里山の野草と花木 宮城県北トレッキング

宮城県北部の山野を歩き回り、季節ごとの草花や果実を撮影し、その特徴や自生地の環境等について記録する。

フクロシダ 登米町の崖地

2024-12-27 | 日記
登米市登米町、県道から分かれて沢への林道を入って行くと、すぐに作業道が分岐していて山際を上がっていきます。作業道の山側法面は崖地のようになっていて、黒色頁岩の岩盤がむき出しになっている場所もあり、その割れ目や小さな岩棚に小型の羊歯植物が着生しています。歩み寄って観察すると、数年前に観察したフクロシダのように見えます。 この作業道沿いには木々や大型植物が生えていないことから、北向きの斜面下ながら明 . . . 本文を読む

ハルニレ 枝にコブ

2024-12-23 | 日記
南三陸町南部、中河川沿いに下って行くと、護岸沿いに樹高3mほどの小高木が2本生えていて、樹種を確認すべく樹皮や枝を見ていると、中細くらいの枝にコブというかヒレというか、ミミズ腫状の膨らみを見つけました。太枝とか幹にこの膨らみは見られませんが、全体が厚いコルク質の樹皮に覆われています。同じ特徴の木が他に生えていないかと護岸沿いに歩いてみましたが、他には生えていませんでした。         . . . 本文を読む

ケヤキ 枝ごと種子散布

2024-12-18 | 日記
南三陸町南部、中河川の橋を渡る際に下を見ると水が干上がっていますが、たぶん川床の下を伏流しているのでしょう。干上がった川床を下れば何か珍しいものが見つかるかも知れません。しばらく下って行くと川岸に大木が聳えていて、その梢にはたくさんの葉か実が付いています。樹形や樹皮からケヤキのように見えますが、先ほど見かけたケヤキの梢はすっかり落葉していて、裸の枝を広げていました。なぜこの木だけ枯葉を付けたままな . . . 本文を読む

アカザの赤い実 大川地区

2024-12-14 | 日記
石巻市大川地区、河口近くの嵩上げ地に広がる草地を踏査していると、枯草の中に赤い果穂が稀に立ち上がっています。歩み寄って確認するとアカザの果穂ですね。他のアカザの果穂を見ると多くは黄褐色に退色しているので、赤い果穂は生長が遅かったため今の時期まで取り残されてしまったのでしょう。                               二枚とも2024.12.2撮影 アカザの若葉は古く . . . 本文を読む

ハマボウフウの根生葉 河口の砂地

2024-12-10 | 日記
石巻市大川地区、河口域の砂地を歩いていると、川縁より1mほど高い位置に小丘が幾つかあります。スゲ類らしき枯葉に覆われていますが、所々に緑色の葉が覗いていて、しゃがみ込んでんで観察すると、多くは枯れ残ったハマエンドウやハマニガナの葉ですね。さらに行くと大き目の根生葉があって、その広がりは20~30cmはあります。よく見るとハマボウフウのように見えますが、大震災後に復活したのでしょうか。帰宅後に植物図 . . . 本文を読む