重力波の初観測とコスモロジー

2016年02月15日 | コスモロジー

 当研究所の主要プログラムであるコスモス・セラピーにとって、きわめて重要なニュースについて、一言書いておかねばと思いながら、他の用事に取り紛れ、遅くなっていました。

 NHK NEWSWEB ニュース詳細 ’16.2.12 「重力波を初観測」米中心の国際研究チーム 発表

 によれば、「アメリカにある「LIGO重力波観測所」の国際研究チームは、現地時間の11日午前首都ワシントンで会見し、アインシュタインがちょうど100年前に「一般相対性理論」の中で提唱した現象である「重力波」を初めて直接観測することに成功したと発表しました。」とのこと。

 これは今後の宇宙論研究にとって画期的なことですし、以下の記事のように、電波の発見から電波を利用した技術の発展に到ったのと同等あるいはそれ以上の技術のイノヴェーションが期待できるという意味でも画期的なことのようです。

 日経ビジネス 「山根一眞の「よろず反射鏡」」
 「重力波観測」の特報に胸が高鳴る6つの理由

 しかし、筆者にとっては、アインシュタインの理論の正しさがいっそう確実になったということ、すなわちエネルギー・レベルで見れば「宇宙のすべては一体である」というコスモロジーがいっそう確実になった、という点が重要です。

 これからますます、「科学的に言えば、人類も含めすべては一体であると考えるのが正しい」ということになり、さまざまな事柄すべてについて「すべては一体である」という出発点から考えるべきだということになるからです。

 すべては一体であるということから出発して構想される来るべき世界の政治・経済・文化等々の秩序は、当然ながら統合的(インテグラル)・全体論的(ホリスティック)なものであらざるをえないと考えられます。

 現状は平和からははるかに遠い世界で、不安や失望、それどころか絶望を感じそうになりますが、にもかかわらず、恒久平和のためのコスモロジー(世界観)的基礎はしっかりと確立されてきているということに、大きな希望を感じています。

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