獅子風蓮のつぶやきブログ

日記風に、日々感じたこと、思ったことを不定期につぶやいていきます。

対話ブログ・ステージⅡ:その後の記事(12)

2021-12-12 01:13:57 | 対話ブログ

■の文章は、シニフィエさんの対話ブログからの引用です。

●の文章は、それについたコメントの引用です。


■私が鬱になったわけ[4]      投稿日: 2013年12月11日

(前略)
私は生まれた時からとにかく学会が一番なのだと叩き込まれて育った人間ですが、いつのころからか、「学会の世界」と「普通の世界」とわけて考えるようになっていました。普段は普通の世界で普通の常識で生活をして、それでも「学会の世界」が正しいと信じていました。学会活動をしているときは学会の世界の常識になりました。当然、理屈に合わないことも出てきます。でもそうなると自分の頭の中が突然ぼやけるんですね。不思議なものです。この30年間、私が当時の婚約者と別れるやりとりをしたときのことが、どうしてもよく思い出せないでいました。彼女が突然30年ぶりに私の前に現れて、私がなぜ彼女と別れたのかを、あらためて話をすることでようやく思い出すことができたのです。それは私にとって耐えることができないほどのショックでした。彼女が自宅に帰ってからも、何度か電話で話をしました。その度に自分では思い出せなかった数々のことが鮮明に思い出されて、その度に私は電話口で号泣してしまいました。彼女は言います「あのころのあなたは完全に洗脳されていた。私にはそれがよくわかったし、もう私にはどうしようもできない世界の人になっていた。だから私もあきらめるしかなかった」。そしてこう続けました「あれから私は何人かの人とおつきあいをしようと思ったけど、そのたびにあなたのことがどうしても忘れられなくて、悲しくてもうこの街にいることさえできなかった。だから行ったこともない遠くの街の人とお見合い結婚をしたの。その人はとても誠実そうな人だったから、もうそれだけで結婚を決めた。お見合いのときに一度会って、二度目に会ったときは結納のとき、3度目は引っ越しのとき。4度目に会ったのは結婚式だった。夫には悪いけど、私にはあなたを忘れるための誰かが必要だった。それだけのために結婚したようなものだった」。そう聞いたときに、私は自分の人生だけでなく、彼女の人生も変えてしまったのだということにはじめて気がつきました。それも自分が信じていた信仰のために。
ごめんなさい、もう少し先まで書くつもりでしたが、ちょっと無理みたいです。


●モニカ (2013年12月11日 17:20)
自分だけでなく、他人の、一人の人生を変えてしまう……そうなんです。だから責任がある重大なことなんですよね。
それを、功徳がほしかったら折伏しなさいとか、宿命転換するには折伏しかないとか、とんでもない指導がまかり通ってましたね。
相手も幸せになれるけど、ようするに自分に得がいくんですよ。かかえてるアナタのその悩み、解決したいでしょ。ね!だから諦めないで挑戦するのよ!
幹部は数を集計して、目標だ、結果だ、成果だと、人の人生をポイントのように換算している実態。
こんな指導もよく聞きました。
「罵られても功徳は同じよ。罵られた分だけ業をとってもらえるの。感謝しなくちゃね。離れていったらそのくらの友人だったってことよ。」
罵るというのはよほどのこと。そうとう失礼なことを言われたか、傷つけられたか、不愉快に思ったか。
相手をそこまで不快にさせたり、二度と会えないと思わせてしまった罪を、どう負えばよいのでしょうか。自分は正しいことをしているのだから悪くない。そういうことでしょうか。
自分は正しい。この世でいちばん正しいことをしている。だから悪くない。
離れていくのはそのくらいの人だった……そのくらいの人。偉いんですねえ、創価って。
かけがえのない一人を、駒かポイントの一つと思ってなければできない発言です。
私も身内を含め、7人を折伏した暗い過去を持ちますが(笑)、確かに慈悲という意識はありました。自分の功徳というより、必死に相手のことを思い祈りました。しかし、ならばこそ、もっともっと勉強すべきでした。
一人の人生をも左右する思想に対して、もっと責任を自覚すべきでした。自分の軽率さに腹が立ちます。
連絡の取れる関係の人には、誠心誠意を尽くして謝っているところです。

