~若槻慎二は、生命保険会社の京都支社で保険金の支払い査定に忙殺されていた。
ある日、顧客の家に呼び出され、期せずして子供の首吊り死体の第一発見者になってしまう。
ほどなく死亡保険金が請求されるが、顧客の不審な態度から他殺を確信していた若槻は、独自調査に乗り出す。信じられない悪夢が待ち受けていることも知らずに…。
恐怖の連続、桁外れのサスペンス。
読者を未だ曾てない戦慄の境地へと導く衝撃のノンストップ長編。
第4回日本ホラー小説大賞大賞受賞作。「BOOK」データベースより
貴志祐介氏の作品は『悪の教典』を読んで以来です。
『悪の教典』があまりにもグロテスクで殺人につぐ殺人で辟易した覚えしかありません。
今回は、とても前評判の高い『黒い家』で、少々期待しながら読み始めました。
小説の評価が高かったからなのか、1999年に映画化されております。
内野聖陽が若槻役で、大竹しのぶが菰田幸子を怪演しており、他にも西村雅彦(菰田重徳)、田中美里(黒沢恵)、石橋蓮司(葛西好夫)、町田康(松井刑事)、小林薫(三善茂)、と、脇役も煌びやかですが、なんせ脚本がイマイチらしく、映画としてはあまり評価は高くありません。
さて、本作の方ですが、序盤から引き込まれる展開で、文章も読みやすいですし、スラスラと進んでいきます。
『日本ホラー小説大賞大賞受賞作』とのフレコミですが、恐怖感はそれほどでもありません。
途中から「これは嫁はんがヤバいヤツや」と予想もつきますし、クライマックスからエンディングまでの展開も、残りページ数の関係から、ある程度予想が出来ます。
それでも、小説としては面白く、保険金詐欺というか保険金殺人が実際には日本全国、いや世界中で日常的に起こっている現実を思うと、薄ら寒くなってきます。
物語の締めくくりでは、アリスノシジミの幼虫とアリの凄まじい戦いを披瀝しながら、こういう事件には終わりがないというところで完となっているのが、ある意味では一番怖かったです。
★★★3つです。
ある日、顧客の家に呼び出され、期せずして子供の首吊り死体の第一発見者になってしまう。
ほどなく死亡保険金が請求されるが、顧客の不審な態度から他殺を確信していた若槻は、独自調査に乗り出す。信じられない悪夢が待ち受けていることも知らずに…。
恐怖の連続、桁外れのサスペンス。
読者を未だ曾てない戦慄の境地へと導く衝撃のノンストップ長編。
第4回日本ホラー小説大賞大賞受賞作。「BOOK」データベースより
貴志祐介氏の作品は『悪の教典』を読んで以来です。
『悪の教典』があまりにもグロテスクで殺人につぐ殺人で辟易した覚えしかありません。
今回は、とても前評判の高い『黒い家』で、少々期待しながら読み始めました。
小説の評価が高かったからなのか、1999年に映画化されております。
内野聖陽が若槻役で、大竹しのぶが菰田幸子を怪演しており、他にも西村雅彦(菰田重徳)、田中美里(黒沢恵)、石橋蓮司(葛西好夫)、町田康(松井刑事)、小林薫(三善茂)、と、脇役も煌びやかですが、なんせ脚本がイマイチらしく、映画としてはあまり評価は高くありません。
さて、本作の方ですが、序盤から引き込まれる展開で、文章も読みやすいですし、スラスラと進んでいきます。
『日本ホラー小説大賞大賞受賞作』とのフレコミですが、恐怖感はそれほどでもありません。
途中から「これは嫁はんがヤバいヤツや」と予想もつきますし、クライマックスからエンディングまでの展開も、残りページ数の関係から、ある程度予想が出来ます。
それでも、小説としては面白く、保険金詐欺というか保険金殺人が実際には日本全国、いや世界中で日常的に起こっている現実を思うと、薄ら寒くなってきます。
物語の締めくくりでは、アリスノシジミの幼虫とアリの凄まじい戦いを披瀝しながら、こういう事件には終わりがないというところで完となっているのが、ある意味では一番怖かったです。
★★★3つです。