散歩者goo 

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判断基準 科学と価値観

2011年12月30日 13時42分33秒 | エッセイ &余談 ・短感・片言雑事
物事を判断する場合一部の情報だけを取り上げて、ステレオタイプ的に判断するのは危険だと思う。
科学の世界は、すべて誤りか、正解かの2種類の結論しかない。
事実に合わなければ、その理論は間違っている。

しかし人間社会の出来事に関連する全てに関しては、右から左、上から下、反対から賛成まで様々な段階の答えが存在することがほとんどで、絶対ということはないと思う。
その理由は、判断基準となる価値観が存在する為だ。

どの価値観で観るか、考えるか、どのパラダイムに立つかで、座標軸が変わる。
例えば、競争第一・自由第一を主張する人もいれば、平等第一を主張する人もいる。
安全の確率を100%達成できなければいけないという人もいれば、いくらかの確率で犠牲者が出ても全体に影響しなければ、経済を優先すべきという人もいる。
それらの違いは、価値観の違いである。

自然科学は、データは出すが、そのデータに、良し悪しは無い。
科学で使用できるデータは、正確に結果が出ているデータだけで、科学的には不正確なデータや改竄されたデータは、価値が無い。
そのデータを採用し判断するのは、人間であり、その採用や判断基準は個人なり組織の価値観によるのである。
判断以前に、個人や組織の価値観によって、都合の悪いデータを採用しなかったり、隠したりする場合もある。
判断の基準値は価値観で決まるのである。
例えば、放射線の低線量の基準値の決定もその例である。

ところで価値観の決定は、何によるのか。
それこそ、政治の問題なのである。
更に主観や感情や宗教が入ると、合理的判断を妨げる場合もあり、偏見や差別や征服欲が影響する場合もあるし、また弱者を救う場合もある。
ある意味、価値観の暴走や衝突を合理的に防ぎ利害調整するのが政治の働きである。
価値観による意思決定の手法(組織としての価値観の決定)は政治体制により変わる。
独裁体制やワンマンな組織では、幹部の価値観が判断基準として強制sれる。
民主主義体制では、政治は価値観の戦いで、民主主義を採用している国では、出来るだけ多くの人を納得させ、自分の価値観に賛同する人を増やそうという行為が政治なのだ。

ところが、主観や感情が優先され、科学データと、価値観の問題をすり替え、数字だけが一人歩きし、絶対視される場合も多い。
そうした状態の場合、情報遮断し反対情報を見ない場合も多く、思考停止している場合もある。

ことの善悪を判断する場合、価値観を明確にしてから、正確な科学データで判断基準を決めなければならない。
価値観の中には、経済性も含まれる。
経済性も客観的な価値観抜きの科学的指標は出る。
飛行機や車や鉄道のみならず、原子力を含め、全ての工業製品は、故障がつき物である。
絶対故障しない乗り物や工業製品を作ることは不可能だ。

工業製品は、全て危険性と利便性=経済性との関係で、製品化するかどうか決定されている。
その選択は価値観によるのだ。
価値観の参考資料として、市場性・ニーズも使用される。
製品化しても、事故が多ければ、ニーズが無い=価値がないとして作らないであろう。
また、万一事故が起きれば多くの人の人命にかかわったり、長期にわたり深刻な病気になる場合も、ニーズはなくなる。
ただそれでも、金儲けしたい人もいる。

製品化するかどうかは価値観のみで決められ、科学的考えからは離れる問題である。
原発問題は、まさに価値観の問題で、人命とコストとの関係である。
ポリオ生ワクチンもある確率で必ず生じる犠牲者の数を、どう観るかは価値観そのものだ。
基本的には、犠牲者を極力少なくすることには誰も依存が無い。
ただ、ポリオが日本に存在していた時と、日本から無くなった時とでは、ワクチンによる被害者の数に対する価値観は多くの人で、大きく変化するであろう。

価値観は通常多くのベクトルが存在する。
例えば、原発問題を見る場合、経済性一つとってもランニングコストや建設コストや廃炉コスト補償費や自治体への交付金・・・・様々な要素がありどれを含めるのか、全て合算するのかまたは、どれを含めるのかは価値観の問題で、その詳細を議論する前に、それぞれの価値観の違いを明らかにし、その上で判断基準の構造や枠組みを共通にしない限り、議論はすれ違い不毛の物となる。
低レベル放射線の影響と基準値を決める場合も、どの種類のデーターを採用するのかで違う。
議論をする場合、価値観を確認してから議論すると、感情的にならずに相手の価値観の問題点を指摘しやすい。

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日記111229(ホームセンター 読書 消費税)

