石高は2千石以上が3名、中心は150石で127名、100石114名となっていた。
  • 職制
  •             城代・家老(3〜6名)・中老(2名)・組頭(7〜8名)・大目付・郡代・郡奉行・代官・町奉行
  • 土地は定免法(過去5〜20年平均租額により徴税額を決める)を採用
  • 藩内での事件は2つ、大肝餅の訴訟と酒井家のお家騒動
  • 庄内藩では家臣たちも田地所持が可能であった
  • 酒井家4代目忠富に郡代の高力忠兵衛が新政
  •             最上川の洪水を止める
  •             年貢米の回送方法を江戸・大阪に直送、運賃・日数を節約
  •             年貢米の未納分を貸し米にして年3割の利米の取り立て
  • 6年間の強引な増租税は農民の困窮を招き、農村が疲弊、破綻
  • 庄内藩に預けられた「大名」
  •             美濃の国高須藩5万7百石徳永昌重(普請の他人任せ)
  •             肥後国熊本加藤忠広(謀反により改易)
  •             名門譜代本田出雲守政利(改易)
  • 庄内藩の名産
  •             だだ茶豆・とちもち・絵ろうそく・庄内竿(継手のない1本)
  •             日本酒
  • 財政難による上米と御用金
  •             3代藩主忠義から収支が悪くなり4代目の忠真になると公儀、贅沢浪費で家老諫言するが却下し財政難で5代目の忠寄にて倹約を強化する、が酒田の大火となりさらに財政は悪化。冷害で大凶作、餓死者が多数出た。
  • 本間光丘による財政改革
  •             古着・染物・金物商売をする雑貨屋、本間が支援策を立てた
  •             藩は本間から4千両の借金、本間は家中の家計整理を開始
  •             「大津借り」高利の肩代わり等私財を投じて改革「地盤立」
  •             高利旧債を整理、収穫精査、収入確定、負債の年賦返還計画
  •             農民への軽減等で幕府からの借料を返済
  • 郡代白井矢太夫の改革案
  •             藩庫・書役所の貸付米の特政(破棄)
  •             郷普請の軽減
  •             困窮米内米の制定と村上地の主付
  •             (返済の延置き、貸付金の切り捨て、米の分配、助成)
  • 藩校致道館設立
  •             藩士の士風の低下、風俗の乱れ、町の乱れ等を収めるため
  •             藩士の子弟の教育を目的として開校、朱子学・徂徠学
  •             5段階の課程で試験を実施、職員は50名
  •             個性と自主性を重んじた教育
  • 天保の飢饉・天保の改革
  •             庄内・長岡・川越の藩主の移封、が農民により中止
  •             水野忠邦は新たに印旗沼水工事を懲罰策として発令
  • 異国船の出没後、蝦夷地警護や品川沖守備を任される
  • 江戸市中取り締まりから薩摩藩邸焼き討ち、佐幕派に動く  
  •   

「しぐさ」で理解してもらう必要性

2018-01-28 08:47:19 | 人生を「生かす」には

@「ボディー・ラングゲージ」で相手に理解してもらうことの必要性は今後大きく飛躍するのではないかと思う。本書は「しぐさ」で人を知り、行動を読み、嘘偽り等を見抜く専門家の書だが、現代において重要になってきているのは、「あなたの思いを如何に相手に理解してもらうか」を人のしぐさでどこまでできるかではないかと思う。背景には、観光客・外国人との接点・コミュニケーションから始まり、僅かではあるが高齢者との会話・介護での有効利用もあるのではないかと思う。日本は小学生高学年から大学まで長い間英語を学んでいてもいざ外国人と接すると簡単な会話すらできない。ましてやジェスチャーですらあやふやで理解してもらえていない。「しぐさ」の理解はほぼインターナショナル的な感覚も多いのである程度理解してもらえると思う。だがよく使う「こっちに来てください」の手の動作について、日本は手の平を下にして指先を曲げるが、これは海外では「あっちに行け」と理解されてしまうので要注意が必要だ。本書に気になったのが、「頭を真横に傾けるだけで相手が心地よい」と感じることだ。でちょっとでも斜めに倒すだけでまるっきり反対の対応が帰ってくることだ。

  • FBIが教える「しぐさ」で判る
  • 「心が読める」ノンバーバルコミュニケーション
  •             顔の表情
  •             身振り
  •             体の動き
  •             声のトーン・大きさ・声の色
  •             お互いの距離
  •             体の触れ方
  •             姿勢
  •             服装
  • ノンバーバルの行動を知り、解読して、利用して、行動を予測する
  • ノンバーバル行動はコミュニケーションの6割を占める
  • 正しく読み解くための行動
  •             身の回りを的確に観察する・5感をフル活動させる
  •             前後関係の観察(緊張前・緊張後の行動・身振り)
  •             普遍的な行動を見分ける(唇を噛むなど)
  •             特異な行動を観察(通常と違う点)
  •             人との接触・接点・相手の基準を見る(姿勢・手足の位置)
  •             連続的な行動との差
  •             思考・感情・関心・意図の変化を見る(場所による変化等)
  •             見せかけや、紛らわしい行動を見抜く
  •             快適と不快を見分ける
  • ノンバーバルの3つのF
  •             固まる(Freeze):動かない・止まる・怯える・立ちすくむ
  •             逃げる(Flight):逃れる・回避する(目を閉じる、こする)
  •             戦う(Fight):攻撃する・反論する・皮肉を言う・蹴る・噛む
  • 快適と不快からなだめ行動を観察
  •             快適・安らぎを経ると「漏らす」
  •             不快・ストレスや自身のなさを表す
  • なだめの行動とは、嫌な経験や脅威を感じる経験に対する反応
  •             無意識に手を胸・のど元にあてる           
  •             額をこする・首に手を当てる・顔に触れる・ゆっくり息をする
  • メッセージの第一歩は足と脚から現れる
  •             緊張・ストレス・恐怖・心配・警戒・退屈・不安・幸福・歓喜・苦痛・はにかみ・遠慮・謙遜・当惑・自信・卑屈・憂鬱・無気力・遊び心・肉欲・怒り等の感情はすべて足・脚に現れる
  •             足の向き:外向きは興味がない
  •             膝の上に手を載せる:すぐにでも終わりたい
  •             足を広げる:自分の縄張りを主張
  •             脚を交差させる:心地よいと感じる
  •             足を組む方向:内向きは垣根を取り払っている
  •             相手の足との空間:狭いほどリラックス・心地よい仲
  •             かかとを上げる:心地よい
  • 胴体のメッセージ
  •             体の全面は、気持ちがよければ真っ直ぐに向ける
  •             上体をそらして腕を組むのは不快感を表す
  •             女性の場合、不安や緊張感がある場合は両腕を胃の前に
  •             ノートを胸の前に抱えることも緊張の表れ
  •             服装が人を作る(胴体の装飾)感情を作り注目を引く
  •                         身につけた時に発するメッセージと周りの受け止め方
  •             胴体を大きく開いて座る=普通は快適な気分を表す(自宅等)
  •             その他の場所では縄張りや優位性を誇示する行動に見える
  •             呼吸が速くなる=ストレスを感じた時、緊張時
  •             肩をすくめる=自信がない、ごまかそうとしている場合
  • 腕のメッセージ
  •             重力に逆らった動きや従ったりする動きは考え方や気持ち表現
  •             嬉しくて満足している表現は自由に動き抑制がない
  •             腕を引っ込める=恐怖、守り
  •             腕の動きを止める=不吉な原因があることを暗示する
  •             両腕を後ろに組む=近ずくな、触れるな
  •             両腕を腰に当て肘を張る=縄張り、権威を主張する
  •             女性の場合その親指の位置が外側と裏側で表現が違う
  •                         外は問題がある態度、裏側はより強い権力誇示
  •             愛情を伝える腕=ハグ
  •                         南米のアブラソ(男性同士)胸と胸を合わせ両腕で包む
  • 手と指のメッセージ
  •             効果的な手の動きは信頼性と説得力を高める
  •             手は見えていないと悪印象になるので見える場所に置く
  •             指を指すは相手を苛立たせる、相手を指す時は手の平を使う
  •             指先同士を合わせ塔のポーズで自信を最も強く印象つける
  •             指を組み親指を後ろ向きにするのは強調感が減る
  •             同じく両親指だけポケットに手を入れる
  •             両手を擦る、揉み合わせるのは心配や不安をなだめる
  • 顔のメッセージ
  •             目を細め、額にシワを寄せるは苦痛や不快を示す
  •             頭を真横に傾けることで快適・友好的と感じる
  •             瞳孔が小さい時は不快・不安の感情を示す
  •             大きく目を見開くと瞳孔は大きくなり快適・愉快だと判断
  •             眉毛が下がるのは不機嫌、怒った時
  •             瞬き、まぶたの震えは興奮・困惑・イライラする上体
  •             唇が隠れている時、口が一直線の時はストレスや不安
  •             顎が上向きの場合は快適で自信がるとき
  • 嘘を見抜く
  •             人間は本当のことを言っていると不安ない
  •             快適と不快の状態を十分理解することで嘘を見抜く
  •                         快適にするには同調すること
  •                         不快の場合には何か(体の一部を)を強調する
  •             相手との間に物を置かないで話すこと(体全体を診る)
  •             人は不快な物があると遠ざけようとする
  •             質問し、休み、観察を続ける

