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日本の衰退要因は「既存とのこだわり」『NVIDIA』

2025-01-12 07:44:45 | 起業家への知恵
日本の半導体の衰退原因はIT化シフトの遅れとブランド、工場ありきの思考(こだわり)が世界の流れについていけなかった、とある。世界の生産企業の流れはファブレス化(水平分業化)であり日本の総合家電業界とは大きく成長格差が開いた。その典型的な企業が台湾のTSMCであり、熊本での躍進が期待される。現在、政府主導で半導体産業への再三の多額投資は復活するかは疑問であり、その潮流と消費市場はすでに海外にシフトしており国内での期待はできそうにない、と私は思う。(私ごとだが、半導体製造装置で日本が世界一位になったは1985~1987であり、その後コンピュータ業界での大きな波を経験、双方の業界で25年間最前線におりまさに日本のIT化への遅れは肌で感じていた)
『NVIDIA』津田健二
「概要」半導体業界で独走するエヌビディアは時価総額3兆ドルを記録。今後、私たちにどのような影響を与えるのか、世界中に広がる技術を解説。エヌビディアの強みは、ハード(GPU)だけではない。ソフト(CUDA)、加えてシステム化するために必要な技術を盛り込んだソリューション全てを提供するプラットフォーマー。 日本の半導体産業が凋落した意外な理由 これまで、メディアでは「日米貿易摩擦によって米国に潰された」「政府がバックアップしなかった」と報じられてきたが、半導体にかかわる人たちは、まったく違う見方をしていた。これから、AI社会の未来はどうなる? あらゆる技術が開発され、現在エヌビディアは世界各国の政府や民間企業1137社と提携して事業を展開中。どのようなことに使われ、私たちの生活にどのような影響を及ぼすのか。時価総額世界一の“化け物”は、何を考えているのか CEOのジェンスン・ファン氏は、10年単位でものを考える人物。少数精鋭の“熱狂するエンジニア”集団の活躍が、私たちの未来を変えていく。
ー時価総額3兆ドルと一躍世界一位となったNVIDIAの創成期から現在に至る解説書。
    創設者の一人ファン氏「最高の技術で作れば結果はついてくる、と最初は思っていた。しかし間違っていた。市場や消費者の需要を読むことにもっと精通すべきであった」と言う
    「やらされ仕事」ではなく自分で「やる仕事」でなければならない社員の自覚が必須
    今や「マグニフィセント・セブン」(Bank of America)と言われる(七人の侍)
     一兆ドル超え:Google/Amazon/Facebook/Apple/Microsoft/Tesla/NVIDIA        
ーNVIDIAの成功の秘訣
    多くの提携やコラボで成り立っている(水平分業体制:ファブレス思考)
        How to makeからWhat to makeへのシフト(GPUを中心に急進)
        パートナーは1137団体(あらゆる経済産業との連携プレイヤー)
    半導体とAI技術の両方の促進に寄与
    ゲーム市場と捉えた開発に着手(GPUでの開発)、その後車のダッシュボード
        データーセンター・ゲーム市場・自動車部門への開発
    「i am a visionary」での解説video(AIでの様々な用途での解説)
        例:製薬会社での個人別薬の効果測定・倫理的判断学習
    社員一人一人が意見を持って合意の下進む(Alightment)
ー日本の半導体の衰退理由
    1988年までは日本は世界の半導体市場を独占現在9%までに衰退(ベスト10)
        1993年 NEC/Toshiba/Fujitsu/Mitsubishi
        1999年 NEC/Toshiba/Hitachi
        2006年 Toshiba/Renaissance Tech
        2016年 該当企業なし
    NVIDIA: 2014年19位、2015年18位、2016年13位、2017年10位
    総合電機メーカーの経営判断の間違い(IT化へのシフトが遅い)
    ブランドと工場隣接にこだわりすぎた半導体業界(家電中心)
    半導体製造装置メーカーは海外での需要依存にシフト
    1985年以降半導体技術者が海外・外資系へ流出



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