知識なし、体力なし、根性なし。そんな登山シロウトが、富士山登頂を目指し鍛錬するシリーズ。
3回目となる今回は、奥多摩の高水三山縦断にチャレンジ。
高水三山とは、高水山(たかみずさん)、岩茸石山(いわたけいしやま)、惣岳山(そうがくさん)のことで、
標高はどれも700メートル台。前回の高幡山は、標高126メートル・登頂時間15分と、さすがにラクすぎたからね(笑)。
最寄り駅は、青梅線の軍畑(いくさばた)駅。しかし、せっかく青梅線に乗ったのだから、登山開始前にまず、
小作駅で下車し、以前紹介した『ライオン餃子』さんで、山頂で食べるお惣菜を買っていくことに。
店主の星田さんは元競輪選手であり、現在も日々の鍛錬を欠かさないアスリートでもある。
鍛錬の一環として(?)、ハードな登山も幾度となく実施しており、奥多摩の大半の山は登頂済みで、
冬の富士山にも挑み、毎回無事に生還している、私とは比較にならない、山登りのクロウトである。
そんな星田さんが作るお惣菜は、味の良さは当然ながら、山登りに持っていけば最高のお守りになると思う。
11時すぎにお店に着いたら、ちょうど餃子を焼き始めた頃。焼きあがるまで時間がかかるので、
電車の都合で餃子はあきらめ、これまた絶品の揚げたて「鶏から揚げ」を購入。
「山に持っていくなら、いつもより少ない方がいいかな?」とたずねられたので、うなずいたのだが、
それでも、大きなサイズが5個も入っている。しかも、ビックリするぐらい安かった!
もうね、ローソンの「からあげクン」(5個で税込み216円)を買うのがバカらしくなるレベルだったよ。
高水山方面に向かうことを告げたら、さすがは「山の神」。いろいろとアドバイスをくれた。
実は、当初の予定では三山では最も高い、ふたつめの岩茸石山に登り、そこで軍畑駅に引き返すつもりだったのだが、
星田さんが「絶対惣岳山まで行って、そこから御嶽駅に下山した方がいい」と勧めるので、従うことにした。
みなさんも、青梅線沿線で山歩きの際は、縁起のいいライオン餃子のお惣菜をぜひ!
※営業時間11~13時くらい、16時~18時くらい
星田店主に「行ってきます」とあいさつし、小作駅から青梅線に再乗する。
さきほど、「電車の都合で」と書いたが、軍畑駅のように青梅駅から奥に行く青梅線は一気に少なくなり、
1本逃すと30分以上足止めをくらうハメになる。時間ロスを防ぐためにも、前もって時刻表を調べておこう。
11時50分頃、軍畑駅に到着。駅ホームでは「ようこそ青梅へ! 高水三山登山口」の看板が迎えてくれる。
ここで最初の試練! こちらは無人駅なので、当然駅員は不在で、下車を妨げる自動改札のドアもない。
つい「電車賃を払わずに通りすぎてやるか…」とよからぬ考えが頭をよぎる。ドケチの私にはツライ試練だ。
まあ、普通の人にとっては試練でもなんでもなく、ICカードをタッチして外に出ればいいだけのことである。
※私も当然、スイカでちゃんと払ったので。念のため
駅を下りてすぐの場所に、写真の看板がある。
ツキノワグマ目撃情報! これはコワい。まあ、結局遭遇しなかったけど。
あと、高水三山について書かれたブログには、「軍畑駅近くに売店がある」という記載もあるが、
確かに売店はあったものの、シャッターが下りて閉まっている。
土日や春休みなどには開けるのかもしれないが、一応、飲食物などの買い物は、前もって済ませておこう。
登山口に向かい、道なりに進んでいく。見上げれば緑の山々、そして脇には小川が流れており、歩いていて気持ちいい。
下の写真の地点を右に進んでいくと、最初のポイント「高源寺」に到着。
あるブログに、「お寺にトイレがあるので、登山前に…」と解説があったが、
トイレはひとりしか入れず、横から押されたら倒れそうなほど小さいため(?)、使う気にならなかった。
高源寺の先にも、舗装された道路が続く。駅からずーっと上り道で、実は結構疲れてきた。
そんなとき、ふと脇に視線を送れば、写真のような緑と桜の美しいコントラストが!