日本の「常識」から離れる思考

2018-01-27 08:47:07 | 歴史から学ぶ

@「六月火雲飛白雪」=夏の雲が雪を降らせる・世の中の常識というものに囚われてはいけない。もともと「常識」は人が作り、人が守り、人の思いのままと言うことにもなる。現代では日本の常識は世界の非常識とも言われることが多くなった。次世代を担う人がこの世界で非常識を覆し、世界でも認められる常識を構築(世界に共通する認識を持つ)する時代になり始めている。それにはまず世界を知ることが必要だ。そこで漸く日本の「非常識」の真髄を発見できる。日本は鎖国開放(江戸末期)からまだ150年しか立っていない一部未熟で融通が効かない国とも評価されている。グローバル化は正に世界を観て(生活してみることが一番)、その上を行く舵取りをすることが必須であり、その世の中に合った「日本の常識」も世界に認めてもらう努力も必要だ。

  • 薩摩藩の貧乏郷士、中村半次郎秀抜な美男子、示現流、25歳は西郷吉之助と出会い西郷に付いていく。村では「唐芋侍」と呼ばれたが武士としての剣術を独学で鍛錬、喧嘩決闘も多く、母、妹を心配させた。
  • あるとき城下の侍4人と決闘となり「同じ薩摩者がこげなつまらんことで刀を抜き合い、命をかけて争うということは誠に下らん、馬鹿馬鹿しいことごわす。斬った者は罪を受け、斬られた方も死ねばそのまま。こげな一大事にあたり我が薩摩藩は殿様はじめ家来一同、力をあわせ徳川将軍家を助けて国難に当たらねばりもはん。」を西郷がたまたま聞き半次郎と出会った。これは25歳同年の武士、佐土原英助から学んだ売り言葉だった。
  • 西郷の言葉「他人がいうた言葉でも、おはんがそれを信じておるなら、それはもう、おはんの言葉ごわす。」
  • 薩摩島津藩御家騒動、斉彬擁立派とお由羅が押す久光の対立。結果斉彬を退けることになりその関係藩士30余人が切腹、最後には斉彬が藩主に(43歳)その後わずか8年藩主を務める。斉彬没後は、久光の子、忠義が藩主になるが、久光が実権をつかむことになる。
  • 久光が江戸幕府に訴え実現したことは参勤交代を3年に一度に、江戸に詰めている期間を100日に短縮、妻子はすべて領国に連れ戻す。
  • 「唐芋侍」半次郎の剣術は久光の京都護衛から頭角を表し、宮様を守る清蓮院衛士となり、商人の娘を助ける事件で法秀尼と出会う。法秀尼から読み書きを学ぶ。公務と勉強を寝ずの努力で人の3〜4倍の時間をかけ必死に学んだ。(明治に日本最初の陸軍少将となる)
  • 「六月火雲飛白雪」=夏の雲が雪を降らせる・世の中の常識というものに囚われてはいけない。自由自在な機能を持つ人になる。常識というものの中にある馬鹿馬鹿しい考え方から離れて事に望むことも、時には必要なのだという意味。
  • 京女とは表面はおとなしやかで、内面はしんねりと強い。陰気で冷たい性格の女が多いと悪口を言われる。
  • 半次郎は故郷の薩摩に幸江という恋憧れた女子(半次郎の子を妊娠していた)を出世後に妻にすることを夢みた、便りもなく3年も経ち幸江は他に嫁ぎ、その子は幸江の兄の夫婦に引き取られた。 京では事件で助けた商人の娘を憧れたが法秀尼との交際を見られ片思いに終わる。法秀尼の京都に戻ってみると既にものけのからでこれも逃してしまう。
  • 西郷は腹芸ができない性格で、火の玉のような熱情のまま動く人で考え方も深く、軽挙妄動をするわけではないが、一旦こうと決めたからにはテコでも動かなぬという強情さも持っていた。
  • 半次郎は西郷と京都藩邸との機密連絡役も兼ねた。それは半次郎の剣術による力量の発揮とすぐれた感性による隠密活動での成功による。
  • 半次郎の剣術は多くの敵から狙われ「人斬り半次郎」となるが、一方その剣術で立身した武士となる。和泉守兼定(関の太刀)法秀尼贈答
  • 長州藩は伊藤俊介と井上多聞をイギリスに密航させる。藩の重役周布政之助は資金を横浜にある金貸し兼貿易商の大黒屋六兵衛に依頼した。

発想は実践してこそ価値がある

2018-01-26 07:56:30 | 世界の動きから見えるもの

@さまざまな世界での発見・発想はやはり実践してこそその価値がある。最近は中国の特許出願が一気に増えているらしいが半分以上は特許許可が出ない状態という。(中国では2015年特許出願数288万件中、許可は120万件)ちなみに中国に次いで出願率が多いのは米国(約58万)、日本(約31万)、韓国(約21万)らしい。日本の出願率は前年度比で2.2%減。人口比・経済発展から言っても中国はこれからダントツに伸びるのは間違いないが、模倣もまだまだ多い国がらで、解決するには時間がかかるだろう。さてでは「如何に発想するか」がこのテーマであり幾つかの仕法が記述されている。参考になる仕法も多い、中でも[Edison's Note],[Serendipity cards],[Ohno Method] & [Disney's Brinstorming]はいつでも使えて便利そうだ。後は一番大事であり、一番リスクもある「実践」に移すことだ。だが最近はネット上でも「アイデア売ります」代理人に任せてロイヤリティーを回収する、また資金をネットで公募「Found Rising」「クラウドファンド」という至ってローリスクの商売も出てきた。発想には限界がない=いつでも、だれでも、どんなに歳をとってもできる点では、これからの新規事業・経済活性化の可能性は大であり、そこに「明かり」が見えてくる。

