ちょっと気になるいい事、言葉、最新技術

書籍、映画、旅、最新技術から選んだ心に残るもの。速読者向けは、青文字表示。内容は小学生でも理解できる表現使用

蜘蛛の巣の習性に無知な警察『透明人間の納屋』

2022-02-25 07:47:17 | ミステリー小説から見えるもの
「透明人間の存在」を作り上げた工作員の技は小さな窓からでも自由に出入りでき、そこにあった「蜘蛛の巣」は証拠を隠滅するに十分だった。蜘蛛の巣は「1時間もあれば1年も前からそこにあるような厚いものになる」という事実を警察は見逃していた。蜘蛛の巣の習性を知る、知らないでこの事件は大きく動いたのだ。最近の知能犯は想像以上の仕掛けと技を持っている。それらの情報網はやはりネットなのか。
『透明人間の納屋』
島田荘司2022年1月
「概要」昭和52年夏、密室状態のホテルの部屋から一人の女性が消え失せ、海岸で死体となって発見された。孤独な少年・ヨウイチの隣人で、女性の知人でもあった男は「透明人間は存在する」と囁き、納屋にある機械で透明人間になる薬を作っていると告白する。混乱するヨウイチ。心優しき隣人は犯人なのか? やがて男は外国へ旅立ち、26年後、一通の手紙がヨウイチのもとへ届いた。そこには驚愕の真相が記されていた!
ー密室から一人の女性が消え、数日後に他殺体で隣の街の海から発見された。「消えた女性」として事件当日一緒に部屋にいた男が疑われたが、その後なんの証拠もなく裸で腐乱状態で発見されたのがその「消えた女性」だと検証される。
ー田舎で印刷屋を始めた男が母子家庭の少年にとても気前よく、気配りをしていたが、ある日その男の妹が来て喧嘩を見た。それは男が母子家庭の母親が好きになったことで嫉妬し、喧嘩となったことを知る。
ーある日母子家庭の男の子、ヨウイチがある機械を見つけて触ると怒られた。その機械は「透明人間の薬を作る機械だ」と説明を受けて驚愕、もしやあの事件はこの薬を用いたのかと疑問を呈する。が、実は3人の工作員のもう一人の男が嫉妬して仲間を殺してしまったのだ。
ー印刷屋の男は母とヨウイチに何も不住な生活がない外国へ行かないかと誘うが断った。それは26年後、一枚の手紙で解ったが、印刷屋の男と女は元北朝鮮の工作員で偽札作りの機械で日本を混乱させる計画予定だったが、女が殺されたことで息詰まり男は帰国したということだった。そして男は失敗した罪で犯罪者扱いとなり、衰弱、もうこの世にはいないと知らせを受けた



最新の画像もっと見る

コメントを投稿