しばらく歩くと、ようやく登山口に到着。ここで登山靴に履き替えることにする。
ベンチも設置してあったので、ついでに休憩していくことにした。
ベンチに座ってぼーっとしていたら、ポケットからカメラが落ち、そのままガードレール下の小川に。
あわてて拾いに下りたところ、川の流れはゆるく、カメラは流されることなく無事だったが、
みなさんも、このベンチに座る際は、ガードレール下に貴重品を落とさぬよう、気をつけてほしい。
冷や汗かいて、体温が下がったところで(?)休憩を終え、いよいよ山歩きスタート。
まずは、写真のダムらしきものを横目に、階段を上っていく。
階段を上り切ると、山道っぽい風景が現れた。木々に囲まれ、空気がおいしくなった印象。
「初心者向け」とされる高水山は、難所こそないが、なかなか高低差があり、高尾山よりはだいぶキツイ。
ダラダラと続く上り道に吐息が荒くなる中、脇を見上げれば、写真のような木々と青空がのぞくため、
この木の間を登れば、近道だろうな…と思ったが、「無理はしない」のが私のポリシーなので、
そのまま山道を進み続ける。人間、地道にコツコツやっていくのが一番だ(←無職のくせに)。
しばらく歩くと、高水三山で唯一トイレがある、「常福院」にようやく到着。
ここのトイレは、ちゃんと男女別に分かれており、しかも複数あるので安心だ。
ここから数分後、第一の山・高水山の山頂(759メートル)に到着した。
高水山からは、見晴らしもよくないので、少し休んだらすぐに山歩きを再開。
ちょっとだけ下り道もあるが、その後はやっぱり上り道。
さきほどの高水山山頂から、30分も歩けばやがて絶景が現れ、
第二の山であり、高水三山の最高峰である、岩茸石山の頂上(793メートル)に着く。
休憩用ベンチに座り、さっそく持参した缶ビールを飲む。おつまみは、ライオン餃子さん特製の唐揚げだ。
※1個減ってるのは、登山口の休憩時につまみ食いしたため
気温は低かったものの、とにかく景色がいいし、ビールも唐揚げもウマいし、最高の気分である。
【唐揚げと奥多摩の絶景】。絵になるねえ。撮影した方向が奥多摩なのかは定かではないが。
ビールと唐揚げをたいらげ、汗をかいたシャツを着替える。上半身裸になった途端、別の登山客が山頂に到達したため、
だらしないボディを見られてしまい、なかなか気まずかった(恥)。
気を取り直し、ライオン餃子・星田さんのアドバイス通り、当初の計画を変更し、第三の山に向かい出発。
高水三山なのに、ふたつ目までしか登ろうとしなかった理由は、岩茸石山が最高峰だったことと、
御嶽駅に下るルートなので、青梅線に乗ると軍畑駅より御嶽駅の方が、電車賃が76円高いこと(セコイ!)、
そして最大の理由が、途中に下記写真のように、岩登りの地点があっておっかなかったこと。
根性なしゆえ、登りたくはなかっけど、ここまで来たら、引き返すわけにいかないしねえ。
難所(?)もなんとかクリアし、ついに第三の山・惣岳山山頂(756メートル)に到達。
山頂はそこそこ広かったが、写真の青渭(あおい)神社がある程度で、高水山と同様、見晴らしはイマイチだった。
さて、ここからは下り道。あせって転倒などすることなく、ゆっくり歩いていく。
山歩きは、下りの方がケガの可能性が高いので。
御嶽駅へは、他人のブログによると60~70分とあったが、私は慎重に歩いたため、80分かかってしまった。
写真の竹やぶが見えてくれば、ゴールまではあとわずか。
こちらがゴール地点(御嶽からはスタート地点だ)! 御嶽駅は目と鼻の先だ。
登山靴から運動靴に履き替えていると、たまたま通りかかった、近所に住んでいると思われるおばちゃんが、
「お疲れさま」と声をかけてくれた。こういうの、なんだかうれしいよね。
最後に、今回の山歩きでかかった時間を記載しておく。
軍畑駅→(約30分)登山口→(約55分)常福院・トイレ→(約5分)高水山山頂→(約35分)
岩茸石山山頂・休憩→(約25分)惣岳山山頂→(約80分)ゴール地点→(約2分)御嶽駅
約4時間ほど歩いたようなので、さすがに疲れたね。
さっきも書いたが、「初心者向き」との評価がある高水三山だが、決してラクではない。
