@社会の矛盾、理不尽さを感じる人間社会は複雑だ。この小説では警察と公安での立場の違いから「守る」立場が違い、国民一人一人に対して国家的概念の違いが犠牲を招いてもそのまま葬ることになる。未解決の事件事故などその両者が絡むものは「地位」「権力」における格差は見た目以上に深く、巨大なもので、無已やにされているのも多いのではないかと疑問を持たせる。
『朽ちないサクラ』柚木裕子
「概要」警察のあきれた怠慢のせいでストーカー被害者は殺された!? 警察不祥事のスクープ記事。新聞記者の親友に裏切られた……口止めした泉(いずみ)は愕然とする。情報漏洩の犯人探しで県警内部が揺れる中、親友が遺体で発見された。警察広報職員の泉は、警察学校の同期・磯川刑事と独自に調査を始める。次第に核心に迫る二人の前にちらつく新たな不審の影。事件には思いも寄らぬ醜い闇が潜んでいた。
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