goo blog サービス終了のお知らせ 

里山の野草と花木 宮城県北トレッキング

宮城県北部の山野を歩き回り、季節ごとの草花や果実を撮影し、その特徴や自生地の環境等について記録する。

ニガナのロゼット葉

2018-03-25 | 日記
栗原市金成の赤児地区、市道から北の丘陵地へと農道を上がって行くと、奥の方に
ため池があって、その土手に何かのロゼット葉が生えています。
何となくオオジシバリに似ていますが、あの頼りないと言うか、やわらかそうな感じ
がないですね。同じキク科ニガナ属の植物の何れかでしょう。

植物図鑑で見比べると、葉の縁にある疎らなトゲのような鋸歯が、ニガナに似ています。
長く伸びた葉柄もそっくりですから、ニガナで間違いないでしょう。




                             二枚とも2018.3.18撮影

ミズナ、アマナ、ゴマナなどと名前に「菜」のつく植物は、山菜として食べられるものが多いとか。
このニガナも、その説のとおりで食べられます。
日当たりの良い少し荒れた林道を歩くと、路肩やわだちの間に群生していることがあります。
ロゼット葉の中心から立ち上がる花茎が15~20cmに伸びた頃に、これを束になるくらい摘み採り、
おひたしにします。名のようにほろ苦いのですが、こくがあって美味しく食べられます。


                                 2018.3.18撮影

キク科ニガナ属の多年草で、日本全土に分布し、草丈は30~40cm。
日当りのよい草地や耕作地周辺、土手や道端などに自生する。
根生葉はロゼット状に展開し、葉身は倒披針形で長さで3~10cm、縁には疎らなトゲ状の鋸歯が
ある。ときに羽状に切れ込み、長い葉柄がある。
根生葉の中心から細い茎を立て、よく分枝する。茎に付く葉は少数で柄がなく、基部は茎を抱く。
葉や茎を傷つけると、白い乳液が出る。
花期は5~7月、枝先に集散花序を出し、黄色い頭花を付ける。頭花は直径15mmほど、5~7個
の舌状花からなる。先端にいくつかの切れ込みがある。総苞は長さ7~9mm、総苞内片は5~6個。
果実は痩果で長さ4~4.5mm、嘴は1mmほど、冠毛は褐色を帯び、長さ4mmほど。




最新の画像もっと見る

コメントを投稿