途中、何度かくじけそうになったけど、文中でも触れた、小川のせせらぎや、美しい花や緑の木々などが、
「ガンバレ!」「あと少しだよ」などと、励ましてくれているような気がしたため、最後まで歩き通すことができた。
…と、私らしからぬ、気持ち悪い表現をしたところで、いつもより長い駄文を終えることにする。
3回目となる今回は、奥多摩の高水三山縦断にチャレンジ。
高水三山とは、高水山(たかみずさん)、岩茸石山(いわたけいしやま)、惣岳山(そうがくさん)のことで、
標高はどれも700メートル台。前回の高幡山は、標高126メートル・登頂時間15分と、さすがにラクすぎたからね(笑)。
最寄り駅は、青梅線の軍畑(いくさばた)駅。しかし、せっかく青梅線に乗ったのだから、登山開始前にまず、
小作駅で下車し、以前紹介した『ライオン餃子』さんで、山頂で食べるお惣菜を買っていくことに。
店主の星田さんは元競輪選手であり、現在も日々の鍛錬を欠かさないアスリートでもある。
鍛錬の一環として(?)、ハードな登山も幾度となく実施しており、奥多摩の大半の山は登頂済みで、
冬の富士山にも挑み、毎回無事に生還している、私とは比較にならない、山登りのクロウトである。
そんな星田さんが作るお惣菜は、味の良さは当然ながら、山登りに持っていけば最高のお守りになると思う。
11時すぎにお店に着いたら、ちょうど餃子を焼き始めた頃。焼きあがるまで時間がかかるので、
電車の都合で餃子はあきらめ、これまた絶品の揚げたて「鶏から揚げ」を購入。
「山に持っていくなら、いつもより少ない方がいいかな?」とたずねられたので、うなずいたのだが、
それでも、大きなサイズが5個も入っている。しかも、ビックリするぐらい安かった!
もうね、ローソンの「からあげクン」(5個で税込み216円)を買うのがバカらしくなるレベルだったよ。
高水山方面に向かうことを告げたら、さすがは「山の神」。いろいろとアドバイスをくれた。
実は、当初の予定では三山では最も高い、ふたつめの岩茸石山に登り、そこで軍畑駅に引き返すつもりだったのだが、
星田さんが「絶対惣岳山まで行って、そこから御嶽駅に下山した方がいい」と勧めるので、従うことにした。
みなさんも、青梅線沿線で山歩きの際は、縁起のいいライオン餃子のお惣菜をぜひ!
※営業時間11~13時くらい、16時~18時くらい
星田店主に「行ってきます」とあいさつし、小作駅から青梅線に再乗する。
さきほど、「電車の都合で」と書いたが、軍畑駅のように青梅駅から奥に行く青梅線は一気に少なくなり、
1本逃すと30分以上足止めをくらうハメになる。時間ロスを防ぐためにも、前もって時刻表を調べておこう。
11時50分頃、軍畑駅に到着。駅ホームでは「ようこそ青梅へ! 高水三山登山口」の看板が迎えてくれる。
ここで最初の試練! こちらは無人駅なので、当然駅員は不在で、下車を妨げる自動改札のドアもない。
つい「電車賃を払わずに通りすぎてやるか…」とよからぬ考えが頭をよぎる。ドケチの私にはツライ試練だ。
まあ、普通の人にとっては試練でもなんでもなく、ICカードをタッチして外に出ればいいだけのことである。
※私も当然、スイカでちゃんと払ったので。念のため
駅を下りてすぐの場所に、写真の看板がある。
ツキノワグマ目撃情報! これはコワい。まあ、結局遭遇しなかったけど。
あと、高水三山について書かれたブログには、「軍畑駅近くに売店がある」という記載もあるが、
確かに売店はあったものの、シャッターが下りて閉まっている。
土日や春休みなどには開けるのかもしれないが、一応、飲食物などの買い物は、前もって済ませておこう。
登山口に向かい、道なりに進んでいく。見上げれば緑の山々、そして脇には小川が流れており、歩いていて気持ちいい。
下の写真の地点を右に進んでいくと、最初のポイント「高源寺」に到着。
あるブログに、「お寺にトイレがあるので、登山前に…」と解説があったが、
トイレはひとりしか入れず、横から押されたら倒れそうなほど小さいため(?)、使う気にならなかった。
高源寺の先にも、舗装された道路が続く。駅からずーっと上り道で、実は結構疲れてきた。
そんなとき、ふと脇に視線を送れば、写真のような緑と桜の美しいコントラストが!
