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レンタルDVD三昧なアナログオヤジの、残日録。

昭和残侠伝 唐獅子仁義

2018-10-05 18:56:39 | 邦画
一日1本任侠映画を見ていく企画
本日の一本は「昭和残侠伝」シリーズの5作目

前作に引き続いて再びメガフォンはマキノ雅弘
映画としてはいつもの明るい家族的な映画と言うかマキノ節の映画の様相ではなく
全体としては暗い感じなのは登場人物のすべてがヤクザ渡世の人たちだからか
って2作目と同じ大谷石の採掘が物語の舞台になっているが
主要人物は生粋のヤクザなので
マキノ節の明るく愉しく働く人たちの姿は全く描かれていない
こういった作品も作れるところが職人監督の監督たる所以

唯一働く堅気の人間として志村喬の組の代貸し山本麟一の妹役で小林千枝が
一応クレジットでも新人記載
そんな重要な役ではないが新人女優として期待されていたのかしら
この後の彼女は殆ど脱ぎ専の存在ってのが今ではなんとも
もう一人、東映東京作品なので悪の組員の一人として赤いシャツ着てウロチョロしてる小林捻恃さんが
赤シャツのせいかも知れないけど目だっていたよ本当に・・・

ヒロインの藤純子さんが実にお美しい
油の乗りきった真っ盛りの時だったんだけど
この後は東映では女を捨てた任侠(おとこ)を演じさせたら右に出る者がいないと言う存在になっていくけど
この時代の藤純子さんは女を演じさせても右に出る者がいない時だったンですね

志村喬が映画を締めている存在感が半端ない、闇討ちされて死ぬ所など流石です
伊達に永い間に作品を選ばずに出演してるだけのことはある
こんな志村御大と比すのもなんだけど、待田京介の存在がこの映画のアクセントになっているようですが
クライマックスでの殴り込みに登場させるのはちょっとウザかったかなぁ
さらに二丁拳銃はやり過ぎでしょう

この映画シリーズの一本でして取り立ててどうのこうのという作品の域を出ていないけども
道行きに被る主題歌の間奏部分での
男同士の心意気の所作が決まっているのと
"ご一緒させてもらいます"の台詞のやり取りはこの作品から見せ場のひとつとしてパターン化されたようですね

1969年製作、日本映画、東映作品
山本英明、松本功共同脚本、マキノ雅弘監督作品
出演: 高倉健、藤純子、池部良、待田京介、小林千枝、志村喬、山本麟一、河津清三郎
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名もなき野良犬の輪舞(ロンド)

2018-10-05 18:31:17 | 韓国映画
韓国ノワール映画の傑作と言っていいのかも
つい二月ほど前に見た「殺人者の記憶法」でその演技力を堪能させて貰った
ソル・ギョングと若手のイケメンこの人アイドルなのかなイム・シワン二人の火花散る演技が見物の映画

オープニングは岸壁で魚を食べている二人の男、刺身をうまそうに食べている男が突然撃たれる衝撃の幕開け、撃たれた男は潜入捜査官だったらしい
って途中でわかるんですが
そうなんですよねこの映画、実は潜入捜査官と犯罪組織のナンバー2の男との
刑務所内での出会いと現在の犯罪組織での時制をカットバックで描いていくので
ちょっと見辛く更に整合性のないところもあるんですが

固い絆で結ばれ、野望を胸に、非情に突き進んでいく二人の関係にもやがて不穏な影が迫りはじめる・・・
って言うのは韓国映画ではなくて香港映画お得意の分野ですが
この映画はそんな男と男の結び付きで見せてくれる完全に男泣き映画

同じ日に韓国映画の「修羅の華」とリリースされましたが
私的にはこっちを後に見ていて実に幸いだったのかも
完全にこっちの方が面白かった

潜入捜査官のヒョンスが入所直後対象のジェホに認められるために
刑務所内でちょっとした殴り合いをして見せたりするんですが、注目を得られないものの
刑務所に現ボスが送り込んだ殺しの専門家キムがやってきて、
ジェホの地位が奪われ命を狙われたジェホをヒョンスが助けたために認められ、
それによってジェホは刑務所内の実力を奪い返す
この王座に返り咲いた時のシーンが凄い
あのキリストの最後の晩餐へのオマージュですか

実はヒョンスは潜入捜査の見返りに肝臓病の母親のドナーを優先してもらうということだったが、母親の手術が決まった日交通事故で死んでしまい
その葬儀の一日帰宅を警察上官に申し込むも取り合ってもらえないところ
帰宅ではなくて一日外出できるようになんとジェホが配慮した為に、
まヒョンスとジェホは親密になって行くのであるが

