山と溪を旅して

丹沢の溪でヤマメと遊び、風と戯れて心を解き放つ。林間の溪で料理を造り、お酒に酔いしれてまったり眠る。それが至福の時間。

夢の途中

2006-05-16 22:34:07 | 独り言
5月11日、田端のT院長が亡くなられた。まだ52才の若さである。
多忙な診療の中で、歯科医師会の重責も担っておられた。
気さくで実直で明朗快活で私の大好きな先生であった。

亡くなられる2週間前、入院先の病院から電話があった。
『今日、入院しちゃったよ。2週間ほどで戻るからまた宜しくね』
いつもの明るい声が耳から離れない。
こんなことならもっと話せば良かったと後悔しきりである。

まさか、こんなことになるなんて当の本人さえ思ってもいなかった筈であろう。
命には約束がない。そのとおりである。昨夜、最後のお別れをした。
ご家族のことを思うと何ともやりきれない。
出来る限りのサポ-トをさせて頂こうと心に誓った。

T先生は、歯科医療に真摯に取り組まれていた。
高齢者の患者さんが多かったため、歯周病治療とその予防対策にはことのほか力を注ぎ、高い評価を得ていた。気さくな雰囲気も人気のひとつであったかも。

『高齢者が、死ぬまで自分の歯で美味しく食事が出来て、豊かな人生になるよう手助けすることがボクの使命なんだ』と、いつも熱く語っておられた。
T先生は夢半ばで倒れられたが、後に続く者は必ずいます。

お子様も立派に成長なさることでしょう。
今まで走り続けてこられた分、どうぞゆっくりお休み下さい。
そして、天国から私たちを見守り、世俗に流されそうになったときは、いつもの迫力ある声で檄を飛ばして欲しいと願っています。(合掌)
コメント (2)
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