発想法:人間の知的営為の原点

  • 新しいアイデアは縦横の繋がりから生まれる
  • 実践してこそ価値がある
  • 「Bug Listing」
  •             10分間で不愉快なこと、嫌いなことを書き出す
  • 「Focusing」
  •             楽な姿勢で目を閉じて「何かに質問する」状態を作る
  •             5つほどのイメージを思い浮かべる
  • 「Edison’s Note」1300の発明を3500冊に
  •             なんでも思いついたものをノートに記録してゆく
  •             その後、それを読み返し、さらに書き加える
  •             (レオナルドダビンチは40年間で5千ページを残した)
  • 「Random Stimulation」
  •             問題とは無関係な刺激を選び自由に連想する
  •             (ダーウインの進化論)
  • 「Excursion」          
  •             アイデアテーマを決め、無関係なものをリスト化、繋ぐ
  • 「Serendipity Cards」
  •             カードを用意していつでも書き出せるようにすること
  •                         記入年月日・テーマ・仮説
  •                         who/what/when/where/why/how
  •                         結果
  • 「Kipling Method」
  •             5W1Hの繰り返しを行う
  • 「Finke’s Ambiguous Parts」
  •             さまざまな形から想像力をつける
  •             (形:球・半球・立方体・円錐・チューブ・十字・リング等)
  • 「Situation Appraisal」
  •             気になることを思いつく限り列挙し、関心事を評価しておく
  •             (重要性・緊急性・影響性=高・中・低=優先順位)
  • 「Space/Time Grid」
  •             表に横軸には時間軸と自分を中心とした世界
  •             時間軸:今日・1日後・1週間後・1ヶ月後・1年後等
  •             自分軸:家族・友人・地域・職場・日本・世界
  • 「Cases/Codes Matrix」
  •             文章・記事・アンケート記録等からキーワードを摘出、繋ぐ
  •             (テキストデータをセグメント・コード化、マトリックス)
  • 「Ohno Method」
  •             「それはなぜか」と自問自答を5回繰り返す
  •             (トヨタ・改善方式)
  • 「Concept Fan・Problem analysis」
  •             紙の真ん中に「テーマ」を書き、放射線状に「なぜ」「解決法」
  •             Yes/Noの問いを提示して問題分析をする
  • 「Assumption Busting」
  •             検討したい問題から情報を図解、状況・前提・破壊を想定する
  •             (状況から前提を提案、新たな観点・捉え方を考える)
  •             (1990年代のBPRの考え方が基盤)
  • 「Problem Reversal」
  •             問題・課題を一部否定形や対義語に置き換える(逆転解決法)
  • 「How would Lubitch have done it」
  •             彼・彼女・あの人であればどう考えるかを導き出す
  •             (ルビッチとは映画・監督・プロデューサ)
  • 「Disney’s Brainstroming」3 persons idea=親・大人・子供
  •             Dreamer-vision(夢想家)
  •             Realist-action(実務家)
  •             Critic-logic(批判家)
  • 「Hall of Fame」
  •             テーマから賢人を思い浮かべ、引用句・名言を書き出す
  • 「Osborn’s Checklist」
  •             9つの質問を定義し、答える
  •             転用・応用・変化・拡大・縮小・代替・再配列・逆転・結合
  •             (Put to other uses, Adapt, Modify, Magnify, Minify, Substitute, Rearrange, Reverse and Combine)
  • 「Cherry Split」
  •             課題を簡潔に「XXをYYする」または「XXなYY」
  •             それぞれに属性をつけて分析する
  •             (懐中電灯:懐中できる電灯=小さい・軽い・光源)
  • 「Morphological Analysis」独立変数の組み合わせ
  •             問題を立方体(縦横高さ)に書き出し、結びつける
  • 「Dialectical Thinking」
  •             場所・時間差で矛盾・対立が共存できる可能性を探る
  •             否定の否定を探る
  • 「Evaporation Cloud」
  •             対立しあう行動や状況を確定し前提条件を作る
  •             前提条件についての必要条件を書き加える
  •             共通目的を加える
  • 「Gordon’s Anlogies」
  •             擬人的類比・直接的類比・象徴的類比・空想的類比
  • 「NM Method T Type」
  •             QK(keyword):どうなればいいのか
  •             QA(analogy):〜するもの・何があるのか
  •             QB(background):そこで何か起きているのか
  •             QC(concept):何かの役に立たないか
  • 「Thesaurus Paraphrase」
  •             キーワードを2語で表す(名詞+動詞・形容詞)       
  •             部屋が汚い:片づける・始末する・放棄する・整理する

アップルの速度対応

2018-01-25 13:38:05 | 日記

@先日、予約した時間にアップルの販売代理店へ携帯電池交換に出向いた。私の物はiPhone 6 Plus、米国で購入した品物。店員曰く「この商品の電池は品不足で4月には入らないと入手できません。またお客様の製品は米国の購入品なので電池交換後作動しないこともありえます。」一瞬、予約をした時にその事を一言でも言ってくれたらわざわざ時間をかけてお店に足を運ばなくともよかったのにと思った。ましてや作動しない事云々など、話ではSEタイプが作動しない状況になるとのこと。という事はやはり新しい物に乗り換えてくださいとお客を誘導しているかに聞こえた。 アップル製品は90年代の初頭から使っているが、今回のように商売丸出し体制(利益・株主還元優先)と不便利サービス(お客に2度手間・3度手間させる&意図的な機能低速にした事)に変わってしまったのはとても残念で今後アップル製品を購入したいとは思わない体験をした。(ここまで落ちぶれたか、アップル!)ちなみに、現在のこの携帯、カメラのアプリを起動させるまでに8〜10秒かかる。


「武士の一分」=「政治家の一分」もほしい

2018-01-21 08:17:10 | 歴史から学ぶ

@「武士の一分」武士の意地・忠義など時代劇には「武士道」なる「道」についてのストーリー・映画も多く、「武士の一分」とは「侍が命をかけて守らなければならない名誉や面目」とある。藩主からの命令は絶対で、失敗すれば切腹を覚悟とした。仇討ちについてもなるほどと思える条件・規則(「卑属の仇を尊属討つべからず」=子の仇を親は討てない。弟の仇を兄が討つ、甥の仇を叔父が討つことはともに禁止されている)がある。助っ人にはどれほどの条件があったかは定かではないが、助っ人次第で「返り討ち」の場合も多かったのではないかと思うが、その場合は処分の沙汰なく生かされたのだろうか。

話は、現代。昔も今も経済復興させる最短の知略は「戦争を仕掛ける」こととある。消費不足、経済不安定時に「戦争」が一番の好景気を招くと言われているが、今の時代それに見合う知略があるだろうか。韓国・アメリカの大統領の如く、前任者の施策を悉く批判、反対、破壊することが一番の近道に写っているが、そこでの犠牲がその先どのような形で現れるだろうか。ましてや日本の経済は? 安倍政権ではあらゆる諸税新設で結局「増税」(庶民の財布は入りが少なく減る一方)しか写っていないがそろそろ「反復」(「政治家の一分」)の動きがでてもいい頃合いだろう。

