青葉騒美術館まで家出の妻 知青
昨日も、気分転換に県立美術館へ。
青葉の濃くなった木立を眺め、
どの木の幹の形が一番いいかなーと、
品定めしながら通り抜けつつ、
散歩中の2匹のワン公に眼を奪われ、しばし魅入ったあと入館。
坂本善三展を200円(学生)で見せるとはいいー
坂本の絵は、阿蘇・小国の古民家の美術館で以前観たことがあって、
黒とグレイの訳の分らぬ抽象画の印象が強い。
しかし、展示を追って観ていくと、彼も、
最初からあんなに省略の効いた抽象画をかいていたのではなく、
風景や静物の具象画を描いていた。
若い時の一時期、岡田三郎助のもとで勉強していたとか・・・
へえ~
岡田三郎助といえば、
日本女性の水を浴びる前の立ちヌード姿の絵は絶品!
だんだん、坂本の画風が抽象化していく過程は、
モノの「かたち」のなかに、いかに美をみつけるか、
そのものの本質を、いかなるかたちでうつくしく描くかにあるようだった。
かたちには、引き算に引き算を重ねての抽象化ー。
どこかで「和」を残しつつー。
そして、彼独特のマチエール(絵肌)に辿りついたのだ。
最終章のここだけ観たら、確かに、訳分からん!はずだったー。
いつも感心するが、
熊本県立美術館のキャプションはよくできている。
素人目線でよく説明してくれているので理解がすすむ。
画家に限らず、ひとは少年期からの生涯をみてみたいものだ。
日本画協会展や永青文庫展をみて、
充実した気分で帰っていたら、後ろから声が聞こえる。
「あのー」と、男性の声。
振り返ると、「細川刑部邸はどこですか?」
教えると、自分は岡山から新幹線に乗ってきた旅行者だという。
65から70過ぎくらいかなあー
「まあ、熊本に観光にきてくれてありがとうございます」等と、
おもてなしの心(県も市も観光客の招き入れに必死なので)で接していたら、
「1時間くらいコーヒーを飲みに行って、お話をしましょう?」と誘われる。
えーっ、これが目的!?ちょっとヤバイ気分!
私が、帽子を眼深にかぶり、Gパンに、キプリングのリュック姿だったので、
一人旅の女と思われたか・・・
何度も誘ってくるが、
「私は、おひるを食べてないから、おなかがすているので帰ります。」
私にも好みはある!!(笑)
おばはんでもナンパされる世の中になっていた!!!
それにしても、年金暮らしの人達は元気だなー
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