就活に勝つメンタル・タフネス 5

2010年07月17日 | メンタル・ヘルス

 何か願望を実現したい――この場合、就活に勝ちたい――と思った場合、まず最初にするべきことは、目標を明確にすることです。

 漠然とした夢とか願いではなく、はっきりした目標を立てるのです。

 なんとなく、「どこかいいところに入れるといいなあ」ではなく、「こういう仕事がしたい」「この仕事に就きたい」「この会社に入りたい」とはっきりさせる必要があります。

 目標が明確になると、自然に熱意が湧いてくるでしょう。

 その熱意を表現し、それが採用側に伝わると、採用される確率が非常に高くなります。

 私も、21年会社勤めをし、そのうちの4分の3くらいは役員でしたから、採用する側の気持ちはよくわかります。

 能力が似たり寄ったりの入社希望者がいたら、その中でいちばん「御社に入りたいんです」と熱意をアッピールする人に心を動かされます。

 能力が少し劣っているかもしれないと思っても、とても熱心だと、「この子、やる気十分だな。使えそうだ。指導すれば、伸びそうだ」と思わされて、その人を採用したりします。

 熱意が相手の心に伝われば、もう心の「内定」です。

 心で内定すれば、実際の「内定通知」はすぐ、もう時間の問題です。

 しかし、ほんとうにその会社に入りたいのかどうかよくわからないが、とりあえず受けるという場合があるでしょう。

 その場合、どうせ受けるのなら、そしてどちらかというと「受かったほうがいい」のなら、熱意があるふりをすることです。

 ただし、そのふりは、まず自分の心から始めます。

 「私はこの会社にどちらかというと入りたい」という気持ちを表現する言葉を、「どちらかというと」を取って「私はこの会社に入りたい」に換え、さらに「ぜひ」を加えて「私はぜひこの会社に入りたい」と換えて、自分の無意識に言い聞かせるのです。

 繰り返し言い聞かせていると、やがて無意識が信じ始めます。

 無意識が信じ始めると、それが全身心に現われ始めます。つまり、熱意が湧いてくるのです。

 熱意が溢れるように湧いてきて、それが相手に伝われば、ほとんどまちがいなく「内定」です。

 熱意がないまま、入社面接を受けるのは、かなり時間のムダです。面接官の目は節穴ではありません。やる気のないのはすぐばれるのです。

 受けるのなら、熱意を湧き上がらせる。熱意が湧き上がらないのなら、湧き上がるような目標を探す。

 どちらにせよ、きみならできる! 大丈夫! きっとできる!




 
コメント (6)
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