  • 徳川家康(大御所)が駿府城にて1616年4月17日75歳にて亡くなる。第2代秀忠、第3代家光へと繋がれるが、家康の隠し子長男土井大炊助(老中)が幕府の基盤を確立するためにさまざま事件等を解決していく小説
  • 家康が土井を枕元に呼び問う
  •             「儂が死んだらどうなる」「人はいつか死ぬのだ。まして70の年を超えればいつ死んでも不思議ではない。」
  •             土井は幕府仕上げの健白書を作り家康に提出
  •             第2代将軍秀忠は、土井は隠し子で長男だと話す。奥の侍女の子(於義丸)のちの結城秀康を家臣本田作左衛門に匿わせ、戦場では近習として秀忠の使番として仕え、幕政の枢機とした
  •             再度家康は土井を枕元に呼び「幕府はそちの物と思ってよい。思うがままに作れ。それを成し遂げるものはいない」「善悪を越えよ。儂の子、孫、一族たりと気遣いは無用、非違は容赦なくてつけつして、外様への見せしめとせよ。譜代、幕閣たりと同様。幕威と幕政に妨げとなる者は遠慮なくすることなく除け。世に最も悪なるは、世人の批判を怖れて何もせず、便便と職に居座る者だ。」
  • 「儂が累代の侍共に薄かったのは、己の功績をひけらかすばかりか、浪費に耽り、富力に奢って将軍をないがしろにする。旗本等の大名は貧なるがゆえに節検を旨としお互いに心を合わせ、将軍を主人と仰いで外様の大名を見下すのだ。すべて譜代の家来の質実剛健に依る。あやつらを富ましてはならぬ。」「譜代の大名・旗本は薄禄でおく代わり、権威・権力を委ねるのだ。幕閣は10万石以下の譜代大名に限れ。諸奉行その他の役向きはすべて旗本を当てよ。50万石の大大名も政務には関与できず、将軍・幕閣に低頭拝跪するのだ」
  • 外様大名を承服させる為、譜代を富ませない仕組みを作った。譜代が質実剛健、貧に耐える姿を見せつけなくては、外様は浪費・乱費に堪えてかねて乱を起こすと予測した。
  • 家康の最後の仕組みを土井に託した。それは耳元に土井を寄せ、周りに聞こえないように話す、「事の終始あり」として土井の思いのままできる仕掛けつくりは家康の遺言だったとした。
  • 池田家の相続問題が後の「旗本vs外様」(河合一族と池田家)へと大きく展開、死者を出す大問題となるや幕閣への圧力と武士と武士の意地のぶつかり合いが激しくなる。池田家は敵討ちをするべく土井老中・柳生幕臣の後ろ盾を受け荒木又左衛門の助太刀を立て戦う。
  • 藩主の相続・家督(長男)は家の一大事でその為の策略が幕府、藩内では毒殺、暗殺、養子縁組など、藩の取潰し、国替え、半知減領、絶家、改易等で大混乱を招いた。
  • 「仇の条件」
  •             「卑属の仇を尊属討つべからず」=子の仇を親は討てない。弟の仇を兄が討つ、甥の仇を叔父が討つことはともに禁止されている
  • 「柳生新陰流」(将軍剣術指南)はお止め流として他流の披見を許さない剣法(稽古の仕方を見せない)
  • 「参勤交代」外様の負担
  •             加賀百万石の参勤交代には6千名の共
  •             肥後細川家では2トンの自然石の手水鉢を運んだ
  •             薩摩島津家では15センチ厚の総檜の浴槽を運送
  • 「戦いを仕組む理由」
  •             「人には生業の道というのがある。絶えず戦いが起きればそれに応じた物を作り、売る。鉄砲・刀槍・弓矢弾・具足・馬具・小袖・脚絆・足袋・草鞋・兵糧米など、作れば作るほど競って贖う。いきなり泰平になると物は余り、値崩れし買い手が無くなる。庶民は悉く食い詰める。人は飢え、餓える。庶民が路頭に迷う。盗み、押し込み、強盗を働くのだ」
  • 「江戸遊郭」
  •             風紀錯乱(猥雑化防止)の是正策は、遊女に歌道、筆法、画道、香道、茶道、行儀作法など高い教養を身につけさせた
  • 「鎖国をした理由」
  •             幕府の基礎が固まっておらず、到底異国からの攻撃を防げない
  •             物不足で金銀が流出してしまう
  • 「人の間違いの始めは一髪の差である。大事なのは事の始まりであり、誤ちを改むるに憚る事勿れだ」
  • 「武士は忠義が第一」
  • 「人が作り出した状況は、人の知恵で打開できぬ事はない」
  • 伊賀上野で交錯する「鍵屋の辻」の仇打ち
  • 柳生道場剣客・荒木又右衛門が池田家の助っ人として仇打ちを果たす
  • 又五郎事件が発生して5年、当初は些細な同輩同士の刃傷沙汰であったが、渡辺源太夫を殺害した河合又五郎が、武士らしくその場で自裁し果てたら一夜の悪夢として終結した。が事件は天下の直参、旗本衆と、外様衆が血と血を争いとなりお互いのその家名と半の命運をかける事態となった
  • 「3代将軍家光の上洛」
  •             総勢30万7千人、江戸から京都40日間かけて朝廷に赴く
  •             朝廷御所領は11万石、京の町3万7千3百13軒
  •             上洛に当たり御料、銀5千両を町に下給した
  •             大阪、堺、奈良の住民には年貢・課税を1年間免除した
  •             江戸に帰着したときも銀5千両を江戸住民に下給している
  • 「武士の戦い」
  •             皮を斬らせて肉を斬る。肉を斬らせて骨を断つ
  • 「仇双方の結果」伊賀上野城代藤堂高清の一時お預けとなる
  •             河合又五郎(斬り死)
  •             河合甚左衛門(斬り死)
  •             桜井半兵衞(瀕死・その後死)
  •                         その他重傷、無傷等、逃げ去ったもの15名
  •             渡邉数馬(重傷)
  •             荒木又右衛門(無傷)
  •             河合武右衛門(瀕死)
  •             岩本孫右エ門(重傷)
  • 結果的に渡辺・荒木等は池田家に戻ることに決着するが、その引き渡しには伊賀上野藤堂は270名もの護衛を付け、片や池田家も160名を伴った大名行列なりとなった
  • 荒木又右衛門は家老の志摩の訪問の翌日、毒殺もしくは切腹をした。その理由は「大義のための武士の死に様・侍の一分としての面目」とさらなる怨念を断ち切らせようとする幕閣土井利勝等の策略もあった。又右衛門41歳。数馬も4年後35歳で亡くなり河合武右衛門は仏門に入り73歳で亡くなった。
  • 江戸幕府幕閣、土井利勝は72歳、最後まで大老であり続けた

「伝統」という信頼・安心ブランド

2018-01-20 10:22:13 | 歴史から学ぶ

@「ブランド=伝統、伝統=信頼・安心」と言う事には成らない。昨今では数千年前からのものから数十年前のものまで「伝統」と化し、物・サービスを売り始めている。「伝統=信頼・安心、もしくは威厳・権威・匠」などなど都合の良い様々な 言い訳で世間を惑わせる商法が出てきた。古くて新しいものもあれば、その逆も当然あるが、そこに「伝統」としてのブランドを付け威厳・格式を持たせるのはどうなのか。「惑わせる」「騙す」などの巧みな言葉が氾濫する世の中でしっかり本物を見る目を養う事が必要かもしれない。全てが、最後には「自己責任」という感覚が必要だ。

  • 「日本の伝統」とは古いからという概念は失くなり始めている
  • 「歴史」で千年前、数十年前でも「伝統」として唱い始めている
  • 日本の「伝統」は「権益、権威の維持と保護」
  •             安心感を持たせるには「権威」「ブランド」「伝統」となる
  • 「初詣」は江戸時代にはない。「年篭り」「初縁日」「恵方詣り」
  •             「恵方詣り」は650年前から
  •             「初詣」は120年前から
  • 「六曜」は中国生まれの占い
  •             中国「大安・留連・速喜・赤ロ・将吉・空亡」
  •             江戸時代「泰安・流連・則吉・赤口・周吉・虚亡」
  •             天保以降「先勝・友引・先負・仏滅・大安・赤口」
  • 「日本の習慣」
  •             お中元は約400年前から
  •             お歳暮は約400年前
  •             七五三は約340年前
  •             土用の鰻が始まったのは240年前
  •                         うな丼が始まったのは180年前
  • 「バレンタインデー」
  •             キリスト教のバレンタイン司教が処刑されたのが西暦270年2月14日、この日に家族や恋人、友達同士でカードやプレゼントを贈る習慣ができる。男女の愛の告白は20世紀に入ってから
  •             1958年東京のメリーチョコレートが始めたが失敗、1960〜70年に急速に発達、40年前から「本命チョコ」「義理チョコ」なども発売となる
  • 「結婚式の伝統」
  •             キリスト教式結婚式は約145年前から
  •             仏前結婚式は125年前から
  •             神前結婚式は120年前から
  • 「良妻賢母・専業主婦」
  •             儒教的な「良妻賢母」は120年前から
  •             日本での「専業主婦」誕生は105年前から
  •                         イギリスでは1920年頃専業主婦の割合は80%以上
  •                         アメリカでは1950年で75%だった
  •                         日本では1975年が一番高く60%
  • 「家族」
  •             「核家族」1920年の54%が2015年には55.9%
  •             「拡大家族」1920年の31%が2015年には9.4%
  •             「単独世帯」1920年の6.6%が2015年の34.6%
  • 「喪服の色」
  •             「白」だったのが約1390年前
  •             「薄黒」(中国風の上流階級)になって1300年前
  •             「白」再び白になって680年
  •             「喪服が一派的」に「黒」になったのは約90年前
  • 「忍者の伝統」
  •             忍者が活躍しだしたのは約500年前から
  •             忍者が黒装束になって約250年
  • 「京都の漬物」
  •             シバ漬けは約830年前から
  •             すぐき漬けは約420年前から
  •             千枚漬けは約150年前から
  • 「食の伝統」
  •             空海がうどんを伝えて約1210年
  •             讃岐でうどんが盛んになって320年
  •             「讃岐うどん」になって50年
  •             但馬牛は約1220年前から
  •             牛肉食が一般になって約150年
  •             「黒毛和牛」になって約75年
  • 「相撲の伝統」
  •             「相撲」が始まったのは約1300年前
  •             土俵・行司のある相撲は約450年前
  •             興行としての相撲は約400年
  •             「国技としての相撲」は約110年
  • 「時代祭の伝統」
  •             「葵祭・上賀茂神社・下鴨神社」約1450年前
  •             「祇園祭・八坂神社」約1150年前
  •             「時代祭・平安神宮」約120年前
  • 「古くて新しい神社」       
  •             平安神宮(京都)約120年前・1895年に創建
  •             橿原神宮(奈良)130年前・1890年に創建
  •             明治神宮(東京)100年前・1920年に創建
  •             白峰神宮(京都)150年前・1868年に創建
  •             豊国神社(京都)150年前・1868年に創建
  •             靖国神社(東京)「招魂社」が1868年、1879年創建
  •             伊勢神宮(三重)約2千年前
  •             神田明神(東京)730年に創建、将門が戻って35年
  • 「民謡・音頭」
  •             「花傘音頭」約90年前
  •             「山形傘祭り」約50年前
  •             「河内音頭」約600年前
  •             「東京音頭」約85年まえ
  • 「武士の伝統」
  •             武士は約1100年前
  •             「武士道」という言葉が使われたのは約420年前
  • 「遊戯」
  •             けん玉はもともとフランスから日本、その後アメリカに伝わる
  •             フランス「ビルボケ」で大流行約430年前
  •             日本に伝わって240年
  •             「けん玉」という言葉になって190年

