MOMENT

レンタルDVD三昧なアナログオヤジの、残日録。

昭和残侠伝 吼えろ唐獅子

2018-10-08 18:22:59 | 邦画
一日1本任侠映画を見ていく企画
本日の一本は「昭和残侠伝」シリーズの8作目

このジャケットの画像を見てください、これが「昭和残侠伝」シリーズの一本の絵面でしょうか?
主役花田秀次郎と風間重吉の二人でここまでやって来た"残侠伝"シリーズとは全然趣がちごうておりやす
東映任侠映画を支えてきた鶴田・高倉の揃い踏み
任侠映画としてならこれはアリの絵面
しかし、「昭和残侠伝」シリーズとしてはあり得ないって言うか、
あってはならない絵面でしょうが・・・

更に我らが秀次郎さんの昔の女に松原智恵子、敵役としても葉山良ニさんと
日活末期のお二人が東映作品に
更に村尾昭の脚本は当の花田秀次郎をある意味脇に追いやって
松方弘樹、光川環世と言う若い二人の道ならぬ恋模様をメインストーリーにして
映画的には任侠映画のある意味集大成といわんばかりに
今まで映像的には省いて来ていた旅人(たびにん)の旅中での立ち居振る舞い、
仁義の切り方受け方を実に克明に丁寧に描くことで
任侠映画の終わりが近いって言うような・・・
そのいい例がジャケットの絵面でしょう、
でもいくら衰退期ではあるものの看板シリーズに鶴田浩二の出演はやっぱアカンやろ
更にクライマックスでの斬り込みにも参加させ

エンドマークに肩を貸して去っていく鶴田・高倉の姿には
やっぱ東映任侠映画の終焉を物語っており「昭和残侠伝」の終焉をも
って、後もう一本あるんですよね
本当に終焉を考えていたんでしょうね"残侠伝"シリーズの生みの親佐伯清監督がメガフォンをとっています

一方健さんも最後と考えていたのか
タイトルロール前の出入りでの殺陣の迫力が凄いですよね
クライマックスでのケレンの殺陣よりもすごかった
この作品でもクレジットタイトルでの主題歌「唐獅子牡丹」はインストだけなのね
ある意味斬り込みの興奮がこっちにもあってインストだけでもワクワクするような・・・

私としては鶴田を"残侠伝"に出しちゃダメだろうって思うのですが
世に喧伝されてる「死んで貰います」よりもこっちの方が"残侠伝"シリーズのベスト作だと思う。

1971年製作、日本映画、東映作品
村尾昭脚本、佐伯清監督作品
出演:高倉健、池部良、鶴田浩二、松方弘樹、松原智恵子、小林稔侍、玉川良一、光川環世、諸角啓二郎、松原光二、八名信夫、沼田曜一、田口計、葉山良二
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ザ・インフェルノ

2018-10-08 18:14:58 | 洋画未公開
アルバトロスの子会社プライムウェーブから10月3日にDVDリリースされた
これまた珍しいチリの映画でしたねぇ
更にアルバトロスですから映画とは殆ど関係ないジャケットの絵面ですが
私も重々アルバトロス作品のジャケットには"騙されんぞ"って言うのはあるんですが
ついレンタルしてきちゃいますよねこの絵面

でも今作はこのジャケットの絵面よりもかなり非道(誤字じゃない)い
もうエロ・グロ・バイオレンス映画だった
チリの映画なのにジャケットにも英語で"the Inferno"って書かれていますが
そこはチリですから英語じゃないとは思いましたが
なんと原題は「Trauma」でしたねぇ
邦題の方がある意味映画の内容を如実に表していたような・・・

実話を基にした作品と始めにスーパーで表示されますが
血塗れのバイオレンスの果てに登場人物がみんな死んでしまう映画ですから
実話って言うのは本当なのでしょうか?誰がこの事件を告白したのか
って言うか、あまりにも非道なお話過ぎて見てるこっちも胸糞悪く
これが実話ということと結びつかない

オープニングからもう目を覆う非道な作品
軍事政権下の1970年代にこの辺鄙な田舎町で傍若無人に凶行の限りを尽くしていた父に
暴力的な“英才教育”を受けて育ったファンは、人生も精神も破壊されていた・・・
だってねぇ椅子にM字開脚で縛られた母親と父親の強制で無理矢理性交させられ
律動してる最中父親は妻でありこの少年の母を銃殺してしまい
少年はここからもう死姦になるという非道いお話です

時は現代の2011年。郊外にある叔父の別荘へ繰り出した四人の女たち
地元の男たちによる卑猥な“洗礼”に遭いながらも、別荘での初夜にはハメを外す彼女たち
がそこに謎の二人の男たちが侵入してきて
4人ともまさに獣のように凌辱されてしまうのです

男たちのリーダー格ファンってのが、あのオープニングの少年って訳で
要はこの男たちに凌辱された女4人の復讐劇に移行しつつもファンが強すぎというか化け物過ぎて
警官は殺される、民間人も射殺しちゃうし
凌辱された女も一人また一人と殺されていくんですね
エロ・グロと共に、バイオレンスシーンがストレート且つパワフルに描かれ
グロい人体というか頭部破壊シーンはもうどうやって撮影したのやらと
切り株ファンには垂涎の作品だと思いますが
ファンという怪物男は本当に胸糞悪い

2017年製作、チリ映画
ルシオ・A・ロハス製作・監督作品
出演:カタリーナ・マーティン、ダニエル・アンティヴィ、マカリナ・カレル、シメナ・ル・ソラ、フェリペ・リオス
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