MOMENT

レンタルDVD三昧なアナログオヤジの、残日録。

大阪野郎

2024-10-21 18:59:12 | 邦画
大木実さん主演の松竹映画です。衛星劇場で拾った作品なんですが
見終わって周辺情報をネットで探していたら、なんとこのシノプシスではないものも
舞台は大阪のドヤ街でそこに蠢く人々を活写した群像TVドラマの映画化作品だそうで
記録がネット上にほとんど残ってないんですが
30分のTVドラマで録画ではあるもののほとんどビデオテープのでない時代ですからカット割での撮影ができなくてほぼ生放送同様の劇進行通りに収録されてた時代の作品だったようで
 
そんな中、遠藤辰夫、浪花千栄子、園佳也子あたりが映画とTVドラマの両方に出演しているようで
主題歌もTVドラマそのまんまフランク永井さんなんですね
っていうことで、主人公の青年が行方不明になった妹を大阪に探しにきて
ドヤ街の人々と交流をしつつ妹を探していく中でドヤ街の人々の欲望と人生とが交錯していく物語なのね
したがって浪花千栄子さんを筆頭に藤山寛美、伴淳三郎、曽我廼家明蝶、曽我廼家五郎八と喜劇役者が出演してるけど
コメディ演技を封印してシリアスな演技に徹してノワール作品を盛り上げてくれてるんですね
 
一番のワルは相変わらずって言っていいのかな二枚目俳優として松竹作品を支えてきてた名和宏さん
やっぱ悪役が一番似合うよね
っていうか土地のボスを演じてた五味勝雄さんのあの長いお顔は大映に移籍され時代劇で悪役だった五味龍太郎さんですよね
 
売春、人身売買、麻薬まだなんでもありのドヤ街の中で
夫であった名和宏に売られてしまった妹を探す大木実さんはそれなりに女たちにモテる役ではあるものの女たちには目もくれずに妹探しに明け暮れる
土地のボスは再開発目的でドヤ街の人たちを立ち退かそうとしていたりと
そんな周りに支えられて妹探しする大木実もそれなりに腕っぷしも強かったり何故か銃の扱いも・・・
 
最終的には夫に売られてヤク付けの果てにノウバイに侵されて兄貴ので顔もわからなくなった妹とか
結構内容は暗いものの
散々ワルを重ねてきてた名和宏ですが大木実じゃないやつに始末されてしまうんですね
 
通天閣がこの土地の象徴として描かれているのですがドヤ街には名称というか地名は一切映画の中ではでてきませんでしたねぇ
 
1961年製作、日本映画、松竹作品
大曾根辰夫監督作品
出演:大木実、藤山寛美、山田百合子、浪花千栄子、伴淳三郎、曽我廼家明蝶、環三千世、葵京子、曽我廼家五郎八、島かおり、遠藤辰雄、青山宏、高野真二、名和宏、五味勝雄、水島道太郎、天王寺虎之助、中田耕二、高山裕子、園佳也子、松井康子、岡田御歳
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

お終活 再春!人生ラプソディ

2024-10-21 05:05:14 | 邦画
日本映画を積極的に見ていこうという企画と、この作品をみておかないと今月のレンタル作品が不足するかも?って言う恐怖心とで視聴した映画
見終わって調べていたらなんと、これって2021年に製作された「お終活 熟春!人生、百年時代の過ごし方」(未見)と言う映画の続編だったんですね
 
製作側もレギュラー出演者も前作からそのまま引き続いて出演されてるようでのシリーズ二作目。
さらに驚いたのは前作今作ともに脚本・監督が香月秀之さんってことで、私が知ってる香月秀之さんといったら、私の好きなVシネマのジャンル映画の脚本&監督さんだって言う認識しかなくて
まぁああいったジャンル作品が少なくなってきてる現在ではこういった作品も手掛けられるお方だとは
まぁいわゆる笑って泣いてちょっぴり人生に役に立つって言うような作品も作れるとは知らなんだ
 
ってことである意味身につまされる高齢化者会を迎えてのコメディ映画
いづれ誰でも迎える人生の終焉を見つめさせられる作品ということでコメディとして作るしか手段はないよね
だって現実描いたらお先真っ暗でしかないんだから
また、こういった作品のターゲットはこの作品中の人物と同年代のいわゆるシニア向けの作品で
現実社会でも終活の手引き書とか、人生100年と言いつつも76歳の若さ?でぽっくり逝かれた西田敏行さんのこともあったり
保険会社は死亡保険を売り出し、銀行は土地家屋を担保に老後のローンを売り出したり
TVCMでは老人ホームのCMまで
老人ホームの空き部屋探しってあれってある意味事故物件ですからね、もう老人ホームはどこもが満室状態で、空きができるって言う時とはその部屋の先住民が亡くなられなきゃ空きができないわけで、ろうすい、病死色々あるでしょうが現実部屋主は亡くなられたから空きができる
これはもうある意味事故物件に他ならないよね
 
そんな暗いお話は身につまされるからだれも見ないよね、まぁ先に書いたようにコメディ映画ですから楽しい老後の人生をただ生きてるだけでなく登場人物の若い時の夢だったことを
なんとか実現させようって言うことでのアクティブロウご人生というような楽しい作品でしたね
まぁしかし役者さんもみんな老人ばっかりで、なんと宮下順子さんまでもう老人俳優ですからねぇときの経過っていうのもそういう意味では西田さんもそうでしたがたまにきびいしい現実をむせてくれてるから、せめて映画だけでも明るく楽しく希望を持ってっていうことでしょうか
 
ってか大村崑さんが92歳とはびっくり、まだまだボケずにかくしゃくと演技されてましたねぇ
三浦友和さんは洋服の青山の店舗内をただ歩いてるだけ
これもタイアップの一環ですかね
 
2024年製作、日本映画、「お終活 再春!人生ラプソディ」製作委員会作品
香月秀之脚本・監督作品
出演:高畑淳子、剛力彩芽、松下由樹、水野勝、西村まさ彦、石橋蓮司、藤吉久美子、増子倭文江、福井裕子、宮下順子、篠原哲雄、LiLiCo、橋本マナミ、窪塚俊介、勝俣州和、藤原紀香、三浦友和、大村崑、凰稀かなめ、長塚京三、橋爪功
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする