志太泉オフィシャルブログ

静岡県藤枝市の地酒の蔵元。志太泉酒造のブログ。違う角度から見た日本酒の現在とは

木箱

2006-08-19 23:42:28 | 地酒
お酒の一升瓶を入れる箱は全国的に一番ポピュラーなのは
茶色の6本入りのプラスティックの箱です。
業界的には新日本流通P箱と呼ばれています。

静岡県内では青色の静岡県の酒と書かれた
6本入りのプラスティックの箱が使われています。

ほんの20年くらい前までは、お酒の箱といえば
10本入りの木箱でした。
木箱は主に灘地区や伏見地区の大きな蔵の名前が
書いてあり、それに地方の有力蔵は自社の名前を
入れた細長い紙を木箱の上に貼り付けて出荷していました。
やはり力のある蔵の木箱は新しいものが多くぴかぴかでした。

木箱だけにだんだん風化して
いかにも新品のものが色がうすくなり
さらに最終的には腐って黒くなっていきます。

昔は焚火に対してがうるさくなかったので
よく古い箱は河原で焼かれていました。
夏のくそ暑いときににも燃やされていました。

時には、くさっていて底が抜けて
お酒が割れたりもしました。

今は木箱が流通しているのはほとんど見なくなりました。
蔵にもほんのわずかしか残っていません。
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