観念を深くしていくほかない

2011年03月19日 | 広報

 知らせてくださる方があって、YOU TUBE http://www.youtube.com/watch?v=OKZ2rLwNxoo&feature=related で、ニュースの深層3:17(木)「福島原発事故 メディア報道のあり方」の広瀬隆氏の発言を聞きました。

 きわめて悲観的な見方で、もしこれが正しいとしたら、可能な人はただちにできれば国外、できなければせめて関東地方の外に避難したほうがよさそうですが、さまざまな事情――多くの方が思っておられる「縁のある人をおいて自分だけが逃げるわけにはいかない」「他所に逃げてもその後の生活の目途が立たない」などの気持ちなどなど――で、我が家も脱出できそうにありません。

 今日の政府やNHKの報道は、予断は許さないが少しずつ収束の方向に向かっているというニュアンスで、信じたいところですが、牛乳やほうれん草の放射性物質による汚染も明らかになってきていて、信じ切れません。

 どういう事態になるにせよ、ある種観念して起こってくることを受け容れたうえで、生かされている間はできることをやっていく、という姿勢でいるしかなさそうです。

 ちなみに、「観念」という言葉はもともとは仏教用語で、覚りを目指す洞察あるいは覚りによる洞察という意味でした。

 覚りの眼から見ると、生も死も、創造も破壊も、すべてはよし、と見えるのです。

 今、ただあきらめるのではなく、そういう意味での観念を深くしていくほかないと思っています。

コメント (2)
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