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レンタルDVD三昧なアナログオヤジの、店舗型レンタル店の残日録。

邪魔者を消せ

2023-03-13 23:32:34 | 邦画
いつ録画しておいたのかもわからないんだけど、このブログdenote記事掲載には
1日 2本っていう課題消化のために録画してある未見のBlu-ray野山から見つけ出してきた1960年製作の日活映画
赤木圭一郎主演の潜入捜査官のお話
 
なんと脚本は熊井啓さん、先に潜入捜査官っていう事で赤木圭一朗は囮り捜査や潜入捜査できる方の厚生省の公務員って事なんですね
で脇っていうか彼を外部からサポートしてる葉山良二は警視庁刑事ってことに
ですが普通の映画だったら主人公が正体を明かすのはクライマックスの時ですが
この作品ほぼ中間で赤木圭一郎はなんと厚生省の麻薬局の事務員清水まゆみと恋仲でして
海岸をデートするという事で正体をこっちに明かしてしまいます
なんだろう日活アクション映画と日活のもう一つの看板である青春映画との融合を図ったとしか思えないんでこっちが逆にニヤけてしまう変な作品
さらに昔、刑事で今はヤクザ組織の用心棒的な存在で赤木と対立する
そうある意味宍戸錠さん的の役所的な存在感を見せる穂積隆信によって
クライマックスでの赤木圭一郎の存在感が実に薄くなってしなうんですね
べちに演技で食っちゃうわけでなく脚本自体出赤木の存在感が薄くなっているようですね
 
赤木の潜入した組の組長に金子信雄さんですが彼もある意味存在感が薄い
逆に横取りしようって方の高品格と野呂圭介の悪党ぶりにさらに薄めたれちゃっているという
本当に不思議なっていうか
こっちが乗り切れない作品
一応ワイドスクリーンオールカラーっていうか当時の言葉を借りれば総天然色映画ですからいわゆる二本立てのメイン映画ですよね
 
さらにこの後時代からアクの強い演技を見せてくれる待田京介さんなんかオープニングさっさとセリフもなく消されてしまうし
内田良平さんもほとんど精彩が感じられなかったなぁ
女優陣もそんなわけで清水まゆみさんは本筋に絡んでいませんし、渡辺美佐子さんも穂積さんとの絡みだけでしたしヒロインというような立ち位置ではなかったし
 
まぁカラーで見られた東急文化会館の屋上とかパトカーが走り回る未だ低層の都会の風景に昭和30年代を感じられたくらいかなぁ
赤木圭一郎もまだダイヤモンドラインの一角にも入ってんし時代だった作品で
ダイヤモンドラインでこれからっていう時に事故死されてしまって・・・
 
1960年製作、日本映画、日活作品
熊井啓脚本、牛原陽一監督作品
出演:赤木圭一郎、清水まゆみ、葉山良二、金子信雄、近藤宏、渡辺美佐子、内田良平、清水将夫、高品格、穂積隆信、木浦佑三、杉山俊夫、待田京介、浜村純、高田敏江、野呂圭介、雪丘恵介、深水吉衛、稲垣隆史、八代康二、河野弘、榎木兵衛、伊豆見雄、玉井謙介
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1950 水門橋決戦

2023-03-13 16:52:41 | アジア映画
前作「1950 鋼の第7中隊 」の正統続編
今作はツイ・ハークが一人で監督を務めた作品
そういうわけではないのでしょうが、実に149分の尺の100分以上が戦闘シーンに費やされてる作品でしたが
中国側から描く朝鮮戦争での米中直接戦争を描いてる関係と
現在の米中の関係を考慮して善イコール中国で、
悪イコールアメリカっていう構図は前作から変わらず引き継がれ
主要人物が戦死するたびに映画はお決まりのプロパガンダを前面に押し出してくるという
いわゆる国策映画でもあるのだ
ってことでCGやVFXを存分に使って見どころ満載の戦闘シーン自体は活劇として面白く撮られているのですがプロパガンダを挟んでくるとこには辟易とするのも事実
 
長津湖の戦いの続編ですから本編の人民軍第7中隊に米軍の退路を断つための
水門橋破壊の命令が降るところから本作は始まる。伍千里中隊長以下第7中隊は厳しい雪の天候とアメリカ軍の爆撃の中ようやっと水門橋にたどり着くものの
ここにくるまでに戦力を消耗しており少数の中国軍に対し圧倒的な兵力と火力のアメリカ軍に果敢に臨み、一旦は水門橋を破壊するが
アメリカ軍の物量作戦によって水門橋は再び奪還され応急処置が施され、さらに援軍も到着する
 
第7中隊ら中国人民軍は、囮作戦と身を捨てた攻撃で二度目の破壊戦略を企ててついに伍千里中隊長の決死の作戦で、再び水門橋は破壊されるものの
この戦闘で伍千里中隊長は戦死してしまう、そのためかは分からぬが第7中隊も全滅の憂き目に合う
そして戦果報告に集まった人民軍たちは指揮官に戦果報告する中
第7中隊生き残りはたった一人
彼は誇らしく第7中隊伍万里と名乗るのであった
たった1名の第7中隊に指揮官は・・・
 
確か前作のオープニングでは伍千里が兄の百里の戦死遺骨を家に休暇を利用して持ち帰るとこから
本隊に復帰する時に弟の万里がついてきて無理矢理第7中隊の一員になってお話が始まりましたが
前後編のラストは三男万里が次兄であり中隊長の千里の遺骨を持って故郷に戻り映画は終わる。
 
まぁ度々この文章の中にも前作の中にもプロパガンダが過剰に含まれているのは仕方ないんですが
前後編合わせて300分以上の映画を作ってしまう中国の国力には本当には驚嘆しかない
 
2022年製作、中国映画(日本公開作品)
ツイ・ハーク監督作品
出演:ウー・ジン、ジャクソン・イー、チュー・ヤーウェン、リー・チェン、エルビス・ハン
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