学びの秋の始まり

2008年09月13日 | 持続可能な社会

 サングラハの秋の講座が11日、12日と始まりました。

 福田首相の突然の辞意表明以降、日本の政治はますます混迷の観を深めています。

 そうした中で日本が、どこから出発したのか、どこに向かうべきか、木曜講座「聖徳太子『十七条憲法』と緑の福祉国家」の講座では「日本の原点と目標」を語っていこうと思います。

 日本初の憲法である聖徳太子「十七条憲法」の「和」という理想は、人間と人間の平和と人間と自然の調和を目指したものであり、きわめて普遍的・現代的です。

 私たちの原点として、こんなにも高い理想があったということは、わかればわかるほど喜びであり誇りです。

 前半では、ぜひそのことをみなさんに伝えたいと願っています。

 (幸い、しばらく品切れだった拙著『聖徳太子『十七条憲法』を読む――日本の理想』(大法輪閣)も10月半ばには久しぶりに重版になる予定です。)

 そして、後半では、スウェーデンという現実の国がそうした「和」の理想の実現に限りなく接近していることをお知らせし、日本もスウェーデンをモデルとして「緑の福祉国家」へ向かうことこそ、現代の私たちの選択すべき道ではないか、と提言したいと思います。

 金曜講座では、大乗仏教の原点である般若経典の一つ『善勇猛般若経』の学びを深めています。

 大乗仏教の語る般若波羅蜜多・常識的な知恵を超えた智慧がいかに深いものか、学びが進めば進むほど驚きとともに痛感させられています。

 こうした驚くべき智慧が日本の伝統的な精神性の遺産として遺されているのです。

 混迷の時代にこそ、再発見、再活用しなければ、と思います。

 来週からは各大学の授業も始まり、ますます忙しくなるのですが、どれもみな意味のある仕事ですから、しっかりとやりがいを感じて心のエネルギーをもらいながら、忙しさを乗り切っていこうと思っています。

 ご縁のあるみなさん、ご一緒に学びの秋・稔りの秋を迎えましょう。

 *講座はいまからでも参加していただけます。



 
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