東映チャンネルで現在月一作の割合でOAされてる「警視庁物語」シリーズの第5作目
です。
なんとこのシリーズのパイロット版になったと思われる「終電車の死美人」では、犯人役でしたが、なんと第一作から前作までの4作品では主要刑事役として出演していた、南原伸二(現・宏治)が去り、今作から刑事と言ったら東映作品では映画やTVドラマの刑事役と言ったらこの人って言ってもいいような初代「七色仮面」の波島進が登場するんですね
その影響をモロに受けたのがパイロット版?の「終電車の死美人」からこの「警視庁物語」で活躍してい堀雄二の刑事の影が薄くなってきちゃったみたい
さらにびっくりしたのは役者さんの常であるんですが
今までは警察関係の人物を演じていた須藤健さんが、今作ではなんとおでん屋のオヤジでしたねぇ
神田隆、松本克平、山本麟一さんとかの役回りはかえあってんしようですが
花澤徳衛さんだけがあっち(犯人側)に行ったりこっち(刑事側)にきたりとあんまり定まらないようですが
シスタームービーですから60分弱の作品で事件発生から犯人逮捕までを描きますが
オートレース場で、万車券が出たレースで、その万車拳を買った人物が射殺された
その死因はなんと銃弾がいわゆるパチンコ屋さんのパチンコ玉だった
そう言う事で犯人の使った拳銃が手作り作品ではないかとわかる
現場に残されていた解散したタクシー会社のタオルで硝煙反応の出た遺留品だけで
刑事たちが
犯人を追い詰めていくプロットですが
科学捜査の過程は今作ではかなり省かれていて
人脈をパチンコ店から頼って行き、犯人にたどり着くんですね
犯人に多々良純さん、クライマックスでは波島進さんと激しいアクションを演じている鉄橋の下を
犯人のスケが一緒に逃げようって約束した上野発五時三十五分野列車が通り抜けていく
犯人のスケには浦里はるみさん、その隣に座った花澤徳衛が静かに警察手帳を見せる
タイトルとラストシーンが実にいい感じでした
ここいらはやっぱ長谷川公之さんの上手いとこだよね
1957年製作、日本映画、東映作品
長谷川公之原案・脚本村山新治監督作品
出演:堀雄二 、神田隆 、松本克平 、山本麟一 、花沢徳衛 、波島進 、佐原広二 、片山滉 、南川直 、岩上瑛 、多々良純 、浦里はるみ 、須藤健、潮健二
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