そういえば、「天籟通信」の福本さんからの今年の賀状には、
次のような一文もあった。
武良氏は、石牟礼道子が天籟通信の同人であったような書き方をしていましたが、大きな間違いです。
と。
これは武良竜彦氏の思い違いですかね。
ついでに
米本浩二著『魂の邂逅』(2020、新潮社)によれば、
石牟礼道子は、短歌では、
蒲池正紀主宰の「南風」同人ですね。
1953年1月号から1965年4月号までの『南風』誌に、
268首を発表しているそうです。
同著について、
読んだ正直な感想として、
石牟礼道子日記と渡辺京二日記をもとに
綿密な取材による労作で、
ふたりの研究をするのに資料としての価値も認めるが、
男女の仲については赤裸々に書きすぎ
なのではないかと思った。
作品世界と絡めた掘り下げなら、
大いに興味をそそられるが、
男女間の機微については、
たとえそのような場にいたとしても、
余計なことのような気がする。
で、案の定、米本氏もあとがきで、
(担当編集者が)
男女の機微に踏み込むことに腰が引けがちになる私を、「怒られたら、そのことをかけばいいではありませんか」と叱咤激励し、ペンギンのように岩の上でモジモジする私の背をどんと押してくれた。
と記している。
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