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レンタルDVD三昧なアナログオヤジの、店舗型レンタル店の残日録。

スノーモンスター

2022-02-07 23:09:47 | アジア映画
本当に最近乱発されてる中国産のDVD作品、そして今作は現代劇でVFXで作られたモンスターパニックアクション作品ですか
磁場変動の調査の為、北極圏に向った調査隊が消息を絶ち、救出の為メンバーの遺伝子研究所の所長の娘小琴の元カレで冒険家の任一飛や研究員ででぶっちょ能力文才そして捜索隊の隊長格の林教授や護衛の傭兵と共に北極圏へ飛ぶと
そこで彼ら調査隊というか捜索隊一行は人食い怪鳥の群れ、雪中を泳ぐ雪サメ、そして伝説の巨獣大雪怪が一行の前に姿を現すというお話
 
VFXで作られた様々なモンスターと遭遇するという内容ですが、西洋のモンスター映画の美味しいところだけをパクった感じが否めなくて
既視感ありまくり
特に雪の中を泳ぎまくるサメってアサイラム作品のカンパクですが製作費が違うから、もうこっちが本家って感じでしょうか
ってくらいクオリティが高い
 
秘境に入った捜索隊が次々怪物に襲われれるんですが
北極圏と言っても南極並みに雪のが無いとこもあったりして
さらにこの捜索隊は原住民というかネイティブ民族に出会っていて
このネイティブ民族が大雪怪(スノー・モンスター)を信奉する民族であったり
へんな能力持ってたりと
お話がスノーモンスターが暴れまくるだけの映画では無いという一面を見せてくれてるんですね
 
しかし、実はこのスノーモンスター目当ての林教授が本性を表して
このモンスターの遺伝子を解明して一儲けを企んでの傭兵たちだったわけで
目的のためには手段を選ばずでネイティブの女王様は殺してしまうし
なんとモンスターを捕獲するためにジェット戦闘機まで用意周到
まさにジェット機とスノーモンスターとの戦いはキングコング映画並

怪獣中国映画のヒロインは美人が多いですなぁ
そしてデブキャラがコメディリリーフと決まり切ってて
新鮮味は全然ないですね
ヒーローのキャラも立ってるようで全然立ってないのは
やっぱモンスターが主役だからでしょうね
悪役専門の人食い怪鳥、雪中サメに比してスノーモンスターは善人役だったんですね
 
大団円の末に基地に帰りついた連中を待っていたのは
エンドロールの分割画面でよくわかんなかったけど今度は巨大ワニみたいな・・・
続編ありきなのかなぁ
 
日本用のジャケットです
雪中サメと大雪怪が戦ってるように見えますが
そんなシーンは無い
 
2019年製作、中国映画(日本未公開作品)
ホアン・ハ監督作品
出演:ウー・ジュンチョン、チャン・ヨンシェン、タン・シン
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偽りの隣人 ある諜報員の告白

2022-02-07 17:08:31 | 韓国映画
韓国が軍事政権国家から民主化国家へ移行したのは30年ほど前
そんな時に民主派の大統領候補を自宅軟禁し、社会主義者として葬ろうと
当時の軍部が考え、ある諜報員を隣家に配して、24時間盗聴監視して
社会主義者として葬ろうとする映画
実際にあったかどうかはわからないが、軍事政権下では日常的に起こりそうなお話であるだけに
オープニングではわざわざ”この物語はフィクションである“旨の断りを入れている
 
ジャンルとしてはヒューマンサスペンスであるが
この前半の盗聴シーンの数々と諜報員側と見張られる民主派の大統領候補との
微妙なすれ違いをコミカルに描いておいて
後半、大統領に出馬しようってところから
実にシリアスな社会派ドラマと変貌させるところから緊張感を見てるこっちにも強いられるという
前半と後半とのコントラストを見事に融合させた2時間10分の作品

人はきっちりと死にます
政治局長が怖いしきっちり部下が殺しをうけおうところは韓国と言う国の恐ろしさを
見事に表してくれてるけど
隣人の民主主義に感化されたわけではないものの
24時間の隙間ない盗聴と監視から
隣人の人柄とその後家族とちょこっと触れ合ってしまうことから
自分のこの仕事に懐疑的になっていく諜報員の葛藤もしっかり描いていて
こてこての軍事国家の諜報員ですが
そんな男の実弟がソウル大学の学生で民主主義化へのデモに参加しちゃっていたりと
 
時勢は軍事国家から民主化国家への移行期へ移っていった時代ですからねぇ
いくら相入れない世界で暮らす二人とはいえ
そこは人間ですから
こころと心が触れ合って人間としてお互いの存在と立場を尊重していく様は見事でした



一応、あくまでフィクションとのこと。

空港で帰国したばかりの次期大統領候補(オ・ダルス)がいきなり捕まるところから物語は始まる。
そして、そのまま自宅軟禁に。
理由は大統領選の出馬を阻止するため。

キム・ヒウォン演じる政治局長の正義と信じてる生き方がぶれないとこがいい
そして、ある意味コメディリリーフを受け持った家政婦のおばちゃん
この二人は完全に主人公たちを食っていた
オチは途中から読めるもののそれが絵となって目の前で二人の俳優によって演じられると
流石に涙腺が刺激される
やっぱ韓国映画は一筋縄ではいかんねぇ
 
2020年製作、韓国映画(日本公開作品)
イ・ファンギョン共同脚本・監督作品
出演:チョン・ウ、オ・ダルス、キム・ヒウォン、キム・ビョンチョル、イ・ユビ、チョ・ヒョンチョル、ジ・スンヒョン、チャン・キンチュン、チョン・ヒョンジュン
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