●GAIA (2014年1月13日 22:55)
シンフェニ様
はじめまして。私(男)は学会員ではありませんが、学会2世の女性の方との結婚を考えています。
私は内田樹さんのファンで、内田樹・創価と検索してあなたのブログを見つけました。
今いろいろと結婚を考えるに当たって悩んでいる事があり、もし何かアドバイス頂けたら幸いです。
彼女の家庭は、父・母共に学会員です。
母親が幼い頃に両親を無くし、引き取られた親戚が創価学会の家庭であった為、その時に入信したと聞いています。父親の方は、母親と結婚するに当たって入信したそうです。
母親の方はかなり学会活動に熱心な方で、父親はほどほどだそうです。
子供は彼女を含めて2人とも生まれた時から創価学会に入っています。また、彼女は中学から創価の学校に通い、アメリカ創価大学を卒業して今に至ります。
私自身は無宗教ですが、家は浄土真宗の仏壇が置いてあります。
彼女と出会った時は純粋に彼女の人柄に引かれ、付き合い始めてすぐに彼女が学会員である事は知らされていました。
彼女自身は会合に参加するなどの学会活動はやっていますが、人に創価を広めるような活動はいっさいやっていないようです。むしろ信仰心が弱い事が原因で母親と衝突し、今では家でもあまり会話をしていないと聞いています(ちなみに彼女は今実家暮らしです)。
私は彼女に連れられて2度ほど同中というものに参加した事がありますが、その時にはそれほど危険な団体には思えませんでした。むしろ、その時語られていた考え方自体は納得させられるものだと感じた程です。
そんな彼女と1年の交際を経て婚約し、彼女の事を私の実家に招いて両親に紹介しました。しかし、両親の反応は彼女の人柄には好意を抱いたものの、創価の人と結婚するのは反対だとハッキリ言われました。
反対された理由は
・創価の仏壇を家に置いたら、自分たち(浄土真宗)の仏壇が置けなくなってしまう
・創価学会がらみで余計なトラブルに巻き込まれる可能性がある(たとえ学会員でなくても、妻が学会員という事で何かをお願いされたりしないか? 創価学会が世間から評判が悪いから、余計な事で自分たち自身の評判が悪くならないか?)
・親戚にも最近相手が創価という理由で婚約が破談した方がいる。その手前、自分の息子が創価の人と結婚するというのは親戚に顔向けできない・・・
等です。
ちなみに破談した親戚というのは、相手(男性)側が学会員であり、女性(親戚)側の父親が結婚を認める条件として創価を脱会する事を突付けた所、相手側が諦めて去っていったとの事でした。
ちなみに私の両親は彼女に創価を脱会しろとまでは言いませんでしたが、できれば脱会して欲しいと願っています。
私の親は相手が創価の人だと知ってから、それなりに世の中に出回っている情報を集め、かなり創価に対する悪いイメージを持っています。
ともあれ私は親に反対されようとも彼女と結婚する気でいましたが、彼女の方から「私は学会を抜ける事は出来ないから別れた方があなたにとって幸せになる。私がいるとあなたの家族が幸せになれない」と言って別れを切り出されました。
私は必死で引き止め、今はこれまで通り2人でどうやって結婚するかを考えている所です。
(もし創価が理由で別れたら、自分は一生後悔するだろうと思いました。お互い本当に愛し合っている仲なので・・・)
彼女のご両親への挨拶はこれから行く所です。
そこで反対されればまた考えなければいけませんが・・・
別に実害がなければ彼女が創価を抜ける必要まではないと思っていましたが、みなさんのコメントを読んだりするとやっぱり問題はありそうだと感じています。
彼女自身と話していても、やはり創価のマイナス面については目をつぶっているというか、深く考えないようにしている節が見られます。ただ、彼女はあくまで自分と向き合う為に創価を信仰していて、それを人に勧めたりしようとは思っていないと言っています。(ただ私には勧めてきましたが・・・。出来れば夫婦で同じ考えで歩みたいという事で。でもそれはハッキリ断りました。)
私の本音としては、彼女が創価を脱会した上で結婚してくれたらベストだとは思います。
ただ今の彼女にとって創価は抜けられるものではないようですし、ご両親の元にいる彼女を説得する事は難しいと思います。
仮に説得出来たとしても非常に長い時間がかかると思っていますので、まずは結婚した上で彼女が脱会できるように少しずつ働きかけようと思っています。
私の両親には反対されても最終的には自分の判断で結婚しますとは伝えてあります。
長々と脈絡無く書いてしまい、失礼しました。
これから彼女と一緒になろうとする上で、彼女や彼女のご両親、また自分の両親にどのように関わっていくのがよいのか、よろしければアドバイスをお願い致します。

