MOMENT

レンタルDVD三昧なアナログオヤジの、店舗型レンタル店の残日録。

悦楽交差点

2021-02-13 23:57:06 | ピンク映画
いやびっくらこんな地震です、書いてるときでしたし
なんだか東京我が地域は震度4だとか、TV速報では最大6強だったそうですが
DVDの山が相当崩れたし、30秒程度だったそうですが
嘘だろうもっと長く感じた
枕が地震になってしまったし、命縮んだ

さて、goo blog さんの規約に抵触して、削除した記事をなんとか基準に沿った形で復活させていく企画
本日は城定監督最高傑作と言われてる、古川いおりさん主演の「悦楽交差点」、物理的ではなく
精神的な問題で映画館に行けない私が見られるのは、もちろんR−15作品
ピンク専門劇場公開作品のR−18作品のタイトルは「悦楽交差点 オンナの裏に出会うとき」こっちはタイトルが内容を表しすぎてるかなぁ
 
主人公の男はうだつのあがらないヲタク男、実に麻木貴仁がいいキャラで出演されてます
新宿大ガードで人口調査してて“1000人目のオンナは俺に女房に“.ってカウンターカチカチしててその1000人目のオンナがこの人
 
見初めて五年、実にこまめに調査追跡って書くとちゃんとしてるように聞こえるんですが
砕けた言葉で言えば五年間ストーカーを続けてるヲタクっていうよりは、キモヲタ

現在は人妻となってるオンナの家の隣に越して、夜な夜な部屋を覗きまくり
日常の夫婦の生活を見てるうちに会話の内容までわかる読唇術まで身につけて毎日監視していた

男の行為はさらにエスカレートしゴミ袋を盗んで中身までチェックまでしてしまう
出てくるのは食べかすにワンピースそしてなんとピンク柄の歯ブラシ・・・

そんなストーカーの存在に気付いていたオンナ
70分の尺でしかないですが、オンナの旦那は福咲れん演じる部下と不倫していて
それも知ってるオンナっで一体・・・
旦那はそんな部下との不倫に仕事を託けて一夜をあける
そんな夜に酔った勢いで男の部屋を覗きにいく
そして男が目を開けると目前に意中の女性が微笑んでいた。
 
そして視点というか主体が古川いおり演じるオンナに代わる

なに不自由ない生活にみえていたオンナの本当の実態がオンナによって語られる
ゴミ袋に込められたオンナの悪意もきちんと伏線回収されるのが実にうまい
浮気夫の主婦でいるオンナの心の奥底に秘めた闇
この反転が実にいい、オンナの恐ろしさが如実に表現されている
何か不自由のない人生を送ることが女の裏の顔だった
そこに愛はない
 
一目惚れした女を自分の理想の人と妄想するストーカー男の純情見たさにちょっとのぞいて
興味半分肉体の渇き半分で男を翻弄する楽しさを知って
ここからの視点は男女がしっかりと噛み合わないものの交差してるんですね
うまいタイトルですよね“悦楽交差点”って

そんな平行線の二人の肉体だけの繋がりをコミカルに描いて飽きさせないところはさすが城定監督
女の怖さをみごとに描いた傑作でした
 
真実の愛を持った女はうらぶれた街娼を演じてる佐倉萌さんだけだったっていうオチも見事
 
切り口の違う記事はコチラ
 
 
2015年製作、日本ピンク映画、OP・PICTURES作品
城定秀夫脚本・編集・監督作品
出演:古川いおり、福咲れん、佐倉萌、麻木貴仁、田中靖教、久保奮迅、沢村純、森羅万象、伊藤三平、杉浦友哉、岩尾匡哲、名田靖、渋谷将、橋本雄大、飛田敦史


コメント
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ウィッシュ・ルーム

2021-02-13 19:55:05 | 洋画未公開
仲々面白い作品だった。オルカ・キュリレンコでレンタルしてきたものの
実にストーリーが面白い。っていうか原題は「the Room」ですが、邦題は
より内容を表しての「ウィッシュ・ルーム」とより具体的でしたが
邦題も今回はすばらしいと思います。必要不可欠で、単的に表していたようです
 
って事で、新居
それもNYの街中から郊外の一軒家に
そうかなり格安で購入できて幸せいっぱいな夫婦ではありましたが
なんと最近流行になってる映画ネタの”事故物件“.というか”事件物件“だったっていうとこだったんですが
この映画で出てくるにはゴーストでもなく、ホラーでもなく
っでちょっと心理的なホラー味は加味されているにはいるんですが
出てくるものは、なんでも自分が欲しいものが出てくる不思議な隠れ部屋を見つけて
出すわ出すわ、夫は売れない絵描きさんですから、ゴッホやモネやダヴィンチまでモノホンの作品を欲しいだけ
奥さんはロシア語の翻訳家でして、お金を部屋に頼むと何千万もドル紙幣が出るは出るは・・・

そう若い夫婦は何でも叶う部屋を手に入れてしまった
若いから欲望に任せて欲しいものを出しまくり
こんな映画って今まであるようでなかった設定ですが
さらにこの夫婦子作りに失敗というか二回流産を経験していて子作りを諦めていたんですが
 
禁断の欲望、そう二度の苦しい流産を味わいたくないと
奥さんは、なんと赤ちゃんを望み、希望が叶ってしまう
ミルクは部屋で望めば出てくるが、望んだ途端母乳が出ちゃうから
母親として子に愛着を抱いてしまう
しかし、この部屋から出てきたモノは家から出た途端に一瞬にして時間が経過して劣化してゆき最終的には灰になってしまうことがわかり
 
さらにこの家にまつわる過去の事件の原因もわかり
いわゆる作ってはいけないモノではない人間を、家から出したら時間がその子にだけ早回しになって少年に成長しちゃって戻して
母と父との人間の倫理感と母親の愛との夫婦での葛藤の様を見せてくれていくんですね
 
そうなんだよね不自然な親子愛というもののオチも秀逸でしたねぇ
最終的には完全に2人の夫婦の前で子供は老人になって灰になっていくCG
オチ前になんと子は父親と同じ姿形になって
母親に性的日本挑んでいく
子の二人が肉弾戦をキュリレンコの前で争うもののなんで虫だけで本物が分かったのかちょっと安易だったものの
 
ホラー的なオチもまた素敵でした
アメリカのNY郊外が舞台ですが、なんとフランス ・ ベルギー ・ ルクセンブルクの合作映画で、ダイアローグは英語でした
 2019年の作品ですが、この年オルカ・キュリレンコはフランス ・ ベルギー 合作「9人の翻訳家 囚われたベストセラー」っていうスリラーにロシア語の翻訳家っていう設定で出演してたんですが
まさか同じ人物設定ではない、ただの偶然だよねこの映画でもロシア語の翻訳家でしたけど

切り口の違う記事はコチラ
 
2019年製作、フランス ・ ベルギー ・ ルクセンブルク合作映画
クリスチャン・ヴォルクマン脚本・監督作品
出演:オルガ・キュリレンコ、ケヴィン・ヤンセンス、ジョシュア・ウイルソン、ジョン・・フランダース、フランシス・チャップマン
コメント (2)
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