1959年製作の新東宝(大蔵貢製作)作品でして
私が知ってる(顔と名前が一致する)のは主演の宇津井健さんに女優では万里昌代さんと三原葉子さん
そして悪の親分の小林重四郎さんに宇津井健さんとライバルになって対立する高宮敬二さんくらいかな
海洋活劇みたいなタイトルですが
「海豹の王」にわざわざルビ振って「あざらしのキング」と言わせたいらしいが
日本のどこかの漁村でいわゆる対立する漁業業者の争いに流れ者の宇津井健が巻き込まれていくというただそれだけの映画
製作に大蔵貢とトップクレジットされてる割にはあんまりおみ白くないというか
エログロナンセンスをウリにしてる新東宝映画らしからない作品
先に書いたようにヴァンプ女優として新東宝の屋台骨を支えてる三原・万里の二代女優さんをキャスティングしといてこの2人にお色気シーンが一つもない
脱いだ裸の肉体美をむせるのは宇津井健さんのみという二丁目では喜ばれそうな作品でしかね
ワルって言ってもそんなヤクザみたいな悪でもなく最後は子供を宇津井健に助けてもらって改心するっていうだけで
ここで戦ってた高宮敬二もういつのまにかスクリーンから消えていた・・・
セリフに軽妙なコミカルさもないし
セリフに軽妙なコミカルさもないし
W共演で宇津井健さんを取り合う2人のヴァンプ女優でさえ恋の鞘当でのキャットファイトくらいあってもよかったんじゃって逆にこっちが思うくらい比重の薄い恋敵で最終的には三原葉子さんが勝手に身を引いていく
見てるこっちもよくまぁオチずに最後までみてたと感心してしまうくらい見所もなんもない作品だったかな
オチとしてエンドマークがかな文字で“おわり”っていうくらいしか褒めるとこのない作品
1959年製作、日本映画、新東宝諾品
三輪彰監督作品
出演:宇津井健、万里昌代、三原葉子、小林重四郎、高宮敬二、松浦浪路、浅見比呂志、九重京司、藤川陽子、杉寛、秋田真夢、三島杏子鳴門洋二、山岡正義