●モニカ (2014年1月14日 12:57)
シニフィエさん宛てのご相談ですが、参考になればと発言させて頂きました。
彼女のご両親、ご自分のご両親にこう言ってみてはいかがでしょうか。
「私は彼女の信仰を尊重します。その代り、世間が不快に思わないようなやり方、あくまで自分と向き合う範囲でと限定させます。仏壇は小さなおずしだけにして、普段は棚にしまうなりして工夫します。
活動で家庭をおろそかにしたり、親戚に公言して何かを頼んだりは一切させません。創価に使うお金も自由というわけにはさせません」(なんなら一筆書いて契約するというのは?アメリカ生活の経験があるなら、契約に抵抗はないのでは?)
こういう場合、どちらが一方的に言い分を通すと破たんします。どうしても結婚したいのであれば、半分づつ折れてみればどうですか?折れるという言い方に抵抗があるなら、作戦、手段と考えてはどうでしょう。
GAIAさんは、彼女さんを本気で愛してらっしゃるようですし、直接害がなければよいのであれば、まずはこの条件は呑めませんか?
創価が上げ潮な団体なら私は勧めません。が、明らかに衰退しています。(特に若い世代)
頭がカチンコチンな中年女ならむつかしいですが、若い女性ならかならず覚醒する、と思うからです。また、どっぷり組織につかせないことが重要なんですよ。
覚醒する、という根拠は、GAIAさんの情熱ですね。真摯に相談してくるその姿勢に私は感動しました。
「俺の愛の力の方が強い!」そのくらいの心意気でいてほしいです。
そして余裕を持つというか、創価の悪口は、ストレートな悪口じゃなくて、ジョークにして言ってください。会合に誘われたら、険しい顔して拒否ではなくて、ひやかしで行くか~と軽い気持ちで参加とかね。
これが効くんですよ。相手は感謝こそすれ、言い返してきません。
ちなみに私は、子どもの頃から熱心な、学会どっぷりの青春を送った者ですが、同時に未入会で学会嫌いの夫と、大・大・大恋愛で結婚しましたよ。
この愛を成就するためなら、と頭も情熱も使いました。
お互いに、相手のいるところではお互いを不愉快にはしませんでした。双方の親族の前でもそれは同じです。
他のことでは喧嘩しましたが、信仰を理由に喧嘩になったら負けだと思いました。
結果…夫婦円満のまま、私は後に覚醒。むしろ主人の方がよき理解者になって、「え~止めちゃうの?!俺は続けた方がいいと思うよ。極端なやつだなあ。いいとこ取りしてればいいじゃないか」と言われたくらいです。
今、主人には、心の底から感謝しています。


解説
この記事をはじめて読んだ時、シニフィエさんの心の痛みが胸に突き刺さり、印象的だったコメントをいくつかメモに残していました。
モニカさんがいうように、自分が幸せになるための折伏、数値目標を達成するための折伏をして、他人の人生を狂わせてしまうなんて、ひどい話ですね。

獅子風蓮