2011年12月30日 10時46分29秒 | 日記(昨日記・今の思い考え・行動・情況)
朝ブログを書いていて、低線量被曝の話を一昨日(12/28)TVで観ていたのを書こうとした。
そのときNHKの「追跡!真相ファイル「低線量被ばく 揺らぐ国際基準」」の中に何度も出てきたのが、ICRPの低線量被曝基準の根拠が広島・長崎の被爆者の疫学調査で、その被ばく線量が、最近の研究による推定値で100mシーベルトが50mシーベルトに推定値が変わったという。
その詳細がわからないので、ネット上で詳しく調べた。
その結果、低線量被曝について様々なことが分ったが、肝心の広島・長崎の被爆者の被ばく線量の推定値の変更の根拠やデータはつかめなかった。
その調査を昼前まで行った為日記の投稿も遅れた。
その日計画していたことが、全て後手になってしまった。

その後は、調理、遅い昼食、片付けと日々のルーチンをこなす。

一段落して、以前から防寒で着ている冬山用の羽毛服が汚れるのと、オーバーズボンが欲しかったので、布施にあるホームセンターに行った。

XLサイズの防寒用ヤッケを購入し、Lサイズのオーバーズボンを購入したが、帰宅後羽毛服や、ズボンをはいて合わせてみるとぴったりだった。
それまではいていたチャックの壊れたーバーズボンを、捨てるか迷っている。
大掃除のブログで偉そうなことを書いたが、自分のこととなると、様子が変わる。
やはり、原則どおり捨てようと思う。(確か古いオーバーズボンは千円以下で購入したと思うので、チャック直しに出せば高くつくかもしれない。)
防寒性能は古いものと余り変わらなく、やはり長時間座っていると膝が冷えるので、古いジャケットをひざ掛け代わりに使用している。

帰宅後、夕食にはまだ早かったので、よく行くファストフーズで2時間ばかり、コーヒを飲みながら読書にふけった。
家でコーヒ片手に読書しても、ファストフーズの時ほど集中できないのはなぜなのだろう。

8時過ぎに帰宅し、夕食の時間を過ごす。

食後、気になっていた、私の景気実感をブログにした。
無論、景気は産業や地域によって大きな差があることは、承知しているが、マスコミの安易なステレオタイプの様々なコメントには、うんざりしているので、あえて書いた。

その後は新聞を読んだり、ニュース番組を観ていたが、消費税問題は気になるし、民主党の脱党者のことも気になる。
景気政策だけで、景気が浮上し、財政赤字が解消するなら、既に自民党政権でもやっていただろう。
景気が良くなれば、税収が増加し財政赤字が減少するのは間違いないが、自民党時代そのような時もあったのに
財政健全化政策は取らなかった。
どの等の政権でも、国民への人気取り政策のため同様のことがおきる可能性がある。
景気が悪い時に増税すると、冷え込むのは自民党政権のときに証明されているので、ある程度慎重にする必要はあるだろうが、かといって財政再建や社会保障のための増税を放置していいはずはない。
社会保障も増税なしでは、行き詰るのは明らかだ。

どの家庭でも、収入以上に消費すれば、行き着くところは破産することは誰でもわかる。
国が破産すれば、福祉も大幅カットされ、弱者には過酷な社会になり、失業者は町にあふれ、生きていくだけで、必死の状態となるだろう。る。
企業に資金が回らないため、大不況の時と同じ状態が再現されるのではないだろうか。

国が破綻すれば、ギリシャ等を見れば分るように、資金をIMF等から借りる為、使い方は制限され、徹底的な効率化が求められ、効率の悪い企業や利益の出ない企業は廃業に追いやられるだろう。
言い換えれば、国民の福祉には関係なく、経済原則に沿って借りた金は利息をつけて返す必要があり、甘えは許されず、効率よく投資をして回収する為、弱者や弱い企業には厳しく、公共サービスも削減される可能性があるのだ。

このようなことを、考えると確かに増税は必要だが、順序がある。
やはり、無駄な支出の削減、民間と比べて高い公務員給与の削減、公務員や国会議員の削減といったことを、先に実施すべきであった。

その他、ニュースで気になったことは、民主党脱党者と新党立上げ問題で、これは小沢派=小沢氏と密接に絡んでいるように見える。
今までの小沢氏の言動から読み解くと、消費税は、反対が多いので、国民の支持を得られず票を失うというように聴こえてくる。
党利党略(私利私欲)の姿勢について、多くの国民は気付いているだろう。
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12月29日(木)のつぶやき

2011年12月30日 01時32分43秒 | 携帯メール投稿・つぶやき twitter
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日記111228(原発事故の初期  低線量被爆) http://t.co/Vjv0QV2E
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私の景気の実感 http://t.co/uA14nSC5
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