大学の年末などのことで時間を取られていて、選挙結果についての感想を書こうと思いながら遅くなっていました。
特に原発をめぐる「民意」についての私の感触と選挙結果のあまりの違いに驚いきましたが、18日の東京新聞の記事でなるほどと思いました(知りたいことを伝えてくれない今のメディアの困った状況の中で東京新聞はよくがんばってくれていると評価しています)。
「持続可能な国づくりの会」の「理念とビジョン」で主張してきたとおり、民意が十分反映され急速に変化する状況に対応できる迅速な決断ができる政府を選ぶためには、やはりスウェーデンのような比例代表制、一院制が採用されるべきだ、と改めて思いました(持続可能な国づくりを考える会「理念とビジョン」参照)。
特定の問題についてだけでなく、全体としての民意を反映した政党が必要であることは言うまでもありませんが。
以下、読みやすくするための改行を加え、筆者の強調したいところを赤字にして、東京新聞18日朝刊の記事を引用します。
自民 民意薄い圧勝 小選挙区24% 比例代表15%
戦後最低の投票率となった十六日の衆院選は、自民党が定数(四八〇)の六割を超える二百九十四議席を確保する圧勝で終わった。
しかし小選挙区で自民党候補の名を書いたのは全有権者の約四分の一、比例代表に至っては15・99%だった。
自民党の勝利は、必ずしも民意を反映したものではない。多党乱立と低投票率が自民党を利した結果であるということが、はっきり分かる。
衆院選の投票率は小選挙区で59・32%。戦後最低を記録した。
一方、自民党の得票率は小選挙区が43・01%。比例代表は27・62%。ただし、これは投票した人の中での比率だ。
全有権者に占める比率は24・67%、比例代表は15・99%となる。選挙区でも比例代表でも自民党候補や党名を書いた有権者は「少数派」だ。
ところが、自民党が獲得した議席は小選挙区で定数の79%にあたる二百三十七議席、比例代表は、同31・67%の五十七議席だった。
現在の衆院選挙制度は、小選挙区制と比例代表の並立制を採用している。
民意を集約して二大政党制に導く小選挙区制で自民党は、有権者全体に占める得票率の三倍以上の議席を獲得。信じられないような世論との乖離(かいり)が生じた。
民主党は、小選挙区で自民党の約半分にあたる22・81%の得票だったが小選挙区での獲得議席は自民党の一割強の二十七にとどまった。ここで両党が明暗を分けた。
このようなずれは、十二党が乱立した今回の衆院選で、多くの候補が票を食い合ったことが最大の要因。
特に、最大の争点の一つだった原発政策で「原発ゼロ」を公約する政党が小選挙区で競合し、結果として原発を容認する自民党を利した形だ。
結果、原発容認の自民党が圧勝してしまったわけですね…
問題は選挙制度にあるようです。
しかし、小選挙区制も風の向き次第で簡単に政権交代できるという利点があるようですから、次回、志ある政党がどうやって風を捉えるか、空気を醸成するか、広報戦略・イメージ戦略次第では、まったく使えない制度でもないのではないでしょうか。
いわゆる死票が多いこと。なのに、某連立与党だけ、死票がゼロなこと…
しかし、三谷さんへのコメントの通り、風向きが変われば、政権交代が容易というシステムでもあるのですね。
状況によるのでしょうが、今回の数字を参考にすると、20%程度の「民意」で、政権が交代できるのですね。
アウレーリウスや聖徳太子のようなリーダーが、現れて欲しいですね。
今回の選挙で何かプラスのことを学ぶとすれば、そういうことでしょうね。
賢明なリーダーと賢明なサポーターが、戦略的に風を起こせば方向転換は可能だと思います。
あきらめるのは早すぎですね。
未来の党に投票した私たちの意志を、無きものにされてしまいます。
どうしてこうも踏ん張れない政治家ばかりなのか、、、。
そもそも彼らを政治家と呼べるのか、、、。
未来の党の分党はごく自然というか、やむをえないというか……
今回の敗北を一時的なものと捉えて、次に向けて踏ん張れるかどうか、嘉田さん、阿部とも子さんの様子をしばらく見守りましょう。
私としては、二人+アルファで再スタートし、なるべく近い未来に政権を担当できる党に向けて育っていってくれることを願っています。
票の食い合いになることくらい、政治家の方々は分かっていたでしょ!
と言いたいですが、そうはさせない力かわ働いたのでしょうか、それともただの意見の不一致や権力闘争が原因?
また、少し前まであれだけ騒がれていた、反原発への国民の声も下火になったというか、マスコミが報道しなくなったように感じます。
普通に日本の教育を受けてきた人は、テレビや新聞をかなり信用してしまうが、
先日、元新聞記者に言われたように、「日本人は頭がお花畑だ」はわりと正しいのかもしれないと思いました。
正確な情報を知ると共に、現社会に立ち向かっていこうと思います。
今年もたくさんの学ぶ機会をいただいて、ありがとうございました。
来年もどうぞよろしくお願いいたします。
岡野先生とご家族にとって健康で幸せな新年となりますようにお祈りいたします♪
成功哲学のナポレオン・ヒルに、「勝者はあきらめない。あきらめる者は勝つことはない」という名セリフがあります。
勝つまではあきらめない、という強い意志を持ち続けたいですね。
未来の党分党について、持続可能な国づくりを考える会のブログに記事を書きました。読んでください。
では、よい年末・年始を!