坂の上の雲で日露戦争の203高地の戦いの実情の一端を知った。
2回の総攻撃で、日本側の戦死者は2万人以上の戦死者を出したという。
ドラマでは旅順攻撃はまだ続くので、犠牲者はもっと多いだろう。
2万人以上という数字は東日本大震災の犠牲者に近い。
原爆では何十万人と死に、第二次世界大戦の犠牲者は、更に膨大な数である。
ところが、個人的には、肉親や友人が死んだだけでも、とても悲しい。
たとえ犠牲者が一人でも、事故や病気で苦しみながら死ぬのを直接見なくても、話を聞いたりドラマを見るだけで、犠牲者の苦しみを想像したり、悲惨さや残酷さや恐怖を感じる。
ところが、戦争や、災害の数字だけ見ていると、悲しさ、苦しさ、悲惨さ、残酷さといった犠牲者に対しての、感覚や共感は麻痺するようだ。
それは、個々の死ぬ場面を見ていない事も原因だが、数字に置き換えたとたん、犠牲となった生身の人間に対して感情移入する感覚が無くなる。
そして、物理的に犠牲者の数という形で物体化するため、情緒的感覚が起きないのではないだろうか。
数字を使用すると、情緒や感情移入抜きに理性だけで判断する習慣が身についているようだ。
そんなことを戦死者の数について思いながら、そのままNHKスペシャル 証言記録 日本人の戦争 第2回「太平洋 絶望の戦場」を見た。
冒頭から、日本軍の人肉食を暗示する証言が飛び出した。
司令部から「敵兵はそれに当たらず(人肉食可)」といったチラシまで出ていたという噂を耳にしたという証言まである。
太平洋戦争当時、ニューギニア戦線での、人肉食の疑いは、何度か週刊誌等で話題になったような記憶はあるが、その話に近い内容の証言が聞けた意味は大きい。
戦争の持つ悲惨さや狂気が伝わる話だ。
このNHKスペシャルを観て、報道が覆い隠された事実を明らかにし、正確な証拠や証言で事実を伝えることで、視聴者がそのことについて考え判断するという姿勢は、絶対に必要なことであり、今後もしっかりと続けて欲しいと思った。
2回の総攻撃で、日本側の戦死者は2万人以上の戦死者を出したという。
ドラマでは旅順攻撃はまだ続くので、犠牲者はもっと多いだろう。
2万人以上という数字は東日本大震災の犠牲者に近い。
原爆では何十万人と死に、第二次世界大戦の犠牲者は、更に膨大な数である。
ところが、個人的には、肉親や友人が死んだだけでも、とても悲しい。
たとえ犠牲者が一人でも、事故や病気で苦しみながら死ぬのを直接見なくても、話を聞いたりドラマを見るだけで、犠牲者の苦しみを想像したり、悲惨さや残酷さや恐怖を感じる。
ところが、戦争や、災害の数字だけ見ていると、悲しさ、苦しさ、悲惨さ、残酷さといった犠牲者に対しての、感覚や共感は麻痺するようだ。
それは、個々の死ぬ場面を見ていない事も原因だが、数字に置き換えたとたん、犠牲となった生身の人間に対して感情移入する感覚が無くなる。
そして、物理的に犠牲者の数という形で物体化するため、情緒的感覚が起きないのではないだろうか。
数字を使用すると、情緒や感情移入抜きに理性だけで判断する習慣が身についているようだ。
そんなことを戦死者の数について思いながら、そのままNHKスペシャル 証言記録 日本人の戦争 第2回「太平洋 絶望の戦場」を見た。
冒頭から、日本軍の人肉食を暗示する証言が飛び出した。
司令部から「敵兵はそれに当たらず(人肉食可)」といったチラシまで出ていたという噂を耳にしたという証言まである。
太平洋戦争当時、ニューギニア戦線での、人肉食の疑いは、何度か週刊誌等で話題になったような記憶はあるが、その話に近い内容の証言が聞けた意味は大きい。
戦争の持つ悲惨さや狂気が伝わる話だ。
このNHKスペシャルを観て、報道が覆い隠された事実を明らかにし、正確な証拠や証言で事実を伝えることで、視聴者がそのことについて考え判断するという姿勢は、絶対に必要なことであり、今後もしっかりと続けて欲しいと思った。