今月の日本映画専門チャンネルの深夜枠でOAされてる
山内大輔監督の作品、
一応映画会社ロゴには”.OP・PICTURES+“と“+”がついてるんでR -15作品として映倫さんを通過してる作品ですから80分というR -18の「つれこむ女 したがりぼっち“よりは10分ほど長くなってます
出演も桜木優希音ときみと歩実さんが競演してるとこやきみと3役名が“まりか”っていうことから「まりかマリカまりか」とのつながりも見えるんでしょうか

しかしきみとさんは、コチラの作品では完全なる脱ぎ要因のお一人でしかなかった
っていうか、意図的なものだったんでしょうか
実に画面が暗い、まったくきみとさんなんかお顔が判別しにくいシーンでしか登場しまでんし
イヤR -15再編集だからとはお見えないけど
これってピンク映画の名称で括っていい映画なんでしょうか
実にいい作品だった、どことなくミステリアスなファンタジー作品でしたねぇ
ヒロインの桜木優希音は客としゃべることのないソープ嬢の愛未
容姿やプレイ内容には評価を得ながらも、喋らないことから店からソープ店を転々としていた
ある日、ソープから再び首を切られたことから、家賃の安い風呂なし共同トイレの家賃18000円の事故物件に住むことになったが
愛未は収入を得るために今度は街娼となる

最初のお客さんにはケイチャン
実によく喋るお客さんですが、こういった役にはもってこいのは人
前の店の同僚に上と下の口に食わせてもらっていた可児正光演じる不思議な“志集”を売る馨と出会うが
その時安藤ヒロキオ演じる理論物理学者江口と出会い、
この江口といわゆるプラトニックな交流を深めていく愛未
彼はパラレルワールドを探求する学者であって、変な”志集“を売る男のその本の内容が必要であったようで
世にも不思議な文字でインカ帝国みたいな感じに書かれていた
そんな時に愛未のは元に死んだ父親が訪ねてきて
実は父とは血の繋がりはないものの、5歳の時に海で溺れた愛未を助けようと逆に父親は波に飲まれて・・・
母は夫の死が愛未のせいだと男を作って出ていってしまい、そのショックから愛未は失語症になっていたんですが
母は夫の死が愛未のせいだと男を作って出ていってしまい、そのショックから愛未は失語症になっていたんですが
安藤ヒロキオとも会話しなかった愛未でしたが
父親とは素直に会話できてるんですね
そしてほのかに想いを寄せていた安藤ヒロキオにはきみとさん演じるまりかという恋人がいて
失恋を味あう愛未に、父はこっちの世界は自分が死んで母親が出奔してるが
向こうの世界では愛未が水死して夫婦は今でも仲良く暮らしてるから
向こうのは世界で暮らさないかっていうのですねぇ

パラレルワールドの真逆な世界観をファンタジックに映画の世界観に溶け込ますために画面が暗かったんでしょうか
昼の野外シーンでも光量をわざと落として撮ってるようですね
母親役には里見瑤子さん、こっちの世界ではうらぶれたホームレス
向こうの世界では普通の主婦とちゃんと役わけできてるのは流石にベテラン

不思議な世界観を描きそれを御自分の脳内で一つのワールドを構築させるのがうまい山内ワールド
ついにパラレルな並行ワールドになってるようですね
切り口の違う記事はコチラ
2020年製作、日本ピンク映画、OP・PICTURES作品
山内大輔脚本・編集・監督作品
出演:桜木優希音、きみと歩実、七菜原ココ、里見瑤子、川瀬陽太、安藤ヒロキオ、可児正光、森羅万象、小滝正大、折笠慎也、サーモン鮭山、ケイチャン、杉浦檸檬
