日本酒造りには、様々な傾向があると思われるが
その一つは、蔵の造る酒の多種類化だろう。
かつて級別制度があった時代は、酒蔵は特級、1級、2級という
3種類の酒を造るのが、標準的であったと思われる。
その後、級別制度が廃止され、特定名称酒による区分により
大吟醸とか純米大吟醸から普通酒までを造る蔵が増えた。
蔵によると思うが、少なくとも5種類以上の酒は造るようになっただろう。
その後、原料米別に純米吟醸「山田錦」とか純米吟醸「雄町」などなど
原料米区分によるもの
「しぼりたて」「ひやおろし」「夏酒」といった季節区分によるもの
様々な種類が増え、蔵によっては、あまりにも多種類の酒を造ることによる弊害
を感じる蔵もありうるように想像するし、少なくとも志太泉において感じることはある。
ひとつの種類の酒を造ると、ありがたい事にそれぞれの酒を支持して頂く方は必ずおられる。
商売的に言えば、一定に売上があるということになる。
それを、止めるということは
その種類の酒を支持して頂く方を失望させることにもなるし売上が減少する事にもなる。
今年から、「蔵出しいちばん」本醸造生原酒の製造は止めることになった。
今年から、「蔵出しいちばん」純米生原酒の製造を造ることになる。
迷った中での結論。
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