山と溪を旅して

丹沢の溪でヤマメと遊び、風と戯れて心を解き放つ。林間の溪で料理を造り、お酒に酔いしれてまったり眠る。それが至福の時間。

共感を得ることの大切さ

2006-05-28 16:48:01 | 書籍
本日午後2時、全ての仕事が完結した。この開放感がたまらない。
先日、桐花園のオ-ナ-から冷凍の鹿刺しを大量に頂いた。今日は鹿刺しで打ち上げである。オ-ナ-、今日は頂いた鹿刺しで思いっきり飲みますよ!

以前から読みたかった本があった。『会社再建』という本である。
仕事が完結したあと、2時間で一気に読んだ。
京セラの技術部長であった福永氏が、会社再建のために富岡光学という関連会社に赴任し、毎月1億円の赤字会社を毎月1億円利益を生む会社に蘇らせた話である。

しかし、再建するまでに8年の歳月を費やしている。やる気が失せて仕事に情熱も持てず、考えることをやめてしまった社員の心を変えること、これが再建のキ-ワ-ドである。しかし、言うは安しである。

一度閉ざしてしまった人間の心を変えるのは異教徒を改宗させるのに等しい。
しかし、熱い思いを熱く語り続ければ、いずれ理解され共感を呼び受け入れられる。福永さんは、それを地道に地道にド真剣にやり続けた人である。

福永さんの心の中にもやはり神が存在した。
京セラの稲盛会長と『京セラフィロソフィ』である。
信仰する神をもった人間は強い。強い信念があるからである。

福永さんは社員に、京セラの庇護を受けずに『自立自活』できる会社にしようと一人一人と向き合ってド真剣に語り続けた。閉ざしていた社員の心は少しずつ開きはじめ、やがて共感の輪は大きく広がってゆく。

共感を得ることの大変さと大切さ、詳しくはこの本から感じ取ってください。
(会社再建、福永正三著、出版文化社刊)


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