新東宝のラインシリーズの一本です。
ある意味清純女優さんでしか知らなかったけど小畑絹子さんて新東宝出身の女優さんだったんですね
かなりな汚れ役でした
田舎から兄嫁殿折り合いが悪くて都会に目的もなく飛び出してきたきた若い娘がたどるお決まりの転落人生
その中で寺島達夫の学生に好意を寄せるものの汚れた世界での搾取人生から自らの力で這い出そうって言う気の強い女性を見事に演じていましたねぇ
なんと初パッケージ作品になるんですね

寺島達夫さんはこの時代主演俳優として、菅原文太、吉田輝雄、高宮敬二の4人をハンサムタワーズとしては入り出そうとした途端に倒産してしまったようですね
そんな売り出しの一人である寺島達夫さんは全くこの映画では機能してません
実にこの映画は虐げられ虐げられてきた女たちが最後に爆発すると言った作品になっていて
男優さんでは搾取し暴虐の限りを尽くす男たちだけが必要な作品
ってことで悪の親分の丹波哲郎さんはまさにはまり役ではあるものの
なんと最後は女たちに石を投げられてビルの外壁から電線に落下して感電死する役
この作品なんだろうなぁ、此の投石シーンで過去に見ていたって気づいた
ほんと不思議なものでプロットでは忘却してる作品でも印象的だったシーンだと記憶の角に残っているのね
でもどこで見たのかもう憶えていないんだよね
いわゆる新東宝の作品は煽情的なのはタイトルだけで、時代っていうのもあるんでしょうが
内容的には全くエロくもないと言う詐欺的なって言われても仕方ない作品だけど
それを真面目に撮ってるとこがすごいよね
こう言った作品にはちょっとハマる危険性があるようですね
新東宝映画おそおるべし
1960年製作、日本映画、新東宝作品
三輪彰共同脚本・監督作品
出演:小畑絹子、寺島達夫、丹波哲郎、左京路子、大原讓二、大友純、守山竜次、国方伝、千曲みどり、秋田真夢、上野綾子、扇町京子、三条魔子、大原永子、松原緑郎、鳴門洋二、石川冷