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情報の利活用者が勝者となる時代『駆け引きの科学』

2022-05-06 07:43:31 | 経営・リーダーシップに必要な事
「駆け引き・交渉」の重要性は時代を追うごとに高くなっている。それは国、企業、個人すら大きく影響を及ぼすネット社会の繁栄と利己主義者が増えてきたことかも知れない
本書の中で大切なことは目標に対する的確な「情報」の収集、分析、仮説、評価であり、常にそれを繰り返し、その度に修正をする事だと言うことだ。勝負に勝つには孫子の兵法「彼を知り己を知れば百選危うからず」である。時代が変わっても「交渉」できる人材は貴重だ。
『かけひきの科学』唐津一
「概要」黒を白といいくるめるほどの手管がなければ、交渉ごとには勝てない。経済力、技術力という武器をもちながら、アメリカの巧妙な戦略に手もなくはまってしまうのは、日本人が「かけひき」の技術に長けていないからだといわれる。相手の行動をいかに予測し、備えるか、切り札となる情報とは何か、情報をどう駆使すれば目的を達成できるのか――データに裏打ちされた議論でつとに名高い筆者が、「かけひき」の本質を解明する。
ー情報を如何に使うか:「駆け引き」の最重要要素
    中国の孫子・呉子の兵法、ドイツのカール・フォン・クラウゼビッツ「戦争論」
    ニッコロ・マキャベリー「君主論」、山鹿流の兵法
    ハンガリージョン・イノマンとオーストリアオスカー・モルゲンシュテルン
    「ゲームの理論と経済活動」
「駆け引きに勝つには、全てを本音で語り、しかもそれを堂々と実行するのでなくては成功しない」
ー戦争で一躍巨大な富を得たロスチャイルド
    戦争の勝敗を為替レートから知り投資株で大儲け
    社交界パーティーなどからの雑談情報(情報量の質と鮮度)
有利にする情報の流し方
    競争相手に対して最も有力な攻撃の方法は、指導者が気を許している幹部やグループに不平不満のタネを撒くことである。タネが芽生えればあとは少々の水をやれば良い
ー日本語の4割は余分な言葉
    「冗長度」(余計な言葉)のお陰も多い日本語の伝達(話し上手になる必要語)(露天商の叩き売り口上)
ー創造力と経験則能力
    「勘」「経験」「根気」
    判断する法則「大数の法則」:たくさんの事例の検証からそれが偶然の出来事かわかる
    情報収集には必ず、目的と結果目標が必須、その後の仮説、頻度に修正すること
    切り札には合理的根拠が必要(データとその分析)
    損失を最小にする方法論「ミニマクスの原理」(最悪の場合を想定した結果を知る)
    (あらかじめ最悪の状況を想定しておく、よって最大利益の追求を避ける)
ー経済理論の概念
    アダム・スミスの古典経済学、マルクスの経済学、ケインズの近代経済学
    対抗するのはゲーム理論となる(現実的)
フィードバック(仮説を立てる)
    計画を立て目標を決める
    行動を開始(情報を収集)
    結果を測定(情報の分析)
    目標との比較、行動を修正(仮説と推理、評価)
    (修正を繰り返さないと大きく方向を見誤る)
    (物事を全て数値化してみる)



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