里山の野草と花木 宮城県北トレッキング

宮城県北部の山野を歩き回り、季節ごとの草花や果実を撮影し、その特徴や自生地の環境等について記録する。

フッキソウ 白い花穂

2023-03-31 | 日記
一関市花泉町、丘陵地の林道を下りきると、麓に大きな屋敷林があります。この集落の民家は洪水対策で集団移転しているため、屋敷林ではありますがすでに母屋は無く、今は納屋や作業小屋しか残されていません。そんな屋敷林西側の法面に、フッキソウが群生しているのを知っていましたから、そろそろ花が咲く季節かと訪れてみました。 屋敷林のフッキソウが群生している一角を覗き込むと、濃緑色の葉の上に点々と白い花らしきもの . . . 本文を読む

ミヤマビャクシン 海岸の岩場

2023-03-28 | 日記
南三陸町北部、海岸に降りてから崖を見上げると、岩稜上部に這性の針葉樹が茂っているのが見えます。岩の凹凸伝いに登れるようなので、5~6m登って確認すると、日当りの良い枝先にはたくさんの実が生っています。実は直径7~8mmの球果で、葉が鱗片葉ですからヒノキ科の低木と思われます。帰宅後に樹木図鑑等で調べてみましょう。                              二枚とも2023. . . . 本文を読む

トウダイグサ 南三陸の畑地

2023-03-25 | 日記
南三陸町北部、海岸近くの集落道を上がって行くと、道の両側に畑地が広がっていて、その内の一枚には、黄緑色の花を付けた雑草らしきものが群生しています。歩み寄って観察すると、花の形が杯状で茎が赤褐色ですから、トウダイグサでしょうね。ただ、花のように見えるのは黄緑色の苞葉で、花びらは無いのだそうです。 更に行くと、他の畑や道端のあちこちに群生していますから、この辺りでは珍しい植物ではないようです。何れも . . . 本文を読む

ハマギクの新葉

2023-03-24 | 日記
南三陸町北部、海岸沿いの農道から林の中へ分け入って行くと、細い踏み跡が海岸方向へ続いています。少し行くと海を見下ろす崖上に出ましたが、幸いにも下り口が見つかり、安全に崖下まで下れそうです。 崖は黒色頁岩からなっていて、その割目や窪みには何種かの海浜植物が生えています。目立つのはハマギクの株で、既に茎のあちこちから新葉が開き始めています。殆どの茎が冬も枯れずに残り、早春にこうして葉を付けるんですね . . . 本文を読む

モミの幼木 鹿の食害

2023-03-13 | 日記
石巻市河北地区、海側から林道をゆるやかに上がって行くと、道下にモミの大木が数本聳えていて、その周りに幼木らしきものが数本見えます。斜面を下って確認するとモミの幼木ではありますが、枝先が寸詰まりで矮小化しています。モミの木は幼木でも円錐状の樹形になりますが、先端をシカに食い千切られて矮小化したものと推測されます。それを裏付けるかのように、周囲にはボロボロとシカの糞が散らばっています。 周辺を歩き回 . . . 本文を読む