MOMENT

レンタルDVD三昧なアナログオヤジの、店舗型レンタル店の残日録。

殺人鬼から逃げる夜

2022-02-04 23:38:02 | 韓国映画
久方ぶりの韓国映画らしい映画に出遭いました。
邦題通り殺人鬼に狙われた聴覚障害の聾啞のお姉ちゃんが殺人鬼から逃げ回る一晩を描いた作品
なおこのヒロインのお母さんも聾啞ですから、ッテ聾啞って遺伝ではないですよね
こういった障害者が犯人につけ狙われるといったたら韓国映画の「ブラインド」を想起させますが、あちらは視覚障害でしたし、
ヒロインは警察学校の優等生と言ったある意味目が見えなくても自ら身を守る術を心得てるヒロインでしたが・・・
 
こちらの作品のヒロインは先にも書いたように母共に聾啞な普通の女の子
犯人から身を守る術がなんもない
さらに相手は狡猾で頭の回転の早い殺人鬼
そして相変わらずの韓国警察って言う体たらくの中で
ヒロインはどうやって、っていうか母親もターゲットですからねぇ
まぁホラーというよりはサスペンス映画でしょうか
 
こういう映画はヒロインがかわゆく無いとあかんですよね
映画の情報全く入れない人だから、まさかヒロインが聾啞だと思っていませんでしたから、最初韓国海兵隊の兄さんに注意されてるお姉ちゃんが主人公だと思っていまして
ちょっと外した感があったんですが、コレは被害者の一人で
一応聾啞のヒロインがかわゆかった
そしてこのヒロインを助ける?って言うか
狡猾な犯人から”妹と他人とどっちを救う?“ッテ言われて妹をとっちゃうのは肉親としては当然ですけど・・・
そんな元海兵隊のお兄さんが一応ヒロインについてくれるけど・・・
 
いや全く犯人から逃げるヒロイン、聾啞でも、目が見えるからもう走る走る
走って逃げまくるけど車の走行音も聞こえないから余計緊張感を観客に強いてくる
音が聞こえないことと喋れないことで、物事が狡猾な犯人に有利に動くこともサスペンス感を盛り上げてくれている作品
韓国警察はティザー銃を使うんですね、日本では未だ警官の通常任務に導入されてませんし
最後犯人を囲んで制服警官が銃を構えてのシーンで威嚇に一発撃つんですが、コレって空砲ですよね
韓国映画ではコレも知ったことなんですが、韓国警察の警官の銃の一発目は空砲ですよね
犯人に一斉射撃するんですがほとんどんの警官は一発しか撃ってないんですが
空砲でしょ?なのに射殺されるのよね
ココイチ納得いかなかったシーンでしたが
 
そして犯人が若い女だけを襲う連続殺人鬼になった、背景がわからないのがちょっとネックかなぁ
でも映画の世界観に完全に没入させられるとこは韓国映画の底力ですよね
 
2021年製作、韓国映画(日本公開作品)
クォン・オスン脚本・監督作品
出演:チン・ギジュ、ウィ・ハジュン、パク・フン、キル・ヘヨン、キム・ヘユン
コメント (2)
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警視庁物語 12人の刑事

2022-02-04 17:17:54 | 邦画
まずは驚いたのはニュー東映のロゴが出てきたこと
本体の東映さんの会社ロゴが岩に打ち寄せる波頭ですが
どうやらこちらは火山の噴煙だそうでカラーだとそれがより鮮明にわかるようですが
モノクロだとちょっとわかりづらいし
ニュー東映とはってことでWikiで調べたら
東映は映画量産を目的に、1959年、第二東映株式会社を発足。その後、1961年にニュー東映株式会社と改名したが、ニュー東映は10か月で製作を中止している。
第二東映発足当初、当時東映社長であった大川博は“1年間に東映が96本、第二東映が48本撮って、年間100億円の収入”を宣言したという。
結果、量産による人員膨張や赤字が続き、映画産業が斜陽化に向かう時代にこの一社での二番路線計画は大失敗したようですね
 
そのせいかこの「警視庁物語」シリーズの第17作目はニュー東映作品として
本編に昇格したのか88分の長尺であり
佐久間良子さんがヒロインとして二度目の登板でしたねぇ
そしてタイトルにもあるように、このシリーズでの過去作で刑事として活躍していた石島房太郎、大村文武、波島進、中山昭二、南廣の5人がそれぞれ地方の刑事として登場してきて
お話の展開は宮城県で殺人事件が発見され、
東京との合同捜査で警視庁が主体となっていつもの面々が登場する
で警視庁の7人の刑事に5人の地方刑事が加わって12人ですか
さらに捜査の手は名古屋まで伸びて
日本の北半分を縦断するという壮大な作品となってる
 
前作は貧困が裏テーマになっていましたが
今作では地方ロケして、いわゆる日本観光映画の様相を見せてくれていて
宮城の宮島遊覧船での波島・大村刑事の遊覧船の観光案内嬢との聞き込みシーンが秀逸
犯人を地道な聞き込みで追い詰めていく過程を再びドキュメントタッチで描いていく作品としてもお里帰りした作品ですか
 
当時の新橋駅前広場での街頭テレビに群がる人々の中で
ゲリラロケしたんでしょうねぇ
まさかそんなTVに映画が食われるとは想像も出来なかったんだろうけど
今思えばそう言えるんですけどね、皮肉なもんですね
皮肉といえば犯人役の俳優さん自体が、なんとこの犯人の背景と被ってるとこがなんとも
ある意味楽屋オチ的だった
佐久間さんとニューフェイス同期だったんですね
 
1961年製作、日本映画、ニュー東映作品
長谷川公之原案・脚本、村山新治監督作品
出演:神田隆 、堀雄二、花沢徳衛、千葉真一、須藤健、山本麟一、佐原広二、石島房太郎、大村文武、波島進、中山昭二、南廣、大木史朗、久保一、 関山耕司、曽根晴美、佐久間良子、宮園純子、潮健児、殿山泰司、戸田春子、原泉、菅原杜男、最上逸馬、岡部正純、 菅井きん、滝謙太郎、轟謙二
 
 
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