いつ録画しておいたのかもわからないんだけど、このブログdenote記事掲載には
1日 2本っていう課題消化のために録画してある未見のBlu-ray野山から見つけ出してきた1960年製作の日活映画
赤木圭一郎主演の潜入捜査官のお話
なんと脚本は熊井啓さん、先に潜入捜査官っていう事で赤木圭一朗は囮り捜査や潜入捜査できる方の厚生省の公務員って事なんですね
で脇っていうか彼を外部からサポートしてる葉山良二は警視庁刑事ってことに
ですが普通の映画だったら主人公が正体を明かすのはクライマックスの時ですが
この作品ほぼ中間で赤木圭一郎はなんと厚生省の麻薬局の事務員清水まゆみと恋仲でして
海岸をデートするという事で正体をこっちに明かしてしまいます
なんだろう日活アクション映画と日活のもう一つの看板である青春映画との融合を図ったとしか思えないんでこっちが逆にニヤけてしまう変な作品
さらに昔、刑事で今はヤクザ組織の用心棒的な存在で赤木と対立する
そうある意味宍戸錠さん的の役所的な存在感を見せる穂積隆信によって
クライマックスでの赤木圭一郎の存在感が実に薄くなってしなうんですね
べちに演技で食っちゃうわけでなく脚本自体出赤木の存在感が薄くなっているようですね
赤木の潜入した組の組長に金子信雄さんですが彼もある意味存在感が薄い
逆に横取りしようって方の高品格と野呂圭介の悪党ぶりにさらに薄めたれちゃっているという
本当に不思議なっていうか
こっちが乗り切れない作品
一応ワイドスクリーンオールカラーっていうか当時の言葉を借りれば総天然色映画ですからいわゆる二本立てのメイン映画ですよね
さらにこの後時代からアクの強い演技を見せてくれる待田京介さんなんかオープニングさっさとセリフもなく消されてしまうし
内田良平さんもほとんど精彩が感じられなかったなぁ
女優陣もそんなわけで清水まゆみさんは本筋に絡んでいませんし、渡辺美佐子さんも穂積さんとの絡みだけでしたしヒロインというような立ち位置ではなかったし
まぁカラーで見られた東急文化会館の屋上とかパトカーが走り回る未だ低層の都会の風景に昭和30年代を感じられたくらいかなぁ
赤木圭一郎もまだダイヤモンドラインの一角にも入ってんし時代だった作品で
ダイヤモンドラインでこれからっていう時に事故死されてしまって・・・
1960年製作、日本映画、日活作品
熊井啓脚本、牛原陽一監督作品
出演:赤木圭一郎、清水まゆみ、葉山良二、金子信雄、近藤宏、渡辺美佐子、内田良平、清水将夫、高品格、穂積隆信、木浦佑三、杉山俊夫、待田京介、浜村純、高田敏江、野呂圭介、雪丘恵介、深水吉衛、稲垣隆史、八代康二、河野弘、榎木兵衛、伊豆見雄、玉井謙介