「感性」の違う外国人

2018-01-20 10:09:40 | 人生を「生かす」には

@インバウンド(外国からの訪日、主に観光客)による国内の影響は今後さらに拡大する。数年前は中国人の「爆買」など商品を購入することで外貨が国内に落ちたが、今は旅人の層も変わり外貨の使われ方も変化している。「日本の自然・文化・歴史・技術(匠)」等が絡んだものが一気に増えている。特にインスタ映えに影響された観光客がこぞってそれを頼っている。いわゆる大部分は「一見さん」の評価となる訳だが、ここでの課題は「一見さん」そのインスタ映え次第で元々の歴史、文化等を変えていく現象が見えてくる。例を言うと、築地のお寿司屋である。日本人が余り行かないお寿司屋に長蛇の列を作る超繁盛店がある。皆が「とっても美味しい」と言いい、インスタグラムに投稿する。それを見たお客がそこに並びある種の「新しい現象」を作りあげたのだ。外国人(主に観光客)は皆が同じお店で食べること、味合うことで満足、で最後に仲間に知らせる。よく考えると日本人が知るさらに美味しいお店など比にならない程この「一見さん評価」で参集するのである。現代は情報を司る人・企業が優に立てるということ、たとえそれが「一見さん」で初めての経験でもその評価は「美味しい」となるのは間違いない。外国人にとってそのインスタ映え情報は「失敗しないお店」の選択となるのである。日本人の旅客数が人口減で低迷の中、地方と都市、距離は関係無く費用を掛け、旅・経験をしたたがるこの外国人観光客を如何に誘導できるか今後問われるところである。

 

  • 「日本の自然」
  •             白谷雲水峡(鹿児島)「もののけ姫」モデル
  •             ひたち海浜公園(茨城)450本のネモフィラ
  •             蔵王温泉スキー場(山形)
  •             高尾山(東京)
  •             立山黒部アルペンルート(富山)日本1のダム
  •             雲海テラス(北海道)
  •             井仁の棚田(広島)広島のマチュピチュ
  •             河口湖(山梨)
  •             洞爺湖(北海道)
  •             河内藤園(福岡)
  •             三段峡(広島)
  •             火打山(新潟)
  •             水上峡(群馬)
  •             ニセコユナイテッド(北海道)
  •             津軽平野の地吹雪(青森)
  • 「歴史・伝統文化」
  •             高千穂峡(宮崎)
  •             恐山(青森)
  •             高野山(和歌山)
  •             熊野三山(和歌山)
  •             鎌倉大仏(神奈川)
  •             伊賀上野城(三重)
  •             両国国技館(東京)
  • 「日本の建築」
  •             新倉山浅間公園(山梨)富士山・五重塔
  •             京都駅ビル(京都)
  •             松本城(長野)漆黒
  •             伏見稲荷大社(京都)千門鳥居
  •             兼六園(石川)
  •             白川郷(岐阜)
  •             元の隅稲荷神社(山口)
  •             友ケ島(和歌山)
  •             厳島神社(広島)
  •             小樽(北海道)
  •             五妻橋(東京)
  • 「動物」
  •             地獄谷野猿公苑(長野)さる
  •             沖縄美ら海水族館(沖縄)ジンベイザメ
  •             奈良公園(奈良)鹿
  •             相島(福岡)ねこ
  •             大久野島(広島)うざぎ
  •             蔵王キツネ村(宮城)
  •             富山湾(富山)ホテルイカ
  •             出水平野(鹿児島)つる
  • 「日本人の文化」
  •             渋谷駅前(東京)交差点
  •             谷中銀座商店街(東京)下町
  •             大宮盆栽村(埼玉)盆栽
  •             城崎温泉(兵庫)
  •             ねぶた祭り(青森)
  •             上野恩賜公園(東京)桜と酒
  •             かなまら祭(神奈川)男根
  •             大洗町(茨城)戦車アニメガルパン
  •             柳川(福岡)
  •             十日町(新潟)雪祭り
  •             日暮里繊維街(東京)生地
  •             大阪ミナミ(大阪)
  •             別府温泉(大分)
  •             祖谷(徳島)古民家
  • 「日本の技術」
  •             梅田スカイビル(大阪)
  •             京浜工業地帯(神奈川)クルージング
  •             函館(北海道)
  •             浜離宮恩賜庭園(東京)
  •             軍艦島(長崎)
  •             東京都庁(東京)展望台
  •             ゆりかもめ(東京)
  •             首都圏外郭水路(埼玉)地下水路
  •             姫路駅(兵庫)
  •             しまなみ海道(広島・愛媛)サイクリングコース
  •             江島大橋(鳥取・島根)ラーメン橋

「技」を生む世

2018-01-19 11:22:04 | 歴史から学ぶ

@敵を知り、己の器を知る。 相手を知ることはビジネスで必須の情報であるが、さらに己の器を知ることで「何が違い、何に勝り、その結果何を出せるか・得るか(どんな結果を求めているか)に尽きる。「聖剣」塚原卜伝は徹底的に敵の情報収取をしている。備えあれば憂いなし、決闘の場所、その時の季節、天候条件等ましてや命をかけた決闘など現代では想像がつかない修羅場であるが結えに必死なるのは当然である。人間が死に物狂いで最大限引き出せる知識・知恵からくる「技」とはどんなものだろうか。現代はそう言った「必死」の構えが足りない、無くとも生きられる世となっている、が、それで良いのか。現代で言う「技」は企画力・創造力、それに提案力にもつながる。己を磨く「技」はどこにでもあるが、己をその立場に委ねることを敢えて避けている。無理・無駄・無益の考えすぎは、何も己を前に進ませてはいない。

  • 「剣聖」塚原卜伝の数々の伝説を伝える=「卜伝百首」
  • 「新当流」=無手勝流・手を使うことなく相手に勝つ
  • 卜伝の武器は刀のほか弓も使う名手であった
  •             「かねて知れ戦の場に持つ弓は少し力の勝る好めり
  •             弓はただ己が力に任すべし手にあまりたる弓の好みそ」
  • 卜伝は将軍足利義輝に剣の師匠として仕えたこともあり、その守護六角義賢の重臣蒲生定秀に仕える
  • 多くの剣者と決闘する・森一徳、木村十一郎、鎖鎌使い
  • 決闘の前には、必ず相手のことをできるだけ詳しく知り、己のことを欺き、戦う場所の地形を調べ、少しでも勝つ為の条件を整えた
  •             相手の家に火をつけて寝不足にする
  •             腐ったものを喰わせる
  •             剣を交えた時に唾を吐く
  •             膝位を狙う
  • 「蠅を箸で捕まえる」技
  •             蠅の飛ぶ方向を見定め、素早く動くものに目を慣らすこと
  •             箸の先に鳥もちのようなものを付け蠅をくっ付ける仕組み
  •             蒲生定秀はこれで敵からの矢を俊敏力で素手で取った
  • 「下克上」とは
  •             城主にとって辛いことは疑心暗鬼に陥ること
  •             裏切られ、密告され、寝首をかかれ、毒を盛られ等
  •             誠実そうに見える奴に限って危ない(密偵、刺客等)
  • 「首なし地蔵」技
  •             石の地蔵の首を斬る技をもっていた(石を斬る)
  •             石にも「目」がありそこに力を入れると割れる
  • 「月を斬る=世の中は対」
  •             日光と月光、昼と夜、陰と陽、男と女、北と南、右と左
  •             遠くにある月を斬ること=剣の極意を知ることに必死となる
  • 「仏の道=老いを知る」
  •             如来とは仏の中でも上格で阿弥陀如来、釈迦如来、大日如来、薬師寺如来がある
  •             菩薩とはその下=悟りを求めて修行をするものこと
  • 「惚けるには努力は必要がない」
  •             努力して惚けると、次の高みへ達することができる
  •             老いて惚けるとは、次の高みへ達したこと
  •             「悟り」、剣は敵を倒すことができるが、己を本当に救うことはできない、人の考えを遥かに超えて想像を絶するもの
  • 「鍋の蓋」=人は罪深い生き物
  • 戦わずして勝つ無手勝流、事態を見極め、避けられる戦いを避け、適当なところで戦いを収める、加減しながら飄々と世を渡って行くしかない

