MOMENT

レンタルDVD三昧なアナログオヤジの、残日録。

武闘派

2024-04-16 20:08:27 | Vシネマ
日本映画専門チャンネルが「映画 氷室蓮司」の公開を記念して
公開日前日の4月11日に“日本統一劇場SP  4.12 映画『氷室蓮司』公開記念祭!”として映画のメイキングとか日テレの連続ドラマ「日本統一 関東編」のノーカット版やら本宮泰風さんと山口祥行さんのオールイン製作の共演任侠Vシネマ3本を連続OAした三本のVシネマのうちの一本
 
先に「修羅の掟」という作品を見ましたが、なんとこの作品も監督に浅生マサヒロ、脚本林克美、そして本宮&山口コンビニ加えて小沢和義さんが
っていうか中野裕斗、松田優に古井栄一とスタッフキャストがモロかぶり
さらにオールインでのリリースも一月違いということでして
オールイン製作の任侠Vシネがいかに隆盛をきわめていたかがそれだけで伺いしれるんですが
 
まぁ先に見た「修羅のか掟」もそうではあったんですが、この作品の根底に流れているのは暴対法と暴排法の施行がオールインにとっても反社への大量セールスへの道が閉ざされた時期で
作品を通して暴対法暴排法への嘆き節が聞こえてくる内容になってるんですね
いわゆる仮名だ現役親分の立身出世を描いて組織構成員に確実に売れたって言う販路が作品制作側にも暴排法に抵触することとなり
こう言ったVシネマの製作が急速に萎んできたときになんと起死回生の如く現れたのが「日本東一」シリーズであったわけで
本宮・山口のバディ感にBLのが臭いを嗅ぎつけたのが任侠女子たちであり
 
レンタル店に足を運ばずに配信で好きな時に好きなだけ楽しめることもあってのブームでしたし
私にとっても任侠ドラマの灯が消えずにいることには感謝したい
そんな本宮・山口のバディムービーの原点を今回まだ二本目だけども日本映画専門チャンネルとしては厳選してきてるのかな
そんな感じを抱かせるこの作品でしたが意外や意外監督は浅生マサヒロさんなのね
 
千葉の田舎のヤクザ組織が暴対法でしのぎも看板も生業につかざるを得ず
末端の部屋住み組員はヤクザで肩で風を切って歩けもしない
これじゃ渡世人になった意味もないってことで
肩で風切ることに決めて勝手にしのぎを始めた2人
 
そんな時に10年振りに和義さんが演じる若頭の山崎が務所から帰ってきて彼らよりも激しい動きをはじめたことによって鯨井組は二分されていく
クソ組長は逃げ出すことで組長代行の松田優さんと和義グループとが対立
和義グループでいい目を見ていた2人だったが組側についての攻防戦の果てに
組長は死に松田代行も・・・
あとに残った本宮が組を継ぎ
って言う流れを本宮泰風のナレーションでつづった作品
なんのポリシーもない作品ですが見てる分には時間を忘れていられるし
本宮山口2人のバディ原点を見られる作品となってる
 
やっぱ永倉大輔さんはいい役者さんやねぇ
 
2012年製作、日本Vシネマ、コンセプトフィルム作品
林克美脚本、浅生マサヒロ監督作品
出演:本宮泰風、山口祥行、永倉大輔、古井榮一、木村圭作、松田優、淳平、倉見誠、中野裕斗、小沢和義
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オクス駅お化け

2024-04-16 05:05:15 | 韓国映画
一応韓国で作られた映画ですのでここのブログでのジャンル分けは韓国映画にしておきますが
脚本には高橋洋さんと韓国のイ・ソヨンさんの他にになんとJホラーの代名詞と言ってもいい白石晃士監督が加わってっていうか
なんと松竹ODS事業室が加わることで韓日合作映画としてホラー作品を誕生させました
っていうか韓国も意地でしょうか日本人俳優が出演してる映画でもクレジットはハングルで表記するほどの国ですから
会社ロゴは別としてクレジットは”松竹“表記にせずに英字表記で妥協したようですね
 
ここんとこ新たにJホラーのか面白さに目覚めた私が韓国ホラーとJホラーが合体してどんな化学反応が起きるのかっていう楽しみで見たいなぁって思っていても私の利用してるGEOさんでは一本しか導入されておらずTSUTAYAは本屋と共に閉店しちゃうし
でGEOさんではいつもレンタル中でようやっとレンタルすることができました。
 
いやこれは韓国ホラーでは無いような内容(相変わらずのオヤジギャグでスマソ)でしたね
ここらは完全に高橋洋さんのJホラーテイストだったかな
まぁ私が食わず嫌いである要因となってる音と映像でのお化け屋敷的な驚かしの表現で終始するホラー映画の王道ではあるものの
いわゆるオチの見事さは完全に私が好きなオチでしたし、このオチで完全にカタルシスが得られるわけで
これはもうムナクソではなくスッキリ爽快なオチになっていて
っていうかオチは完全に読めたし絶対韓国人では考えられないくらいのスッキリ爽快なオチでしたし
このオチだけでこの作品見てきてよかったなぁって思える作品だった
 
けどシノプシスの元ネタは日本で戦時中に実際にあった事件を元にしていたんですね
ある意味残酷で怨念がたまるのはわかる気がする
ってことでオチのスッキリなカタルシスに比して基本プロット自体は完全胸クソでしかなかったなぁ
ただ80分という短尺ででもあるのか実に重たい胸クソなシノプシスですが映画としては実にライト感覚に作っていたのね
韓国映画特有の風土が国民性がねちっこく重たい韓国特有のドログチャな雰囲気の韓国ホラー映画も好きですが
こう言ったライト感性のホラーはオチがやっぱ全てでしてねぇ
この感覚は日本人でないと作れないオチなんでしょうね、
 
そう、胸クソなんだけどもこう言った爽快にカタルシスの得られるオチが好きになって、ここきてJホラーにハマったのが私ですからねぇ
十分に楽しめた作品でした。
 
2022年製作、韓国・日本合作映画(日本公開作品)、松竹配給
高橋洋、イ・ソヨン、白石晃士(協力)脚本、チョン・ヨンギ監督作品
出演:キム・ボラ、キム・ジェヒョン、シン・ソユル
コメント (2)
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