偏見(バイアス)-26才のめざめ
偏見というのは、なるべく捨てないといけないと普段から心がけている私もいくつかの偏見にとらわれている。その中の一つに「理屈っぽい人は辛いカレーが好き」という思い込みがあった。どうみてもやたら気難しい顔をして小難しい話をする人に子供向きの甘口カレーは似合わない。真の理屈屋たるもの激辛カレーを平然で食べスパイスの薀蓄を語ってこそふさわしいと勝手に思い込み、事実、人生25年目ぐらいまでは、例外なく理屈っぽい人は辛いカレーが好きだった。
でも26才ぐらいある日、認識を改める日がやってきた。その日偉い人に、インド風カレー専門店に連れて行ってもらった。その時ごいっしょしたのが、いかにも理屈っぽい顔つきをしているが辛いカレーの苦手な先輩であった。インド風カレー専門店なだけに辛さは自由に選べ最高30倍だか50倍カレーとかというのまであった。(私の感覚だと少なくともおいしくいただけるのはどう甘く見ても、いや辛く見ても8倍くらいまででそれより辛いのは単なる我慢大会のような気がするが、実際には、やはり平然と30倍カレーを食べる人もいた。)普通けっこうみんなつうぶって10倍以上のカレーを注文するものだが、臆面もなく先輩はいきなりノーマルのカレーでナンを2枚注文。大量のナンでカレーをサンドして舌にカレーを触れさせないという作戦をとったが失敗。汗をハンカチでふきつつ大量の水を飲みようやく完食した。いつもと違いとてもぎりぎりの顔をしていた。その顔をみながら、ああ理屈っぽくても辛いカレーが苦手な人もいるんだなと阿呆のように感じていた。
あまり関係ないけれど、それ以降は、カレーの辛さが選べる店では無理のない少しだけ辛いカレーを食べている。
日本対セネガル
久しぶりに面白い代表戦。日本対ナイジェリアの大味な試合に比べてなかなか見どころは多かった。それぞれの選手の味わいが出ていて楽しかった。すべての攻撃参加メンバーが局面によって違っていて、決定的攻撃にけるパスの出し手と受け手の組み合わせがいろいろで幕の内弁当のような感じだった。(絶対的なゲームメーカーと決定的なストライカーのチームはとんかつ弁当かうなぎ弁当みたいなもの?)小野から本山へのパスは一回バウンドする事を考えてだしたのか、偶然なのか知りたい。
amino飲料の隆盛
最近の飲料業界のニュースといえば、アミノ酸飲料の隆盛。まだ定着するのかそれとも一過性のブームに終わるのかはわかならい。でも少なくともコンビニではこの夏は棚割のレギュラーメンバーとなりそうです。昔からアミノ酸は一般人より身近な存在でした。というには、私はアミノ酸製造工場でかつて働いていたからです。アミノ業界での歴史において象徴的な事項といえば、給食パン原料へのリジン添加の廃止。トリプトファン薬害問題。この二つのトラウマがある以上、栄養ドリンクにタウリンの配合が一般に認知されつつあるにしても、(普通タウリンがアミノ酸って事も知られていない)まさかアミノ酸を前面に商品名を飲料がまさかヒット商品となるとは思いませんでした。これは、魅力的なCMの大量投入によってサプリメント系への好感度がここ数年上がっている事が考えられます。
それでもって、「アミノ飲料を飲むか飲まざるかそれが問題である」と考えるなら、
飲むなら理由は、「アミノ酸摂取による生理活性に与える好影響の知見はある程度信頼が出来る。」「味が好き」「ボトルがおしゃれ」等々。
「飲まざるなら」理由は「アミノ酸摂取による生理活性に与える好影響の知見は信頼が出来ない」。 「アミノ酸自体が毒であるかもしれない」「過剰摂取による悪影響があるかもしれない」「アミノ酸の製成過程で毒性のある不純物が混入する可能性がある」「そんな栄養は、通常のバランスの取れた食生活で摂れ。」「宗教上の理由」等々
ただどちらにせよすべて統合的に検証するのは、多分だれにもできない。超一流の薬学者が、生理活性を再検証し、ついでに原材料の毒性もあらってもらって、超一流の工学者がプロセスを再検討し、超一流の社会学者が、地域別、人種別その他もろもろの要素による個人別のアミノ酸摂取量データを統計処理して、それをまた超一流医学者にフィードバックするのかなあ。すぐ摂取データが時間の経過で陳腐化したりして、そんな事してたらずばり頭脳の無駄遣いでしょう。つまり、否定するにせよ肯定にするにせよ、自分の耳障りの良い情報を恣意的に選択すればそれなりに説得力があるし、それで満足感を得るのが普通って事でしょう。
それでは問題です。ある人は、化学調味料の大量に入ったラーメンを食べると気持ちが悪くなるといいます。でもスポーツの後のアミノ酸入りスポーツドリンクは体がリフレッシュされる感じがして愛飲しています。その人に対するあなたの考えを簡潔にまとめてください。次の語句を使うとエスプリ指数がアップします。(プラシーボ効果、うまみ調味料、玉露、L体、D体)
解答例 ある人とは、私です。ごめんなさい。
解説 うまくまとまらない時は、せめて採点者の同情をさそいましょう。
