ここきてレンタルに新しいリリースもなく、って事で朝の記事に関しての投稿は22日まで予約で埋まっているからそれでなんとか考えるとして
いわゆる昭和の日本映画の興行形態同様に
ここのブログもいわゆる夜に更新する作品っていうかプログラムピクチャー的な言い方するとBムービー
すなわちシスタームービー的な作品なんですが、こちらに関してはその日更新とか予約で埋めてる日もあったりと流動的になっておりまして
そんな中未見の山で見つけたのがこの作品
どうやら2019年の10月あたりに、日本映画専門チャンネルの“蔵出し名画座”の枠で拾っておいたものらしく
女賭博師シリーズで大映の救世主となった江波杏子さんを主演に“女賭博師シリーズ”のほかに何かないかってシリーズの最中に作られたのがこの“女殺し屋”モノだったようで
女賭博師を和服で決めていたのとは対照的に

ごらんのようにビキニと洋装で売り出そうって魂胆の作品だったようですが・・・
この作品売れなかったのか併映は安田道代さんの「女左膳 濡れ燕片手斬り」と言う事で
大映もちっとばかり屋台骨が傾いてきたのかなんか大蔵貢の新東宝作品みたくエロイーズ路線で行こうって腹が見え見え
まぁ確かにこの二本立てなら私ならエロくなくても見に行きたくなるようなプログラムではありますが(ガーリーアクション好きですからねぇある意味垂涎)
って事でなんとこれは正座してみなくちゃって言う感じでもありますが
普段は小料理屋の女将の江波さん、その裏の顔はなんと凄腕の殺し屋って言う設定
三島雅夫演じる政府中枢の金権政治家がその裏金と利権の実態を知ってる人物が6億の保釈金で保釈されて出てきて
そのメモを公表されたら現政権から自分の政治生命まで危ないと金集めさせてる企業社長である高橋昌也にその男石山健二郎の殺害をほのめかし
高橋は三島から5000万で請負
南原宏治演じるヤクザの組長に殺しの依頼を3000万で依頼
そこから江波さんに1000万で殺しの依頼が舞い込んできて・・・
いや面白いですね上意が下達するに従ってマージンとっていくんですね
まぁそこで依頼を受けた江波さんが殺しの道具として長針を砥ぐシーンで
ふとそうなんの脈絡もなく大映では市川雷蔵で「ある殺し屋」と「ある殺し屋の鍵」って言う作品があったなぁ
って思いつつ見てたんですよ
見終わって調べていたら、この作品なんと「ある殺し屋の鍵」の焼き直し作品だったんですね
ちゃんとオープニングクレジットでも原作藤原審爾とクレジットされており
さらに脚本は「ある殺し屋の鍵」と同じ小滝光郎さん
そうなんと原作『消される男』が主人公を男と女に変えて2年後のまだ映画化権が残ってる間にリメイクされていたとはねぇ
江波さんが見事に依頼された仕事を終えて自分を殺しにかかった連中を今度はヤクザの親分→会社社長→政治家と黒幕は誰かって探りつつ復讐を果たしていくと言う
よくできてる作品
なんですがこの作品未パッケージ作品なんですよね
ホント映画って記憶のどこかになんらかのモノが残ってるんですね
あの針砥ぐシーンで雷蔵さんの映画を思い出すんですからねぇ
1969年製作、日本映画、大映作品
小滝光郎脚本、井上芳夫監督作品
出演:江波杏子、赤座美代子、高橋昌也、南原宏治、三島雅夫、石山健二郎、上野山功一、大川努、笠原玲子、目黒幸子、早野寿郎