しばらく歩くと、ようやく登山口に到着。ここで登山靴に履き替えることにする。
ベンチも設置してあったので、ついでに休憩していくことにした。
ベンチに座ってぼーっとしていたら、ポケットからカメラが落ち、そのままガードレール下の小川に。
あわてて拾いに下りたところ、川の流れはゆるく、カメラは流されることなく無事だったが、
みなさんも、このベンチに座る際は、ガードレール下に貴重品を落とさぬよう、気をつけてほしい。
冷や汗かいて、体温が下がったところで(?)休憩を終え、いよいよ山歩きスタート。
まずは、写真のダムらしきものを横目に、階段を上っていく。
階段を上り切ると、山道っぽい風景が現れた。木々に囲まれ、空気がおいしくなった印象。
「初心者向け」とされる高水山は、難所こそないが、なかなか高低差があり、高尾山よりはだいぶキツイ。
ダラダラと続く上り道に吐息が荒くなる中、脇を見上げれば、写真のような木々と青空がのぞくため、
この木の間を登れば、近道だろうな…と思ったが、「無理はしない」のが私のポリシーなので、
そのまま山道を進み続ける。人間、地道にコツコツやっていくのが一番だ(←無職のくせに)。
しばらく歩くと、高水三山で唯一トイレがある、「常福院」にようやく到着。
ここのトイレは、ちゃんと男女別に分かれており、しかも複数あるので安心だ。
ここから数分後、第一の山・高水山の山頂(759メートル)に到着した。
高水山からは、見晴らしもよくないので、少し休んだらすぐに山歩きを再開。
ちょっとだけ下り道もあるが、その後はやっぱり上り道。
さきほどの高水山山頂から、30分も歩けばやがて絶景が現れ、
第二の山であり、高水三山の最高峰である、岩茸石山の頂上(793メートル)に着く。
休憩用ベンチに座り、さっそく持参した缶ビールを飲む。おつまみは、ライオン餃子さん特製の唐揚げだ。
※1個減ってるのは、登山口の休憩時につまみ食いしたため
気温は低かったものの、とにかく景色がいいし、ビールも唐揚げもウマいし、最高の気分である。
【唐揚げと奥多摩の絶景】。絵になるねえ。撮影した方向が奥多摩なのかは定かではないが。
ビールと唐揚げをたいらげ、汗をかいたシャツを着替える。上半身裸になった途端、別の登山客が山頂に到達したため、
だらしないボディを見られてしまい、なかなか気まずかった(恥)。
気を取り直し、ライオン餃子・星田さんのアドバイス通り、当初の計画を変更し、第三の山に向かい出発。
高水三山なのに、ふたつ目までしか登ろうとしなかった理由は、岩茸石山が最高峰だったことと、
御嶽駅に下るルートなので、青梅線に乗ると軍畑駅より御嶽駅の方が、電車賃が76円高いこと(セコイ!)、
そして最大の理由が、途中に下記写真のように、岩登りの地点があっておっかなかったこと。
根性なしゆえ、登りたくはなかっけど、ここまで来たら、引き返すわけにいかないしねえ。
難所(?)もなんとかクリアし、ついに第三の山・惣岳山山頂(756メートル)に到達。
山頂はそこそこ広かったが、写真の青渭(あおい)神社がある程度で、高水山と同様、見晴らしはイマイチだった。
さて、ここからは下り道。あせって転倒などすることなく、ゆっくり歩いていく。
山歩きは、下りの方がケガの可能性が高いので。
御嶽駅へは、他人のブログによると60~70分とあったが、私は慎重に歩いたため、80分かかってしまった。
写真の竹やぶが見えてくれば、ゴールまではあとわずか。
こちらがゴール地点(御嶽からはスタート地点だ)! 御嶽駅は目と鼻の先だ。
登山靴から運動靴に履き替えていると、たまたま通りかかった、近所に住んでいると思われるおばちゃんが、
「お疲れさま」と声をかけてくれた。こういうの、なんだかうれしいよね。
最後に、今回の山歩きでかかった時間を記載しておく。
軍畑駅→(約30分)登山口→(約55分)常福院・トイレ→(約5分)高水山山頂→(約35分)
岩茸石山山頂・休憩→(約25分)惣岳山山頂→(約80分)ゴール地点→(約2分)御嶽駅
約4時間ほど歩いたようなので、さすがに疲れたね。
さっきも書いたが、「初心者向き」との評価がある高水三山だが、決してラクではない。
途中、何度かくじけそうになったけど、文中でも触れた、小川のせせらぎや、美しい花や緑の木々などが、
「ガンバレ!」「あと少しだよ」などと、励ましてくれているような気がしたため、最後まで歩き通すことができた。
…と、私らしからぬ、気持ち悪い表現をしたところで、いつもより長い駄文を終えることにする。