偏見というのは、なるべく捨てないといけないと普段から心がけている私もいくつかの偏見にとらわれている。その中の一つに「理屈っぽい人は辛いカレーが好き」という思い込みがあった。どうみてもやたら気難しい顔をして小難しい話をする人に子供向きの甘口カレーは似合わない。真の理屈屋たるもの激辛カレーを平然で食べスパイスの薀蓄を語ってこそふさわしいと勝手に思い込み、事実、人生25年目ぐらいまでは、例外なく理屈っぽい人は辛いカレーが好きだった。
でも26才ぐらいある日、認識を改める日がやってきた。その日偉い人に、インド風カレー専門店に連れて行ってもらった。その時ごいっしょしたのが、いかにも理屈っぽい顔つきをしているが辛いカレーの苦手な先輩であった。インド風カレー専門店なだけに辛さは自由に選べ最高30倍だか50倍カレーとかというのまであった。(私の感覚だと少なくともおいしくいただけるのはどう甘く見ても、いや辛く見ても8倍くらいまででそれより辛いのは単なる我慢大会のような気がするが、実際には、やはり平然と30倍カレーを食べる人もいた。)普通けっこうみんなつうぶって10倍以上のカレーを注文するものだが、臆面もなく先輩はいきなりノーマルのカレーでナンを2枚注文。大量のナンでカレーをサンドして舌にカレーを触れさせないという作戦をとったが失敗。汗をハンカチでふきつつ大量の水を飲みようやく完食した。いつもと違いとてもぎりぎりの顔をしていた。その顔をみながら、ああ理屈っぽくても辛いカレーが苦手な人もいるんだなと阿呆のように感じていた。
あまり関係ないけれど、それ以降は、カレーの辛さが選べる店では無理のない少しだけ辛いカレーを食べている。
日本対セネガル
久しぶりに面白い代表戦。日本対ナイジェリアの大味な試合に比べてなかなか見どころは多かった。それぞれの選手の味わいが出ていて楽しかった。すべての攻撃参加メンバーが局面によって違っていて、決定的攻撃にけるパスの出し手と受け手の組み合わせがいろいろで幕の内弁当のような感じだった。(絶対的なゲームメーカーと決定的なストライカーのチームはとんかつ弁当かうなぎ弁当みたいなもの?)小野から本山へのパスは一回バウンドする事を考えてだしたのか、偶然なのか知りたい。
amino飲料の隆盛
最近の飲料業界のニュースといえば、アミノ酸飲料の隆盛。まだ定着するのかそれとも一過性のブームに終わるのかはわかならい。でも少なくともコンビニではこの夏は棚割のレギュラーメンバーとなりそうです。昔からアミノ酸は一般人より身近な存在でした。というには、私はアミノ酸製造工場でかつて働いていたからです。アミノ業界での歴史において象徴的な事項といえば、給食パン原料へのリジン添加の廃止。トリプトファン薬害問題。この二つのトラウマがある以上、栄養ドリンクにタウリンの配合が一般に認知されつつあるにしても、(普通タウリンがアミノ酸って事も知られていない)まさかアミノ酸を前面に商品名を飲料がまさかヒット商品となるとは思いませんでした。これは、魅力的なCMの大量投入によってサプリメント系への好感度がここ数年上がっている事が考えられます。
それでもって、「アミノ飲料を飲むか飲まざるかそれが問題である」と考えるなら、
飲むなら理由は、「アミノ酸摂取による生理活性に与える好影響の知見はある程度信頼が出来る。」「味が好き」「ボトルがおしゃれ」等々。
「飲まざるなら」理由は「アミノ酸摂取による生理活性に与える好影響の知見は信頼が出来ない」。 「アミノ酸自体が毒であるかもしれない」「過剰摂取による悪影響があるかもしれない」「アミノ酸の製成過程で毒性のある不純物が混入する可能性がある」「そんな栄養は、通常のバランスの取れた食生活で摂れ。」「宗教上の理由」等々
ただどちらにせよすべて統合的に検証するのは、多分だれにもできない。超一流の薬学者が、生理活性を再検証し、ついでに原材料の毒性もあらってもらって、超一流の工学者がプロセスを再検討し、超一流の社会学者が、地域別、人種別その他もろもろの要素による個人別のアミノ酸摂取量データを統計処理して、それをまた超一流医学者にフィードバックするのかなあ。すぐ摂取データが時間の経過で陳腐化したりして、そんな事してたらずばり頭脳の無駄遣いでしょう。つまり、否定するにせよ肯定にするにせよ、自分の耳障りの良い情報を恣意的に選択すればそれなりに説得力があるし、それで満足感を得るのが普通って事でしょう。
それでは問題です。ある人は、化学調味料の大量に入ったラーメンを食べると気持ちが悪くなるといいます。でもスポーツの後のアミノ酸入りスポーツドリンクは体がリフレッシュされる感じがして愛飲しています。その人に対するあなたの考えを簡潔にまとめてください。次の語句を使うとエスプリ指数がアップします。(プラシーボ効果、うまみ調味料、玉露、L体、D体)
解答例 ある人とは、私です。ごめんなさい。
解説 うまくまとまらない時は、せめて採点者の同情をさそいましょう。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます