MOMENT

レンタルDVD三昧なアナログオヤジの、店舗型レンタル店の残日録。

その壁を砕け

2023-03-12 23:39:23 | 邦画
チャンネルNECOで今朝早朝の邦画枠
そう“デビュー70周年 女優・芦川いづみ”特集で拾ったこの作品
芦川いづみさんの人気でしょうかなんとDVD化もされている1959年製作のモノクロ作品
一応主演は長門裕之さんですが、ヒロインとしての芦川さんは長門さんとは絡みません、なんと相手役には小高雄二さんでしたねぇ
 
小高さんがオープニング自動車ディーラーの佐野浅夫さんに五千円札をテーブルに並べて20万円でワゴンの新車購入するところから始まります
って前の大映作品「消された刑事」の時は五千円札が発行された年が1957年ですから公開時には一応発行されていたものの新五千円が撮影に間に合わないと最高額面1000円札の封印束でした
この作品も新一万円札の発行が1958年の12月1日発行(wiki調べ)って事で、これまた撮影時の最高額紙幣は五千円札だったんですね
そんな新車を駆って東京から新潟まで婚約者の芦川いづみを迎えにひたすら走る小高雄二
ある新潟の田舎街に夜中差し掛かったところで都会風の男を拾うものの途中で降りてしまい
さらに走ってるとこを警官に緊急停止求められ
そのまま拘束されてしまう
 
子の田舎街で郵便局長宅が襲われ主人が殺され奥さんは重傷
向かいが駐在所でそこの巡査が長門裕之
いろんな偶然が重なり小高はタタキと殺し野容疑でスピード逮捕
さらに長岡署の捜査一課長の西村晃が被害者と面通しをなんと現場でさせるという暴挙2でるから被害の奥さんがこの人が犯人という事で
あっという間の事件解決ですから捜査もおざなりってことでみごと事件解決っていう事で
冤罪が発生する恐ろしさ
 
脚本新藤兼人さんですからある意味娯楽映画に託しての社会派ミステリー
子のオリジナル作品を映像化させて見せるのは中平康ですから
実に良質なミステリー作品となっています
無実を信じて耐える芦川いづみ、お手柄として私服刑事に昇格した長門裕之
ちょっと気にしてる郵便局の長男に嫁ぎ後家さんになっている渡辺美佐子さんと役者もそろっており
警察検察野威信が崩れんしようにしようっていう体制の中で芦川の凛として男を信じる姿に打たれた弁護士芦田伸介
そして疑問を持って自分のとらえた男は犯人なのかってちっちゃな疑問から休暇を利用して真犯人に迫る長門と
事件は思わぬところから開けてくるんですね
いや、面白かったわ
 
1959年製作、日本映画、日活作品
新藤兼人脚本、中平康監督作品
出演:長門裕之、芦川いづみ、小高雄二、渡辺美佐子、清水将夫、芦田伸介、西村晃、岸輝子、裁判長=信欣三、下條正巳、佐野浅夫、梅野泰靖、神山繁、垂水悟郎、浜村純、三崎千恵子、田中筆子、松本染升、鈴木瑞穂、弘松三郎、大滝秀治、長弘、柳瀬志郎、玉村駿太郎、野呂圭介
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ワイヤー・ルーム

2023-03-12 16:49:10 | 洋画
引退表明してからなぜかウィリス作品のリリースが目白押し、一体いつまで続くやら
ってこの作品はそんな中でヒューマントラストシネマ渋谷の恒例企画興行<未体験ゾーンの映画たち2023>で上映された一本ですが
ウィリス久しぶりの省エネ作品でしたねぇ
ってことでこのウィリスラスト映画ラッシュの中で「デイ・トゥ・ダイ —最後の戦い— 」に続いてケヴィン・ディロンとの共演の低予算B級映画
 
原題も「Wire Room」邦題もまんま読み下しの「ワイヤー・ルーム」という国家安全保障省が裁判所の許可を得て、犯罪者を四六日中この部屋から映像・音声・通話のが全てを監視記録してその動向を探っている部屋のことなんですよね。
監視カメラとか盗聴器とかを駆使して目星のつけた犯罪者の動向をチェックして泳がせながらその背後にいる大物の犯罪者をあぶり出そうというわけ
 
低予算丸出しですから舞台はこのワイヤールームだけ、そしてケヴィン・ディロンが最初っから最後まで出ずっぱりの低予算映画
ケヴィン・ディロンは元シークレットサービス。それを辞めてっていうか劇中ではクビって言ってたような、いわゆる現場ではなく
安全な部屋での監視ルームに詰めてる仕事
今日はそのファーストディ、詳しい事はマニュアル読めばわかるって室長のウィリスもプログラマーのねえちゃんも帰ってしまい彼一人だけ
 
そんな右も左もわからん中で監視対象者の麻薬売人の元に完全装備の軍団が押し掛けてくる映像を見て
彼が思い出したのはなんと監視対象者を殺されてはならないと云う不文律の第一項
映像を見ながら自分のスマホで対象者にTelしての危険回避の上で
身分を名乗り保安官事務所に援軍の支援要請してしまう
そう隠密理に監視してる尽くを第一項遵守で破りまくり
そして上司のウィリスに電話するもいつも留守電
見てるこっちは最近のウィリス作品の傾向からウィリスが黒幕かって思わされるような展開が続くものの
 
リモートで協力しながら特攻チームをやっつけていくうちに
なんとかこの事件の黒幕がこっちから電話で救助要請した保安官だって云うことがわかり
偶然にも証拠を録画録音しちゃってるから保安官がワイヤー・ルームをも攻撃対象として
っていうかここの警備員も保安官の手下でして・・・って言うお話

本作の肝はやっぱ監視者である主人公と監視対象である悪人がやむを得ず協力プレイをするというところと
このワイヤー・ルームが実は黒幕に監視されていたって言う二重構造だったったてとこが綾だったようです
一応ウィリスはクライマックスの銃撃戦に間に合い今作では善人側だったようですが
クライマックスと新人の対応だけって言ういつもの悪い省エネウィリス映画でしたねぇ
 
2022年製作、アメリカ映画
マット・エスカンダリ監督作品
出演:ケヴィン・ディロン、ブルース・ウィリス、オリバー・トレヴェナ、テキサス・バトル、シェルビー・コッブ
 
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