@遺伝子学は人間のタブーの世界に入り始めており、その研究、分析など生まれ持った知能、生活、神経疾患など解読可能となっている。その中には寿命、病気なども解析から読み取れるという次元は驚異でもあり見逃せない学問になりそうだ。更に見た目でも面長、幅広い顔、笑顔などからも知性や性格がわかるという。前も書いたが今後人間のDNAの編集次第では改造人間になる可能性も高く、同じ人間ばかりの社会は脅威となる。
『言ってはいけない』橘玲
この社会にはきれいごとがあふれている。人間は誰しも平等で、努力すれば必ず報われ、〝見た目″はそれほど大した問題ではない――だが、それらは絵空事である。往々にして、努力は遺伝に勝てない。知能や学歴、年収、犯罪癖も例外ではなく、美人とブスの「美貌格差」は生涯で約3600万円もある。また、子育ての苦労や英才教育の多くは徒労に終わる……。進化論、遺伝学、脳科学の最新知見から、人気作家が次々と明かす「残酷すぎる真実」。
ーメディア、政治家、学者、評論家は「いい話」「わかりやすい話」しかしない世の中、「正義」の名を借りた呪詛の言葉ばかり並んでいる。
ー遺伝にまつわる語れざるタブー
「馬鹿な親から馬鹿な子供が生まれる」「子どもの成績が悪いには親が馬鹿だから」
ー遺伝率(親からの遺伝)
身長は66%、体重は74%、総合失調症82%(精神病と遺伝の関連が深い)
ー世の中の都合(メディア)
子どもの人権で親を問うのは無意識のうちに因果関係を探しその原因を排除しようとする
環境によって知能差が生じると遺伝を避ける説明(親が高収入だと子どもの学歴が高い)
ー米国 (平均)
学士号取得者の割合は白人27%、黒人11%
IQ比較では学士号を持つ白人が50%、黒人68%
IQが高いのは黒人26%、白人10%、ヒスパニック16%
(知能格差が出るのは3歳児の時の栄養不良が原因とも言われる)
ー日本(世界的にも貧困層が多い)
3つの障害:精神障害・発達障害・知的障害
家出少女(要因:いじめ・保護・福祉)
「知識社会」とは知能の高い人間が知能の低い人間を搾取する社会
ー健康・胎児
アルコールは胎児の脳の昨日に重大な影響を与える
脳が広範に萎縮し、2つの半球を連結する脳梁の機能が失われる
ニューロンの損失などで機能的障害によって学習能力や実行機能が低下する
ー「見た目」で人生が決まる(容貌タブー)
写真から性格・知性や未来が読める(無表情・笑顔、顔の長さ・幅、音声)
笑顔で外交性、親しみやすさ、自尊心などの手がかりが読める
話している時に相手の目を見ている人は知性が高い
面長の顔より広い幅の顔を持った人は攻撃的、野心的、冒険的
面長の人は高い知能を持っていても「勝つ」執念に欠け出世競争で脱落
最初の直感で的中率が高い
ー男の子vs女の子は網膜と視神経の構造が違う(見るもの捉え方が違う)
男の子は絵を描くと黒、灰色など冷たい色を使う、女の子は暖かい色を好む
女性は脳が物理学よりも生物学に適しており言語は流暢である(共感)
男性は空間把握や数学的推理の能力が発達(システム化)
男性はモノを相手にした仕事を好み、女性は人との関わり合う仕事を好む
男性は競争に勝つことに満足、女性は家庭と切り離されると低下する
ー一夫多妻と一夫一婦
幼少時代に共有した異性には性的関心を抱かない
低学歴の独身女性が結婚から溢れる理由は釣り合った人間的子孫繁栄を選ぶ
テナガザルは一夫一婦、ゴリラは一夫多妻、チンパンジ・ボノボは乱婚
ー双生児の類似
一卵双生児は環境が違っても知能や性格、神経疾患なども似ている
認知能力、才能(音楽、執筆、スポーツなd)、発達障害なども似る