「老い」に打ち勝つ

2018-01-14 11:08:06 | 歴史から学ぶ

@戦国時代、江戸・明治時代に著名人で当時では超が付くほど長寿を全うした成功者が多い。大器晩成型、現代風の会社組織で言うならば、長年の経験値と知識・情報から思いっきりやる度胸と勇気(リスク)を持った人なのか。武士の「勇気」=上司・経営者の「リスク」(責任)。 やたらと多い社内会議と決議にリスクの取れない上司・経営者、新規事業・新規投資に長時間かけ結果を出せない上司・経営者など、多くの日本の企業が迷い始めている環境である。「仕事・業績効率の悪さ」=最悪の「老い」、多くが陥りやすい「安定=不変・不動」を求めることに将来はあるのか。最良の「老い」を求める企業に未来あり。

  • 『老い』とは何か
  •             定命は人間が変えられるものではない。生きている間、どのように行動するかを考えている人は、概ね死を恐れない。病や死を忘れるほどに強い行動欲に取り憑かれているからである。盛運の勢いを増していく人物は「考える人」である。
  • 「徳川家康」大器晩成の人生、75歳
  •             「人の一生は重荷を負うて遠き道を行くが如し。急ぐべからず。不自由を常と思えば不足なし。心に欲を起こらば、困窮したる時を思い出すべし。堪忍は無事長久の基。怒りは敵と思え。勝つ事ばかり知って、負ける事を知らざれば、害その身にいたる。己を責めて、人をせむるな。及ばざるは過ぎたるより勝れり。」
  •             「家訓は2番手か3番手につける」という教え。トップに出ればあとは落ちるしかない。
  •             「勝者に自分を高く売込めれば負けるが勝ちという戦法もある」
  •             「欲せよ、さらば与えられる」
  •             経験を知恵にできる洞察力、「一升の器には一升の水、一合の器には一合の水」
  • 「是川銀蔵」79歳にして最後の相場師、95歳
  •             「儂の道は7転び8起きどころではない。10転び11起き、いやもっと浮き沈みした」
  •             「冷静に世の中を読めば、これから何が上がって何が下がるかがはっきりと分かる」(新聞の読破と短波ラジオで分析)
  •             「学問で説かれるような決まりきった形の変動は実際にはない。一つとして同じ形の変動はない。」
  •             79歳で初めて経済変動のうねりともいうべき基本的な運動をつかんだ。
  • 「毛利元就」自らの器を知る事にあり、75歳
  •             75歳までの生きた武将、4千余りの兵力で2万余りの陶晴賢を厳島合戦でやぶり、4、5万石から120万石に所領を増やした
  •             「戦いに計略を企まない者は、以ての外である。武芸も操兵の要領も何もかも要らない。ただ一つ武略、計略、調略のみである。謀りごと多き者は勝ち、少なき者は必ず負ける。」
  •             「人は退屈するほどの余裕ができたとき、初めて我が身の幸、不幸に気づくものである。」
  • 「親鸞」ねじ伏せた不屈の精神力90歳
  •             63歳から膨大な書物を著し、90歳まで続けた
  •             阿弥陀仏第18願「私が仏となれば、すべての人々が浄土に生まれようと信じ願い、十念して願いが叶えられる。そうでなければ仏の生覚を得ていないのだ」
  • 「北条早雲」先見の明と行動力、88歳
  •             58歳の時に1万石の所領を得、家来200人だった
  •             88歳までに伊豆・相模と関東3百万石の大領主となる
  •             農民を労わり年貢の他の諸税は無し、年貢も5分の1に減らす
  •             国主と農民は水と魚のように和合すべきであると
  •             「若い頃は得てして目先の利益を欲しがるもので、ただ生きている間のこと、日の照っている世界のことだけを考えがちである。しかし老境に入ると、この先が見えてくる。自身の半生を振り返り、先々の歩みに見当がついてくる。人間というものは変遷を重ねていくものだが、だからこそ経験が生きてくる。」
  •             「人間は何歳になっても前途に希望の輝きを見つめているべきだ」
  • 「柳生石舟斎」勇を追い続けた剣豪、78歳
  •             刀法「仕掛けることを無形にして風の如く、転化、変動の自由なることを水の如し」
  •             無刀取り、無刀勢(組み合って制圧する)、無手勢(両椀を使わず制圧する)=無刀3位の変化技を持った
  •             「空とは敵の心である。心は太刀を握る手に現れる。手の動きが現れない前に、心の動きを察すれば必ず勝つ。しかし空を読むには我心の執着を捨てねばならない。捨てれば空が読めてくる」
  •             「男の価値は勇気にある。地位、財産を守ることに執心するようになれば男は牡のたてがみを失った臆病者に転落する」
  • 「大久保彦左衛門」心の強さと頑固さ、80歳
  •             徳川の旗本で数々の武功をあげる
  •             戦国時代の武士道は「武勇と廉恥」       
  •             「三河物語」彦左衛門の不満(知行)皮肉(待遇)を暴露する
  •             「地獄があることを忘れず、忠義に努めよ。召し使われようが粗末でもあると申してもそれは前世の生まれ合わせだから、因果と諦めよ。良きことをしても悪しき報いとなることもあり、悪しきことをしても末孫まで栄えるごとき良き報いとなることもある。」
  •             「君子は良いことを一つした者でも、百の過ちを犯しても見捨てない。百の善行をした者が、一度過ちを犯せばそれを恨んで見捨てる。長年召し使った者の過失は、できるだけ見逃してやるがよい」
  • 「松下幸之助」天才起業家、94歳
  •             事業に成功した晩年、自らの苦心の体験を巧みな比喩によって聞く者に伝え、深い印象を与える弁舌の才能を表した
  •             「 雨が降れば傘をさすという自然の摂理に従い、理屈を悟り、人間関係には無理をしないこと」が商売、経営に大切と伝える
  •             お客の声を多く聞き、真実を訴える商品を作ること
  •             「運が95%」だと晩年幸之助はいう、それは「周りの人たちからの援助があった」からだと。
  •             商売戦術30か条
  •                         「商売は世のため人のための奉仕にして、利益はその当然の報酬なり」「売る前のお世辞より売った後の奉仕、これこそ永久の客を作る」「無理に売るな、客の好むものも売るな。客のためとなるものを売れ」
  •             幸之助の最後ことば「内の連中は皆幸せやと思いながら働いているやろか」であった
  •             「今日私がこうしていることが仮に成功だとするならば、私は失敗を多くしておって成功しているということになる。だからこの成功というものは初めから決まっておったのだ、という見方をした」
  • 「東郷重位」自らを鍛錬、83歳
  •             戦国時代の薩摩剣豪、東郷平八郎は孫にあたる
  •             「勝敗は無心の境地、無心の時身中の攻撃精神は研ぎ澄まされ、敵を攻める好機を無意識の内に感じ取り、僅かにみせた敵の好きに吸い込まれるように打ち込むことができる」
  •         「実年齢以上に大切なのは幾つになっても自ら選んだ道を深めていくことである、刺激を受け続けることである」(破邪顕正)
  • 「勝海舟」信念と度胸、77歳
  •             50歳で海軍大輔、66歳で伯爵、枢密顧問
  •             戦争をして人を殺せば、必ず恨まれ仕返しされるから人を殺めないことを理想としていた(無血革命)
  •             外国に対応するための強力な艦隊・軍隊が必須であり、幕府の政権では諸外国に対抗できないと読んでいた
  •             「幕士官は仕事の責任を回避するのが巧みで5、6人の合議制とし、誰に権限があるのかわからないようにして、何の実勢もあげないで日を送っている。正義の論を立てる者がいると、ごもっとも、ごもっともと同意して、影から手を回し其の者を失脚させます。国家のために議論を建てる者が現れると、必ず足をすくわれます」
  •             4年間の参禅修行と朝・夜の稽古で勇気と胆力を得た
  •             西郷との交渉の裏では幕府側の切り札12隻の幕府艦隊を保持
  •             「功なし名無し」とは因習を廃止し、新たな人材を採用することであった、木戸孝允、大久保利通、西郷隆盛、坂本龍馬等
  • 「羽柴長秀」強情の武将、51歳
  •             織田信長に仕え、佐和山5万石となり越前・若狭・加賀の所領123万石を得て越前北ノ庄を居城とした。畳の上で自殺した武将。
  •             「これより腹の中の魂を取る、たとえいかなる病なりとも、儂が命を失わんとするは正しく敵に違いなし。その敵を討たずにおくものかや。こやつが儂を殺すのか、もはや思い残すこともない」といって腹の腫瘍を家臣の前で行った。
  •             情に厚い長秀は秀吉に裏切られた行為、特に織田三法師、織田信孝を自害させ、織田信雄との戦争を仕掛けた
  • 「豊臣秀吉」富に溺れた天下人、62歳
  •             66カ国、625郡、石高1860万石を支配、金銀鉱山を有し富を蓄えた
  •             「つゆとおち、つゆときえにし、我が身かな、難波の事も夢のまた夢」
  •             「立って半畳、寝て1畳、天下取っても2合半」ではなく秀吉は成功した途端に巨万の富に溺れた、舵取りを誤った経営者となる
  •             足利将軍も徳川家康も皆譜代の家来がいたが秀吉には人望にめぐまれていなかった
  • (戦国時代の家臣団とは、一門衆、譜代衆、新参衆、国衆である)

それでも「理屈や損得で動く」現代人

2018-01-11 11:37:21 | 人生を「生かす」には

@「人は感情や心で本当に動く、理屈や損得では動かない」とは江戸ツ子の金持ち・人情者がいうセリフだというが、現代ではどうだろうか。「雀のなみだ」で人は動くのか。目の前に大金を積まれたら、誰ものが損得なしに動かないはずがない。「きれいごと」はやはりアニメ・小説の世界だけで、現実そんな事はないと思った事ないだろうか。現実は何につけてもまずは「金」だと。三菱財閥の創業者、岩崎弥太郎の生涯も「金儲け」で人の正道から外れたこともしている。そうでなければ生き抜けない時代でもあったが、現代はそのような生き様は通用しないが、要は「金儲け」の仕組みをどう考えるかだろう。「昔ながらの匠の世界」と「金融のトレーダー」=「美の追求から技能で儲ける」か「企業分析等から頭で儲ける」か。さらにはAIに任せた「金儲け」も出始めている世界は今後どのような「金」の世界になるのだろうか。 

  • 銅吹所から流される銅毒に侵された街、原因不明の病に苦しむ町人は金と引き換えに引越しを持ちかけられる。「こんな雀みたいな金で故郷を捨てろというのか」情熱と情報力と権力を携えた若き町年寄・三四郎が大規模な問題に立ち向かう。
  • 銅吹所の主山城屋は幕府家老と繋がって銅の抜き荷から富を得るべく結託するが、銅吹所からの猛毒で川が汚染され多くの病人、死者がでた。住民が訴えるが、なかなかその原因を追求できず山城屋を訴えることができない。ところが山城屋は金でケリをつけようと住民に千両箱を渡した。
  • 三四郎は周りの住人以上に川下の河川住民の健康と江戸の生活を心配し、銅の抜き荷等を調べ、上役の大岡越前に家老の罪を暴くべく仕掛をした。
  • 越前は家老と堀川の船で話す事を提案、銅吹所近くへ船を向けて罪を暴露する。船で出された魚等の食べ物すべてがこの川のもので毒だという事を家老が食べた後に告げると毒を知ってか吐き出した。
  • この仕掛で家老も狼狽し、山城屋からの賄賂発覚を含めすべて富は幕府に没収、家老は切腹となった。その金は財政難の幕府の所有となり利用された。
  • 幕府もこの仕掛を暴く事でどちらが徳を得るのか計算していた。

「知らない」を知らないままにしておく事が愚か

2018-01-11 07:39:56 | 世界の動きから見えるもの

@『「知らない事」は愚かではない、が「知らないことを知らないままにしておく事が愚かだ」(著者格言)』。「知らない事」を学び、生活で仕事で応用しないのは、折角時間をかけ学んだ価値がなく、自己の飛躍進歩がない。「知らない」を学び、自分なりに「追求」し「理解」することで生かされる。「追求」はやはり好奇心を持つ事が重要で、さらにブラッシュアップされる事は間違いない。「知らない」を知る事で世界が広がり自信をつけることもできる。 それに「学び」=知識をだれにでも判る言葉でそれもシンプルに説明する事が必要だ。

  • 「知らない」という事を知る事
  • 世界は常に変動し、不確実となる。また複雑性で曖昧性を帯びる
  • 「プレゼント」
  •             「開けるのは三日後に」と言われたプレゼントはどうなる
  •             期待と不安で早めに開けてしまいがち「知りたいから」心理
  • 「既知を疑い、自分の目で見て、考えた解剖学者」
  •             1537年ヴェサリウスは1400年もの間の知識を塗り替えた。そこには確かな既知、安泰なものとして盲信されていた。
  • 「知っていることに焦点を置くあまり、知っていることを疑ったり、知らないと認めたりすることができなくなる」
  • 「知識の呪縛」
  •             「人は新しいスキル獲得に努力するよりもすでに得たスキルの継続的向上を望む傾向がある」
  •             「知識が増えることにより、専門領域をシンプルに思考・説明できなくなる状態となる」
  •             「アンカリング・バイアス」(既存の知識がアンカーで固定されてしまい、問題の本質が見えなくなる)
  • 人間を2つの動物に例える(ギリシャの詩人アルキロコス)
  •             狐は多くの物事を知り、ハリネズミは一つの大事なことを知る
  •             狐・専門知識の信用性には劣るが多くの物事を知っている
  •             ハリネズミ・専門家で視野が狭い、全体像が把握できない
  • 「フラッシュバルブ記憶」
  •             昔の記憶でも昨日のように思い出せる記憶のこと
  •             数年後その記憶とは違ったことでも確信を主張する
  • 「世界の変化」
  •             世界は急速に変化していることは今知っていることがどんどん無価値・不正確になっている。変動的で不確実で、複雑で、曖昧になる。それは「煩雑」「複合」「混沌」である。
  • 人は不安を感じたり、不確実なことに対してストレスを抱えていたりすると、脳はつい昔ながらのやり方を習慣的に選ぶ。
  • 「成功を決めるのは能力ではなく思考回路」<やればできる>
  •             固定された思考回路(フィックスド・マインドセット)
  •                         天性的な知性・才能
  •             成長する思考回路(グロース・マインドセット)
  •                         目標達成のための鍛錬や自己制御や粘り強さ
  • 未知の世界を切り開くには経験等に頼った状況を「把握する」のではなく、目の前に広がったものを「察知する」能力を重視すべき
  • 「追求する能力」(ポジティブケイパビリティー)
  •             知識・技術・競争力のような「ある」もの
  • 「受容する能力」(ネガティブケイパビリティー)
  •             沈黙・忍耐・疑い・謙遜なような「ない」もの
  • グラミング銀行が成功できたのは「何も知らなかったからこそ、挑戦できた」
  • 「手放す」しがみつくことで守りたいものを破壊することになる
  • 「疑うことを楽しむ」
  • 「抵抗感と向き合う」
  • 「目を閉じて見る」
  • 「観察の技法とは新たな目でみること」5感を使う
  • 「聞き耳をもつ」
  • 「仮説を立てる」「即興で対応する」「冒険する」「旅する」
  • 「好奇心と想像力」
  •             「私には特別な才能はない。ただ好奇心が強いだけだ」
  •                         アルバートアインシュタイン
  • 「思いやりと共感」compassion & empathy