そしてジェホはヒョンスに自分の組織に来いと誘うと
なんとヒョンスはその時自分は潜入捜査官だと打ち明けてしまうが
ジェホは自分を殺そうとしたコ会長を殺害し
コ会長の甥を巻き込んで組織のトップにおどり出るためにヒョンスが必要だったのであり
実はジェホは最初からヒョンスが警官であることを知っていて、
逆に利用する為にヒョンスと懇意になるべく母親の交通事故はジェホが実行したのだった
この防犯カメラ映像にジェホが写ってるんだけど彼って刑務所からどうやって出て来たンでしょうか
ここは突っ込んじゃいけないのは重々承知してるんですがね

ロシアの麻薬組織も絡ませて警察組織とジェホとの三つ巴の様相での銃撃戦と言う派手なシーンもあったりで

警察上官も入れての騙しあい、裏切りと策略のノワール映画
シノップスは二転三転のパズルのように組み合わせられたストーリーが
実に面白くて最後まで飽きさせない。
画質も意図的にノワール的な雰囲気としてザラつかせ120分濃密な映画でしたねぇ

2017年製作、韓国映画(日本公開作品)
ビョン・ソンヒョン脚本・監督作品
出演:ソル・ギョング、イム・シワン、キム・ヒウォン、チョン・ヘジン、イ・ギョンヨン、ホ・ジュノ
コメント (2)
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雀神

2018-10-05 04:01:59 | OV
10月1日のチャンネルNECOでの深夜枠ミッドナイトシアターでOAされていたものを
ACしておいたのをHDDから視聴
ここんとこと言ってもまだ4日しか経過してませんが
一日1本エロチック作品を見ていく企画を休止しておりますので
ここは普通に記事にしておきますが、最近洋画のエロチックと思って見た「聖なる飼育」が
あまりにもエロチック作品ではなかったので
私の体質的にはエロチック作品を毎日見ていくってって言うのもある意味私自身にとってもいい企画だったのかも知れない

と言うことで2010年にDVDリリースされた「雀○」シリーズの何本目かはわかりませんが
「雀神」と言う作品を見ました
なんだろうなつい昨日だか一昨日だか歌舞伎町で起こった事件と言うか事故と言うか
8階から飛び降り自殺した若いお姉ちゃんが下を歩いていた男性にぶつかるって言うのが
ありましたが、まさにそれとまるっきりおんなじ状況と言うかシチュエーションから始まる麻雀ドラマです
現実では飛び降りたお姉ちゃんは亡くなられ、下にいた男性は脊髄骨折の重症とかですが
こちらは架空の世界ですから落ちたお姉ちゃんは下の男がクッションに
ってことで無傷、男は頭から多少血を流した程度

飛び降りた女の名前は"中"と書いて"アタル"
なかなか不幸な人生を歩いて来たようで高校時代は重病の母親の面倒をみつつ学校ではいじめられっこ
同じいじめられっこの男子同級生といじめられた後で体を重ねてしまう
その彼は当選金1億円の宝くじ1枚をアタルに渡して翌日東京に逃げていった

アタルも母親の死をきっかけに東京にでて来たものの最初の男は売れない役者志望の男を食わせてやっていたり
次の男はミュージシャンたっての願いで会社の金を三千万横領してきたら起きたらお金と一緒に消えていた
ッテコトデノ飛び降り自殺だったんですが
当たった男がこれまた酷くて裏麻雀士だったんですね、打てないからとアタルに㈹打を頼むと
なんと麻雀がはじめてなのに勝ってしまう

家に連れ帰っての麻雀指導が始まり
更にピロウトークでアタルの不幸のお話が語られ
結局会社に返すべく裏麻雀大会で優勝賞金1億円で返そうと・・・
その大会で一番強い奴を見たアタルは心に動揺が
それはJKの時にいじめられたもの同士の慰めとしてのセックスであったのだが
彼に貰ったくじは1億当選券だったが時効でお金をもらい損なっており

アタルは彼を見ると自分の中の不幸が更に助長されるからと臆病に・・・
彼氏は彼氏で初体験から調子が上向きアタルはあげ万と2認識しているので勝てないと・・・

結局つばめ返しのサマワザを使おうとするんですが
アタルの元々彼はしゅやくをつかみ、3000万懐胎はそれ以上売れて金をかえしに
所謂あげ万物語が暗いMAXで展開されて

って竹本アニキとアタルの因縁もあるンですが
アタルと寝てる竹本アニキにはあげ万効果は???

2010年製作、日本OV、シネポップ作品
奥渉脚本・監督作品
出演:佳山三花、竹本泰志、吉本輝海、金子弘幸、菅野達也
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