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レンタルDVD三昧なアナログオヤジの、残日録。

日本暗黒史 血の抗争

2024-09-14 17:41:15 | 邦画
任侠路線が爛熟期を迎えて東映の金脈が実録路線へと切り替わって行く過度期に作られたいわゆる実録路線よりの作品ではあるようですが
この作品で安藤昇が演じたやくざの親分に当たる人物が見当たらないので
完全なる佐治乾のでオリジナル脚本だったようですね
安藤昇のために書いた作品
 
こう言った戦後闇市時代に米軍の無法がまかり通っていた時代に日本人がというか日本男子が打ちひしがれた時代だからこそ
日本人として米兵の横暴に我慢出来ずに米兵相手にスコップで・・・
そしてこのシーンは伴淳さん演じる刑事と男と男の友情とが通じ合うシーンとなり
これがラストシーンへとさらに繋がって行くという佐治犬井の作劇のうまさでもある。
 
同じように男と男としてのつながりは第一の乾分になる山城新伍や永山一夫との繋がりにも見える
ってかあんまりたっぱのない安藤昇が新東宝ではハンサムタワーで売り出した高宮敬二との乱闘の中でかれをタワーって呼んでたとこがなんとも・・・
 
まぁ勢力を伸ばし組織を拡大して行くための暴力シーンが多いのは映画として野面白さにつながるものの
今作での安藤の病院入院のシーンの多さは笑える
 
後ほんとチョイ役としか言えないが嵯峨美智子さんが出演
それも安藤昇おくさん役って先の高宮敬二以上に楽屋落ちでしたよね(汗
 
まぁ山城新伍ちゃんを抑えて永山一夫さんが実に目立つ役でしたがお子さん連れて本国に帰ってしまされたのが日本映画界にはある意味損失でしかなかった気がするのはわたしだけ?
 
色々あるんだけど工藤栄一さんってこんなにひき絵を多用する監督さんだったっけ
一応お話が繋がってはいないけど翌年に安藤昇で「日本暗黒史 情無用」という作品が作られていたのね
 
1967年製作、日本映画、東映作品
工藤栄一監督作品
出演:安藤昇、山城新伍、永山一夫、内田良平、 潮健児、佐藤晟也、丘路干、白川浩三郎、志賀勝、安部徹、北口千春、原田甲子郎、林彰太郎、松山照夫、前川良三、関根永二郎、高宮敬二、志茂山高也、江上正伍、川辺健、唐沢民賢、黒木正美 、近江雄二郎、和田昌也、南利明、牧淳子、岡田千代、加賀邦男、小島恵子、加藤匡志、山下義明、池田健二、河野秋武、瑳峨三智子、 伴淳三郎

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