ようやっとリリースされました。この作品
オープニング新東宝のロゴが終わった途端にハンサムタワーズ4人が横向きに並んで一人一人笑顔を見せると各個人のワンショットと俳優名
そしてまた4人並びでハンサム・タワーズってクレジットいう、
まさかのオープニングショットからタイトルインで、
もう”会社上げてこの4人を売り出すぞ“という力の入れようが見て取れます。
そう全員が175cm以上の吉田輝雄、菅原文太、寺島達夫そして高宮敬二の4人
この4人をこれから売り出していくぞって1960年
昭和35年に作られた最初で最後のハンサムタワーズ勢揃いの作品
新東宝映画の中でも一番見たかった作品が
上に書いたようにようやっとこの4月3日に国際放映から新東宝キネマノスタルジアシリーズの一本としてDVDリリースされました
いや売り出そうっていうのはわかるけどモノクロだったのねって一部カラーですが
それも文字でしかないという
昭和35年ですから175cm有ればタワーズ(高身長)になるのね
でも翌年新東宝が潰れて石井輝男にかわがられた吉田輝雄以外は完全なかずとばずの運命に弄ばれて
まぁ文太さんが後年頭角を表すけど・・・
ってことで均等に彼らの見せ場をそれぞれきちんと用意されてる映画だったといっていいのかな
でもやっぱ頭一つ抜けてるように見えるのが吉田輝雄さんに高宮敬二さん
文太さんはあかん演技を見せてくれてる作品
先に書いたようにこれだけ今後が期待されてる4人を出演させてるからでしょうか製作に大蔵貢の名前が・・・
そしてお話としては吉田輝雄と大空真弓、高宮敬二とセクシー女優の万里昌代さんとのラブロマンスあり、やっぱ謎の殺し屋として一人拳銃で気を吐く高宮敬二、港湾の労働組合幹部に寺島達夫、学生ボクサーチャンピオンに吉田輝男、新聞記者に菅原文太が港湾労働争議と悪徳資本家にヤクザと
登場人物やなんかに一本筋が通ったストーリーとなっててそれなりに楽しめる作品
悪役に細川俊夫を据えたとこがミソだったのかなかなり賑やかなっていうかもう色々詰め込んでの娯楽映画としても完成度の高い作品でした
こうやってみてくるとやっぱ土井通芳監督の交通整理のうまさが光っていた作品共言えるのかもしれませんね
ハンサムタワーズのプロモーションも兼ねたような映画
もし会社何潰れていなかったらこの4人でいろんな作品が見られたんでしょうけども・・・
この作品一本しかないってとこに価値がついたとも言えるのかもしれませんね
1960年製作、日本映画、新東宝作品
土居通芳監督作品
出演:吉田輝男、菅原文太、寺島達夫、高宮敬二、大空真弓、万里昌代、細川俊夫、林寛、若宮隆二、渡辺高光、鳴海勇三、宮浩一、西一樹、宗方裕二、森本千太、村山京司、山口多賀志