一線を超えるとは

2018-01-10 08:41:48 | 歴史から学ぶ

@この「陽炎の門」は、藩主に対して真っ向から不忠、不義の悪家臣となり問題を解決する物語である。現代で言えば昇格を阻まれ、組織・上司と合わず左遷、悔しい思いをさせられることは会社組織においては常識である。この小説はまさに自分に非が無く左遷されたことを我慢強く耐え、努力してその非を解き、説得すると言うことになるのだろうか。残念ながら、現代はそこまで会社のことを考え、忠実に仕える社員は多く存在しない。それは転職が当たり前の世界では、そこまで自分の時間を無駄にしたくないと考え、自分を生かす会社を選んだほうが徳だと考えるからだ。逆にできる人材を如何に転職させない様にするかの企業も多いのではないかと思う。できる人材とはどこかで「一線」(既成概念をぶち壊す程度の)に掛かるか、超える様な人材である。これは大方反対される。だが、この一線を超える様な提案なり、行動がなければ今後企業の先、将来が見え無くなっている、そんな感を気にするのは私だけだろうか。「当たり前を当たり前にこなす」「同じ事を繰り返し行う」だけでは既に時代遅れ(時代に乗り遅れている)になっていることはどの経営者も解っているはずだが、だれも大きなリスクを率先し、責任を持って行動できる人材は少なく、いない。他社との差別化戦略とはこのことだ。

 

  • 九州豊後黒島藩で起きた藩主を主犯とした事件を執政になったばかりの桐島主水・氷柱の主水(職務に冷徹非情に振る舞う)が 上下の権限を超えて罠を解決する。
  • 昔起きた道場同士の争いで当時は世子が殺害含めた事件に参画しており、主犯(藩主)をもみ消すため自ら罠を仕掛主水の同心に切腹、主水が首を切る立会いを命じた。その後同心の弟等から仇討ちされるという罠に嵌められる。周りは藩主に従順するのみでだれが味方なのか見分けがつかない中、百足(むかで)の印の書き方が切腹をした同心とは違うことを発見、それは藩主の罠であると謎を解いていき、最後は藩主に不忠、不義の悪臣となることを決意して果たし合いに挑むことになる。

「伝えたい」を真に伝達できているか

2018-01-09 14:50:01 | 人生を「生かす」には

@今「あなたの思い・感動」は十分伝えきれているだろうか。あなたが伝えたい気持ちになっていても相手が理解していない事は往々にしてある。ましてやツイッターなど文字数が限られた「伝える」は特に厄介だ。一度誤解されるとそれを正すのはさらに倍以上の説明が必要な場合もある。さらに厄介なのは、誤解されていることも知らず状態はなおさらだ。では長い文章で事細かに書き送っても・・今の時代長文は時間の無駄で読んでくれないとなる。(今の人はちょっとせっかちが多いのか) ではどうすればいいのか。やはりリアルのFace2Faceでの出会いが可能であれば積極的に逢うことだろう。ネットは距離(遠く離れていても)を短くすることは可能だが、時間はできない。時間を惜しまなく使い、人との出会いを作る事は「伝える」を十分満足させてくれるはずだ。心に残る自分なりの言葉・感動表現があると信頼と理解「伝える」にはもっといいかもしれない。 相手に感動を与えるスピーチもそこにある。

  • 人を動かすには3つが必要(アリストテレス)
  •             ロゴス(論理)
  •             パトス(感情)
  •             エートス(信頼)
  • 「論理」
  •             メッセージを明確にする(目的・目標)
  •             主張には理由を添える(なぜ?)
  •             スピーチの構造をシンプルに(しかし・だから・つまり)
  • 「感情」
  •             ストーリーを織り込む(主張・理由・事実=感じたこと)
  •             心情と情景をありありと語る(身体で、心での感覚)
  •             自己開示(失敗談はいい例)
  • 「信頼」
  •             相手に共感する(相手の立場を想像する)
  •             相手のために尽くす(目指す大義)
  •             本心を語る(上辺言葉は禁物)
  •             言ったことは実行する(誠実さ)
  • 「非言語」
  •             身体のメッセージを意識する(身体の動き、表情)
  •             心をポジティブな感情で満たす(愛・勇気・感動・感謝・夢・志・覚悟・情熱・信念)
  • 「共感」
  •             自分の気持ち等を共有することで安心感を覚える
  • 「自己開示」
  •             自分自身の気持ちや経験を、心をオープンにする
  • 「代表的なスピーチ」
  •             「ハングリーであれ、愚かであれ」スティーブジョブス
  •             「私には夢がある」キング牧師
  • 「記憶に残るのは少しだけを意識する」
  • 「感動の源泉は2つのなぜ」
  •             「なぜ、そのことをやろうと思ったのか」=動機
  •             「なぜ、そのことをやりたいのか」=目的
  •                         何のためにそれを行うのか
  •                         なぜそう思う様になったのか、自分の経験を重ねる
  • 「メリハリのある構成」
  •             オープニング
  •                         聴衆の関心を引きつける
  •                         聴衆と心を通いあわせる
  •                         テーマとロードマップを示す
  •             ボディー
  •                         シンプル・ポイント提示・問題解決・ストーリー
  •             クロージング
  •                         伝えたいことを念押し
  • 「心を揺さぶるストーリー」
  •             事件→葛藤→解決→教訓
  •             「事件」いつ、どこで、だれが、どんな状況下、どんなことに
  •             「葛藤」その結果どなんことが生じたか、何をどうした
  •             「解決」どのように解決できたか、しなかったか
  •             「教訓」この経験から何を学んだか、何を伝えたいか
  • 事実を理解させるには論説、行動を促すには物語が必要
  •             論説・事例やデータで自分の意見を入れる
  •             物語・起きたことの順番、時系列に語る
  • 感情を具体的な言葉で表現する
  •             リアルな映像・ビジョンを表現する
  •             未来の人々の喜ぶ姿を表現する
  •             「お願いがあります」訴える表現
  •             経験を語るが一番
  •             失敗談は未知の分野に挑んだ勇気の証し
  •             失敗談は聞き手に挑戦する勇気を与える
  •             「精一杯真心を込めて・・・」
  •             困難や壁を如何に乗り越えてきたのかに価値がある
  •             夢と希望を与える・・・生きる喜びと感謝・・
  •                         主催者の要望と聴衆の期待を探す
  • 感情変化を設計する
  •             講演前と講演後を想像する
  •             なるほど・・そうか・・いいね・・これならいける
  •             共感する・気持ちを伝える・選択肢を与える
  • 心を奮い立たせる「ペップトーク」
  •             状況を把握→ポジティブに捉え→やることを伝える→背中を押す→心を落ち着かせ、前向きな気持ちにさせる
  •             カッコよくではなく、素直に本音で語る
  •             アイコンタクトで特定な人に意識して語る
  • 場の空気をコントロールする
  •             周りの人・隣の人のこころの架け橋となるように心がける
  • 発音をしっかり、クリアにするコツ
  •             ペンを口に加えて発音する・滑舌の良い声で話す
  •             (古代ギリシャのデモステネス)
  • 胸振発声法(声がかれることはない)
  •             ストレッチ・腹筋強化で低い音から高い音まで出せる
  • 間を意識して作る
  •             、。など2呼吸するなどルールを作る
  • 原稿を見て話す場合のコツ
  •             原稿を読むのではなく語る(感情・リアル感を出す)
  •             聴衆にアイコンタクトを送ること(目線・微笑み等)
  • 登壇するときの対処
  •             余裕を持って会場にはいりイメージ作り
  •             リハーサル・音量・ライト・資料調整
  •             深呼吸し、気合いをいれる
  •             最初にリラックスできる空気を作る