新東宝がまだ一般映画を作っていた時代
新興ヤクザと金看板ヤクザとの対立を描く、そういわゆる東映が得意として一時代を築き上げた着流し仁侠映画が映画界を席巻する1963年の5年も前に
久保菜穂子さん主演で制作していたとはねぇ
そしてさらにシリーズ化されていくんですね
一応この時には手探りなのかモノクロスタンダード作品でしたが、この後監督は石井輝男になりカラーワイド作品に昇格しているってことは
この作品が当たったってことだったんでしょうね
金看板のヤクザの一人娘の粋なお姉さんのお竜さんに久保菜穂子
新興ヤクザの親分に天知茂さん
お竜さんの幼馴染みのマドロスに中山昭二と言った布陣
天知の情婦に三原葉子さん(シリーズ三作目から主役に昇格)と当時の新東宝ではある意味スターを並べた作品になるのかなぁ
プロットはさきに書いたような脚本でヤクザ映画の教科書みたいな作品ではあるんですが
お竜さんの得物は拳銃なんですね
っていうか堅気のマドロスさんがいくら恋するお竜さんを助けるっていうことで
麻薬密輸に手を出すかなぁって言うのもありますが
見てるというとなんか受け入れてしまうのも面白い
ただいわゆるクライマックス的な活劇的な要素がこの時代ですから
ガーリーアクションになってないとこが・・・
なんだろうね今時どうして新東宝の映画がこうしてリリースされるのかねぇ
まぁ当時を懐かしむ人がいるってことなのか
私にとってはありがたいことなんですがねぇ
1958年製作、日本映画、新東宝作品
田口哲監督作品
出演:久保菜穂子、中山昭二、大谷友彦、大空眞弓、小倉繁、天知茂、三原葉子、鈴木信二、城実穂、泉田洋志、大江満彦、川部修詩、高松政雄、国創典、江畑絢子、御木本伸介