山と溪を旅して

丹沢の溪でヤマメと遊び、風と戯れて心を解き放つ。林間の溪で料理を造り、お酒に酔いしれてまったり眠る。それが至福の時間。

束の間の晴れ 束の間の黒部

2018-09-15 15:40:42 | フライフィッシング
前夜の扇沢は猛烈な雨が降り続いてやむなく車中泊になった。
翌日の朝、6時の天気予報は曇りのち午後一時雨、翌日は曇り時々雨。

朝になって雨は小降りにはなったものの禁漁のタイムリミットが迫るなか雨を覚悟してトロリ-バスの改札に並ぶ。
しかしである、改札のモニタ-に映し出された室堂や大観峰のリアルタイム映像はナント快晴になっているではないか!
図らずも登山者たちからウォ~~と大歓声が巻き起こった。

雨具をザックに仕舞って登山道を進む、なんと爽快、なんと快適!




午前9時半にオヤマタン、晴れてはいるけれど連日の雨による増水で渡渉も釣りもこりゃムリだわ!




今日は平の小屋に泊まる、少し穏やかなナカンタニなら何とかなるだろうと先に進む。
丁度1時間ほど進んだところで平の小屋から帰ってきた20代の釣り師にナカンタニの様子を聞くと
増水でポイントが見当たらないから帰ると言う、その言葉を信じて僕も引き返すことに決めた。




午前11時半、あれから2時間後のオヤマタンは少し水が引いてポイントが幾つか現れ始めている。




そそくさとフライを結んで第一投で出た岩魚。




増水していても黒部の峪の流れは何と美しいことか!




ここでも第一投でこの岩魚






サイズは殆どが8寸程度、遡上したばかりなのか釣れる岩魚はおしなべて体色が白い。




木橋から100mほど釣りあがったところで流れが太くて遡行困難となり、次は木橋の下流を釣る。
釣れそうなポイントは百発百中でほんの1時間ほどで15~6尾の岩魚が遊んでくれたがサイズは最後まで8寸止まり。




空腹が限界にきていたので先ず1尾を捌いてビ-ルで一息いれる、いやぁほんなこつ旨いですわ~!




帰路は夕飯用にとチタケや




ブナハリタケを摘んで

 


結局、黒部は天気予報なんぞ関係ないと言わんばかりに一日中晴れて快適な釣り日和となりました。





さて黒部を諦めた二日目は瑞垣、またしても濃霧と小雨の中でカラマツ林を歩きはじめる。
前夜も大雨でテントを張る気にもなれず辛い車中二連泊となって腰が痛い。




ハナイグチはまだ少し早いようで苦戦した。
でも、少ないキノコを探しながらのんびり歩く方がおもしろいと言えばおもしろい。
盛期になれば夜に徘徊する鹿も食べきれずに相当数のキノコが残っているのだけれど
出始めの頃は鹿が食べ尽くしていて夜から朝にかけて成長した幼菌がちらほら見つけられる程度である。

 
 
 
 


これだけのハナイグチを見つけるのに2時間もかかってしまったけれど充分に満足できた。




ちょっと竿を振って岩魚のソテ-も酒肴に加えたかったのだけれど、釣り支度をするのも億劫になって諦めた。




厚く葉が茂ったミズナラの木々の下なら少々の雨でも気にならない、腰を落ち着けて昼飯にする。




先ずはハナイグチのポン酢あえでビ-ル、あぁ1年ぶりの味わいだ~!
もみじおろしがあればもっと美味しく頂けるのに、、、




次はハナイグチのカルボナ-ラ、このキノコはパスタとの相性がとてもいい!






最近読んだ本にこんなことが書かれていた。
地球は既に限界点に達している、人口がこれ以上増えて便利な生活と飽食を続ければ地球が保たなくなると、、、、
人間は地球にとって邪魔な存在であり、人間が存在しない方が地球は今より遥かに健康でいられると、、、

僕がこの二日間で触れた自然はとても健全に見えたけれど少しずつ病んで壊れ始めているのかもしれない。
もう昭和初期の生活様式に戻ることはとても無理なことで、これからも人間は確実に地球を痛め続けていくのでしょうね!

さて、次は黒五か高天原と決めていたのだけれど晴れの日が続きそうもなくて結局今年も断念です!
となればもう一度、黒部で束の間の釣り、これで今シ-ズンも終わってしまいそうな気配が濃厚でございます。



コメント (34)
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