山と溪を旅して

丹沢の溪でヤマメと遊び、風と戯れて心を解き放つ。林間の溪で料理を造り、お酒に酔いしれてまったり眠る。それが至福の時間。

こんな日もあるさ

2013-06-09 22:32:06 | フライフィッシング
登山道を歩き始めたのは早朝5時半。
空が泣き出しそうになってきたので1時間半歩いたところで渓に降りた。








ここは初めて入る甲州の源流







岩魚の気配ムンムン、と思っていたら雨が落ちてきた。







素晴らしくちっさい岩魚を釣り上げて一気にやる気が失せた。
どうも真夏にならないと釣欲も湧いてこないし遡行の集中力も長続きしなくなってきた。



             






こんな日もあるさと早々に釣りを切り上げて山を下りた。
車にはカヌ-も積み込んであることだしと千曲に向かう。

先ずは朝飯代わりに蕎麦でも食べようと富倉に向かう。
が、はしば食堂は本日休業だって、おばちゃんに何かあったんだろうか?


 




かじか亭は僕が一番乗りであった。







富倉蕎麦の特盛、のど越し滑らかな『はしば』のお蕎麦に比べると普通のお蕎麦に近いのだけれどこれはこれで美味しかった。







山菜の天ぷらでビ-ルをやる。
コシアブラとタラノメが2本、大葉と舞茸とシメジが一つづつでお腹がいっぱいになった。








千曲を下ろうと川原に行ったのだがカヌ-を組み立てるのが面倒になってやめることにした。
それなら釣りでもしようかと今年すでに尺上を何本も上げている飯山の寅さんに電話をしようと思ったのだけれど
ロッドを繋いでガイドにラインを通してフライを結ぶことさえ面倒に思えてきて釣りもやめることにした。

カヌ-を始めた27~8年前から立ち寄っている『もみじ荘』で温泉に浸かってお蕎麦を味わう。
ここは日帰り温泉の草分け的存在で、古くて湯船も小さいけれどなぜかとても落ち着くのです(露天風呂もあります)







大広間に横になって『半島を出でよ』を上下巻とも読んだ。
北朝鮮の武装コマンド9人に福岡の街が占拠され、やがて500人の特殊部隊が来襲して福岡の中心部が制圧される。
危機管理意識もなにもない日本政府も自衛隊も手も足も出せない。
平和ボケした今の日本を象徴するような物語に身震いする思いがした。

結局、北朝鮮部隊を殲滅したのは政府や自衛隊とは何の関係もない20人ほどの若者たちであった。
国の危機管理意識、差し迫るの日本経済、国民総背番号制のリスクなどなど、これから起こりうる近未来小説として考えさせられる。


             



なんともメリハリのない週末で面目なし。
そろそろ僕も復活しなければ、、、、、。
コメント (50)
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